怪談えほん原画展

JBBYから、こんなチラシが届いた。
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「怪談えほん原画展」と「世界を変える美しい本展覧会」。
刈谷市美術館で同時開催らしい。
「怪談えほん」は、岩崎書店で出しているシリーズ。
京極夏彦とか宮部みゆきとか一流の方々が書いている。
正直いうと、子どもには怖すぎる。
特に、京極夏彦の「いるの いないの」は、気の弱い子ならうなされる可能性大。
でも、原画は見てみたいので行くことにした。

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「ゆうれいのまち」大畑いくの 文・恒川光太郎
「悪い本」吉田尚令  文・宮部みゆき
「ちょうつがいきいきい」軽部武宏  文・加門七海
「いるの いないの」町田尚子  文・京極夏彦
「マイマイとナイナイ」宇野亜喜良  文・皆川博子

怪談えほんの第一期の作品だ。
絵本の原画というのは
どれを見てもすばらしい。
印刷された本にはない美しさがある。

とくにわたしが心をひかれたのが
「いるの いないの」の町田尚子の絵。
細部まで丁寧とか色彩に味わいがあるとか
そういうことだけでなく
目が離せなくなるほど魅力がある。
怖いけど。

そして、ふと不思議に思ったのが
「悪い本」吉田尚令の原画。
宮部みゆきのこの文に、どうしてこの絵をつけようと思ったのだろう。
文章は、具体的なものがなく
登場人物さえ明らかになっていないのに。
どうやって物語を展開させていったのだろう。
それにしても、この画家さん、いろいろな絵を書かれる方だ。
「雨ふる本屋」の絵とは、真逆だ。
吉田尚令が絵を担当した本が、何冊も販売されていたけれど、
どれも全然ちがう。
文章を最大限に生かす絵を書いてくれる画家さんなのだな。

2階では「世界を変える美しい本展覧会 インド・タラブックスの挑戦」を見た。
シルクスクリーンをつかった
ハンドメイドの絵本。
気の遠くなるような工程を経て作られる本は、ため息が出るほど美しかった。
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(ここは撮影OK)


美術館の帰り、夫と回転寿司に行き
ご機嫌で帰宅したら
なぜか息子その4、モカの様子がおかしい。
腰を丸めて、立ち上がろうとしてもすぐに座ってしまう。
歩けないみたいだ。
先日、フローリングのワックスがけをしたら、
犬たちが、今までよりもやたらにツルツルすべるようになった。
ソファの前にラグを敷いたのだけど、
全部は敷ききれなかった。
それで、腰に負担がかかったのだろうか。
それとも、何かの弾みで痛めたのだろうか。
散歩にも行けず、ごはんを食べるのも腹ばいになっている。
いつものようにはしゃぐこともない。

そうなると、わたしはもうなにもかも手につかなくなってしまう。
わたしだけじゃない。
夫も息子たちも(上の息子は、一人暮らししているアパートから様子を見に来た)
モカが気になってしかたない。

かかりつけの犬猫病院は、最近ネットで予約がとれるようになったので
月曜日のできるだけ早い時間に、予約を取り
ベッドでモカを横に寝かせ眠った。

で、月曜の朝。

あれ?
モカ、復活!
あんなに痛そうにしていたのは、なんなんですか?
仮病?
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「治ったから、いいでしょ?」


いいよ、いいよ。
仮病でも、大げさでも。
元気になってくれれば。

でも、フローリングのツルツルは、やっぱりまずい気がする。
すべらないワックスを買ってきて、塗り直そうかな。
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せかいかえるかいぎ

近藤薫美子「せかいかえるかいぎ」(ポプラ社)を読んだ。
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「せかいかえるかいぎがあるらしい」
そんなうわさがひろまって、かえるたちは、ぞくぞくとでかける。
「かえるかいぎ」がなんなのか。
いったいなにをするのか。
誰も考えないまま、ケロケロゲロゲロ、けけけげげげ。
会場についてやっと
「かえるかいぎってなんですか」
「せかいのかえるかいぎ?」「せかいをかえるかいぎ?」
「せかいがかわるかいぎだよ」
「かえるのせかいにかえるかいぎだよ」

結局、「せかいかえるかいぎ」がなんなのかは、わからないまま(笑)

とにかくかえるの多いこと、多いこと。
どのページもかえるがびっしり。
表紙カバーの裏側まで
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世界中のかえるで埋め尽くされている。

絵本の帯には「かえるのきらいなひとは、みないでケロ」
そうでしょう、そうでしょう。
かえるの嫌いな人は、ぜったいやめた方がいい。
絵本なのに、やたらにリアルだし。

でも、わたしは、この本を見たら、大喜びしそうな男の子(ただし、わたしがしってる当時)を
何人も思いだした。
かえるとかトカゲとかカナヘビとかザリガニとか。
好きって子はいるんだよねえ。

とぼけたかえるたちの会話が楽しい。
小学校の図書室におすすめ。


話は変わって

先日「神隠しの教室」のイラストレーターの丸山ゆきさんとメールで話した。
丸山さんの家の近所に新しい書店ができて、見に行ったら
「神隠しの教室」が、あるにはあったのだけど
棚から抜いてみたら
「野間児童文芸賞受賞」の帯が、くしゃくしゃにつぶれていたのだそうだ。
丸山さんは、どうしても気になって
家にもどり、自分が持っていた帯を手に
書店に行ってくださったのだそうだ。
「よけいなことをしたかもと思ったのですが
取り替えてもらって、ほっとしました」
読んで、涙が出てきそうだった。
丸山さんの「神隠しの教室」に対する愛情を感じた。
わたしは、いつも勝手に
イラストレーターさんも、編集者さんも、営業さんも
本に関わってくれている人たちはみんな同じチームだと思っているのだけど
その中に、丸山さんがいてくれてよかった。


しゅくだいを忘れる授業

息子その1の知り合いの方が
「たのしい授業」(仮説社)という雑誌の実践報告に
「先生、しゅくだいわすれました」が使われていると教えてくださった。

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仮設授業研究会というところの出している雑誌らしい。
教員のための雑誌なのだけど
わたしは、そんなに研究熱心ではなかったので、読んだことがない。
けっこう大きな研究会らしい。
(すみません。勉強不足で)

毎回、いくつかの実践報告が載せられるようで
その中の一つに
「スピーチしたくなる本、見つけました」
と題した報告が載っていた。
その「スピーチしたくなる本」が「先生、しゅくだい」だった。

その先生は、読み聞かせをした後
実際にこどもたちにしゅくだいを忘れたいいわけを考えさせ
朝のスピーチで発表させたらしい。

お話の中では、こどもたちはノリノリでウソをかんがえてくるが
実際は、そう簡単にはいかず
親の方も、とまどって、「忘れなくちゃいけないといってますが、一応、しゅくだいもやらせました」と連絡してくるなど、
なかなか大変だったようだ。
それでも、だんだんこどもたちも慣れてきて
楽しいいいわけを考えてきていた。

最後は、お話通り、先生がプリントを作るのを忘れたいいわけを話していたのだが

先生っ! このお話、難しすぎですよ(笑)
(原子・分子の世界につれていかれた、なんて!)

でも、こんなふうに授業に使っていただけてよかった。
ちなみに、
わたしは、すでにいくつかの学校で、
ゲストティーチャーでいった際に
「いいわけ」を考えさせております。
ホントに、宿題わすれておいでとはいわないけど。

ももたろう懇親会・池袋ジュンク堂

先週の金曜日(5/11)は、ももたろうの集まりがあった。
まずは、同人で集まり、会計報告やら今後の予定やら決めた後、
48号の合評。

それをギリギリまでやって、場所を移動。
鬼ヶ島通信の方々や、日頃お世話になっている方々との懇親会。
同人のみんなが
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こんな素敵なケーキを準備してくれた
それから、ももたろうOBで作家の堀切リエさん、ももたろうの表紙を書いてくださっているイラストレーターの松田志津子さん、ももたろうの編集・印刷をしてくださっているサンタポストのKさん、緑陽社のTさんから
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ジュエリーみたいなボールペンをいただいた。
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名前も彫ってあった。
保証書のついたボールペンなんて、はじめて見た。
ありがとうございます。

わたしの前の席は、作家の那須田淳さんだったのだが
「(わたしの)、野間賞の贈呈式に出た後から、体調が悪くなった」とおっしゃっていていた。(今は回復されている)
隣に座っていたひらのてつおさん(わたしのデビュー作の絵をかいてくださった)も
少し前、体調を崩されていたらしかった。
あのとき、「わたしの人生のツキをみんな使い果たしていいから野間賞をください」と神様にお願いしたのだけど、
どうも、わたしのツキだけでは足りなくて
わたしの周りの人たちのツキもちょっとずつもらっていたらしい。
そういえば、担当のHさんも、目を腫らしてたし。
わたしは、みんなのツキを少しずつもらって
孫悟空の元気玉のようにして賞をもらったのだ。
なるほど。新たな事実が判明した。

その日の夜は、同人の蓼内さんのおうちに泊めてもらった。
蓼内さんのお宅に泊まると、
いつも2時過ぎまで、ふたりでお酒を飲みながら話し込んでしまう。
蓼内さんのデビュー作「右手にミミズク」は、この秋フレーベル館よりが出版が決まっている。

翌日は、ジュンク堂書店池袋本店へ。
「幼年童話フェア」に「がっこうかっぱのイケノオイ」と「くつかくしたの、だあれ」が入れてもらえたのだ。
4月にTwitterで知って見に行きたいと思っていたのだが
今度東京に行くときには終わっているということだったのであきらめていた。
そしたら、理論社の営業の方が
「1ヶ月延長になりました。是非いらしてください」と教えてくださったのだ。
「行きます!」とお返事したら
作家のいとうみくさんから「同行させていただいていいですか」と連絡をもらった。
みくさんの「おねえちゃんて、もうたいへん」も展示してあるのだ。
みくさんがいらしたら、書店の方も喜ばれるだろう。
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児童書担当のIさんにご挨拶もできた。
却って迷惑かと思ったのだけど、色紙を持参した。
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芸能人みたいなサインはこっぱずかしいので
(みんな、ああいうのどうやって考えるんだろ)
いつも記名って感じになってしまうので
少しでも華やかにと工夫したら
小学校の教室掲示みたいになってしまった。

かっこよく作家らしくしたいと思っても
やっぱりわたしのやることは
いつもどこか子どもっぽくてはずかしいなと後で反省する。
けど、たぶん、またくり返すんだな。
性懲りもなく。

たぬきの花よめ道中

最上一平「たぬきの花よめ道中」(岩崎書店)を読んだ。
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山にすむたぬきのあさぎり姉さんが、都会にお嫁に行くことになる。
大都会のど真ん中。
へき地もへき地。さいはての町。
人間に姿を変えて、一族そろって電車に乗る。
やっとたどり着いた町には、おかしなものばかり。
「どうしてこんなところにお嫁に行くの?」とたずねる妹に
「だって、すきになったんだもの」
愛があれば、どんなところでもだいじょうぶ。

そうか。たぬきから見たら、都会はへき地なんだなと笑った。
都会の様子に目を丸くするたぬきたち。
でも「素敵」とか「便利」とかじゃなくて
「おかしなもの」「へんなもの」。
こんな中で暮らしていくのは、たしかに不自然で不便そう。
愛があるからだいじょうぶ……って昔聞いた気がするけれど
花嫁さんって、みんなそんな覚悟を抱えて行くのかも。

町田尚子の絵が、すごく素敵。
たぬきたちの目が、なんとも言えず愛らしい。
都会の桜並木の下、提灯に赤い番傘で進む花よめ行列の絵は
ホントに美しい。
そして、祝言の場でのたぬきの多さにびっくり。
こんなにたぬきが!

昔は山にすんでいた動物が、
最近は都会に出没していると聞いたことがある。
たぬきとかハクビシンとか台湾リスとか。
夜になると、出てくるみたいだが
眠らない町では、生きていくのも大変だろう。

あさぎり姉さん、お幸せに。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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