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スキマワラシ

恩田陸「スキマワラシ」(集英社)を読んだ。
sukimawarasi
古道具屋を営む兄弟。
両親は、仕事の途中で事故で亡くなっている。
仕事で解体される建物に行ったとき、
白いワンピース・麦わら帽子の女の子を見かけたという話を聞く。
その女の子は、あちこちの解体される現場に現れるという。

この兄弟が、ものすごく魅力的だ。
映像記憶に優れた兄・纐纈(こうけつ)太郎。
そして弟の散多は、ものを触ったとき不思議な体験をする。
そして、友人の「お前ってお姉ちゃんがいたよね?」
様々な点が結ばれ、真実に向かっていく。
結構長いお話なのだけど
ずんずん読んだ。

そして、最後、「なるほどねえ」とパタンと本を閉じ
あれ? 謎、なんにもとけてなくない?
タイルの謎は?
ハナコちゃんの謎は?
散多の名前は、結局誰がつけたんだろ?

う~ん。
ま、いっか。面白かったんだから。

わたしの読解力不足なのか
想像力不足なのか
恩田作品のいくつかは、こんな感じで終わってしまう。
それなのに、読もう、読みたいと思ってしまうのはなぜだろう。

今回の纐纈兄弟があまりに魅力的すぎて
次にまたお会いしたいと切に願う。
(ちなみにわたしの脳内では
 松田龍平・将太に変換されている)


愛知県学校図書館研究大会のとき
お世話していただいた日進市立南小学校に
ほんのわずかだけど、本を寄贈させてもらった。
あの講演会の後も
校長先生が、こどもたちにわたしの本をオススメしてくださっているからだ。
今日の日進市立南小学校のHPに
そのことを取り上げてくださった。
nissinminami305
似顔絵は、司書さんの手作りだそうだ。
ありがとうございます。
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JBBYこどもの本の日フェスティバル

4月2日は、国際子どもの本の日だ。
こどもの本を通した国際理解を推進するため
国際児童図書評議会が設定した日で、
アンデルセンの誕生日らしい。
で、JBBY(日本国際児童図書評議会)は
「こどもの本の日 フェスティバル」とし
3月20,21,27,28日に、いくつかのイベントをする。
今年は、リモートで行うそうだ。
こどもの本の日フェスティバル

わたしも、27日(土)
「お話を作ってみよう+児童文学作家のミニトーク」を行う。
JBBY1
JBBY2

参加者には「変身もの」の短編を書いてもらって(A4の用紙に一枚くらい)、
それに作家陣がコメントをするのと
質問に答えるのを行います。
安東みきえさんや吉野万理子もいらっしゃるので
おもしろくなるんじゃないか(他力本願)と思います。

といっても
このブログを見ているのは、大人がほとんどだと思うので
小学校3年から6年のお子さんをお持ちのみなさん
お子さんに「参加してみない?」と
お声をおかけください。

とうがたつ

プランターに蒔いた「サラダ小松菜」。
まもなく芽が出て、双葉が出て
そのあと、サラダに入れるにはちょうどいい葉っぱが出始めた。
でも、朝のサラダにちまちま入れてただけなので
なかなか減っていかず
そうこうしているうちに
サラダには不向きなほど大きくて肉厚になってきた。
さらに放っておいたら、
茎がぐんぐん伸びてきて、黄色い花が咲いた。
菜の花だ。
ああ、アブラナ科の野菜だったのかとそこで初めて気づいた。
どうしようかとネットで調べたら
花の付いている茎の部分は、筋張っていて固いので食用には向かず
花の蕾と葉だけ食べるように書いてあった。
そして、この花の付いた茎のことを「薹(とう)」というらしい。
薹、フォントが小さいとつぶれちゃうから
一回大きく書くとね。
「肥料を与えると、次の薹がたちますよ」とネットに書いてある。
薹がたつ……。
ああ、なるほど。
目からうろこが落ちた。
年を重ねた女性に「とうがたっている」というのは
ここから来てるのね。
年頃を過ぎてみずみずしくなくなること。
これを人にたとえてるのか。

へ~。
ほ~。

はじめて知った。
にしても、失礼な言葉だな。

薹がたった小松菜、
おいしく料理させていただきました。
komatunaaemono
箸置きは、旅先で買ったお花のかざれる仕様のもの。

先日124冊の本にサインをしたとここに書いたが
実は、あれらは、全部
半田市の小中学校に寄贈するためのもの。
すべての小学校にポケネコシリーズと「神隠しの教室」「先生、しゅくだいわすれました」
中学校には「神隠しの教室」と「夜間中学へようこそ」を贈らせてもらった。
黙ってようかな~と思ってたのだけど、
半田市の公認キャラクターのだし丸くんが
Twitterに書いてくださったので
ここでもご報告。
dasimaru

ならわ学園へ

今日は、半田市立板山小学校の分校にあたる「ならわ学園」にお邪魔させてもらった。
narawagakuen
6年生に、わたしのファンの子がいるので
是非、卒業までに会わせてあげたいと
校長先生が連絡をくださったのだ。
今回は、その子だけでななく、全校児童25名が話を聞いてくれた。
事前に、わたしの本を紹介したり読み聞かせをしてくださったりしていたので
こどもたちも、すんなりと受け入れてくれた。
校長先生からのインタビュー形式で話をした。
途中で、子どもたちに質問をすると
次々に手が挙がり、驚いた。
最後の質問コーナーでは、
「作家としての喜びは、なんですか?」というような
鋭い質問も出た。
みんな、ものすごく集中して聞いてくれて
話し甲斐があったし、とても楽しかった。
何よりすごいのが、うなずきながら話を聞ける子が何人もいたこと。
また、そんな子どもたちを見つめる先生方のまなざしが
とても温かいのが印象的だった。
今日は、半田市の教育長先生も聞きに来てくださった。

わたしのファンという女の子は
どの本を読んで好きになってくれたのだろうと思ったら
ポケネコシリーズだった。
質問コーナーの際、
「ポケネコは、どんなことから思いついたお話なんですか?」
と聞いてくれた。
(そういう質問、待ってたんですよ!と言いたくなった)
先生が「ポケネコにはまっちゃったんですよ」と教えてくださった。
そうかあ。ポケネコかあ。
(こそっとにゃんころりんの布袋あげればよかったぁ←心の声)

コロナで、今年度はあまり講演会も授業もできなかったのだけど
最後に、ここに来させてもらって良かった。
また、頑張って書こうと思えた。
いい出会いだったな。

ぼくらの青

佐藤まどか「ぼくらの青」(絵・大庭賢哉 講談社)を読んだ。
bokuranoao
ぼく・剛志のにいちゃんは、世界的なフリーダイビングの選手。
ぼくの憧れだ。
兄ちゃんは言う。
「海はオレたちのものじゃない。地球から借りているんだよ」と。
そして、海岸を清掃する活動をしている。
はじめは、「ゴミ拾いなんて」と思っていたぼくだけれど
ビニール袋を食べて死んでしまったウミガメを目にし
考えが変わっていく。

はじめて知ることが、たくさん出てきた。
例えば、日本は、一人あたりのプラスチックの廃棄量が世界で第二だということ。
昨年日本の海運会社がチャーターした貨物船が、
モーリシャス沖で座礁し、
マングローブと珊瑚礁の美しいエメラルドグリーンの海が
真っ黒になってしまったこと。
海鳥やイルカ、ウミガメ、魚が油にまみれてドロドロになってもがいていたということ。
知らなかった。
いや、知っていたのに記憶にとどめていなかったんだ。

こどもたちに伝えなくてはいけないのに、伝えていないことが結構ある。
これからを生きていく子どもたちに
現状を包み隠さず話し(それはもう、大人にとっては恥だけど)
どうしていくべきなのか。
まず何ができるのか。
大人は、言葉で伝えると同時に
自ら行動していかないといけない。
そんなことを、この物語を読んで感じた。
子どもたちに是非、読んでもらいたい1冊だ。

これは、講談社の「おはなしSDGs」のシリーズの1冊。
SDGsとは「持続可能な開発目標」。
国連で決まった17の目標のことだ。
このシリーズでは
お話を通して、子どもたちにわかりやすく伝えていくらしい。
是非、全巻、図書室に入れて欲しい。


先日もお見せした
ヒグチユウコさんイラストの「通りもん」の空き缶。
ジュエリーケースにしてみた。
akikanrimeiku
ピアスをしまってたケースのふたが壊れてしまって
(しかも、10年以上前に)
新しいケースが欲しかったんだぁ。
ずっと欲しいと思いながら、買わずにいたのは
この為だったんだね、と思うくらい満足。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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