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夫の実家

昨日の夕方、三重県の夫の実家から荷物が届いた。
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地元では「あっぱ貝」というらしい。味も形のホタテそっくりだが、貝の色が違う。きれいなオレンジ色や紫色をしている。50個入り。
そのままにしておけないので、急いで身をとることにした。貝をこじ開け、貝柱とひもの部分に分ける。
貝は、生きているので、文字通り「貝のごとく」口を閉ざしている。そこにぐいっと小刀を差し込み、貝柱を切り離す。慣れていないとなかなか難しい作業だが、結婚して以来、夫の実家からはしばしばこの手のものが送られてくるので慣れたものだ。多分、今、愛知で「貝開けコンテスト」が行われたら、私は間違いなく決勝進出できるはずだ。それほど修行を積んでいるのだ。
何しろ、むこうから送られてくるものは、量がハンパではないのだ。殻つき貝が50個なんて、あたりまえ。干物を、100枚を近く送ってきたこともある。結婚してすぐ、その日あがったばかりの鰹を一本もらったときは、どうしていいかわからず泣きそうになったが、今では何がどれだけ送られてきても動じることはない。経験は、人を成長させるのだな。
こんなにたくさん貝を開けたら、一個くらい中に真珠が入っていても良さそうなものだが、それはなかった。
貝柱の部分はそのまま刺身に。ひもとわたの部分は、ささっと炒めて食卓に。食べきれない分は冷凍庫に…と思ったら、ほとんど食べてしまった。おいしーい!

 夫の実家は三重県の浜島町という海辺の街だ。夫は4人兄弟の末っ子で、義母は、長兄夫婦と暮らしている。兄嫁は、夫が小学生の頃嫁いできた。年も離れていることもあり、我が子のようにかわいがってくれたそうだ。うちに貝や魚を送ってくれるのも長兄夫婦だ。
 兄嫁は、気っ風がよく、世話好きで、とても優しい人だ。義母のこともまかせっきりで、滅多に浜島に帰らないことを申し訳ないと思っている私に、
「ええんよ。無理して来んでも。あんたらが仲良うしとればええ。それが一番やでな」
と言ってくれる人だ。
 むこうで海水浴に行くときは、家で水着に着替え、Tシャツを羽織っていくだけでいい。歩いて2分で海なのだ。
海ではバーベキューセットを借りることもできる。その日にあがった海のものを売店で売ってくれるので、貝や魚を買って焼いて食べる。
 姪っ子たちが小さい頃は、一緒に花火をしたり、夏休みの宿題をてつだったり、夜店に行ったりした。
 向こうに行くと、なぜかよく眠れる。
 夫の実家に行って、こんなにリラックスできるのは私くらいかもしれない。

 向こうの家にはねこがいるため、犬の息子たちを連れて行くことができない。そのあたりさえ、何とかなれば、もっと帰れるのになあとしみじみ思う。夫の実家というよりも私の実家のような気持ちになっている。
 
 
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YA!! 12月号

ももたろうの編集でお世話になっているサンタポストさんの出しているミニコミ誌「YA!!」の12月号ができあがってきた。先日東京に行った際、インタビューをしていただいた。そのことが記事になっている
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いままでいろんな新聞やミニコミ誌に載せていただいたことがあるが、そのたびに言葉で伝えるのは難しいなと思った。
できあがった記事を見ると、私ではないどこかの立派な人が語ってることが多く、びっくりしたこともたびたびだ。多分記事を書いた記者さんは、よかれと思い、美辞麗句で飾ってくださったのだろう。また、写真がでかでか載ったりすると、穴があったら入りたい気分になった。
以前、調子に乗って地元のケーブルテレビに出たことがあるのだが、自分の顔がアンパンマンのようにまん丸なことに驚かされた。二度とテレビには出るまいと心に決めた。

サンタポストさんは、とても丁寧な方で事前に記事を見せてくださった。「おかしなところは、自由に直してくださって結構です」とありがたい言葉まで頂戴した。だから、今回の記事では、びっくりするようなことは書かれていない。おまけに、題字にイケノオイを登場させてくださっている。(まちがいさがしにも!!)

私のことはさて置き、この「YA!!」のインタビューは、毎回意外な方が出ていらっしゃるので、楽しみに読ませもらっている。数ヶ月前に、バタコさんやマイメロディの声で有名な声優の佐久間レイさんが出てたときの記事なんかは、すごく興味深く読ませてもらった。本の紹介も他の雑誌などとは違った視点で選ばれているので、おもしろい。
年間購読料2400円。ちょっと読んでみたいなと思われる方は、こちらへ。

ステキな金縛り

映画「ステキな金縛り」を観てきた。

おもしろかった~。
長いと聞いていたのだが、長いとは感じなかった。
至る所に、遊び心を感じる映画だった。
また、すごく贅沢な俳優さんの使い方をしてるなあと思った。え?深キョン、これでおしまい? とか、唐沢さん、もう出ないんですか? とか。

深津絵里は、やっぱりすごい。なんてチャーミングなんだろう。ほとんどすっぴんで出ていたんじゃないかと思うが、表情のかわいいこと。
三谷監督が「世界一のコメディエンヌ」だと絶賛していたが、その通りだ。
また、中井貴一演じる検事が光っていた。

私の中では、今年一番おもしろい映画だった。

この女

森絵都「この女」を読んだ。
konoonna
 舞台は、阪神大震災直前の大阪。釜ヶ崎のドヤ街でその日暮らしをしている主人公・甲坂。ある日、「女房を主人公にした小説を書いて欲しい」という風変わりな仕事の依頼を受ける。その女房というのが、結子だ。とらえどころのない結子に、初めは反発を感じている甲坂だが、次第に彼女に惹かれ、頼まれた仕事ではなく、自分の意志で彼女の物語を綴りたいと思い始める。

 これが森絵都かあ。
 なんだか不思議な気分だった。
 これまでの森絵都とちがう…と思ってから、すぐ思い直した。そうじゃない。単に今まで読んだ森絵都にはなかっただけで、「これまで」とくくれるほど森絵都は同じ系統の物語を書いていない。
 森絵都は、読むたびに違う顔をする作家なのだ。

 おもしろい作品ではあった。一気に読めたし。
 でも、登場人物が語るほど結子は、悪い女ではなかった。女友達は絶対にできないタイプではあるけど。
 にしても、なんでこの本のタイトル「この女」なんだろうか? この女を通して見えているのは、ずっと男の方なのに。
 
 物語の中で「大阪カジノ計画」が語られる。主人公は反対派で、カジノ計画を立ててる人物は腹黒い政治家だ。
 おりしも本日は大阪市長・知事選。当選した橋本徹氏は「大阪カジノ計画」を立てているとか。なんたる偶然。(いや、橋本さんが腹黒いという意味ではなく)
まあ、きっと私が知らないだけで、カジノ計画ってのは、前からあったんだろうな。

 本帯の「冒険恋愛小説」っていうのは、全然納得できないけど、また、違う顔の森絵都を見ることができて満足。

マイコプラズマ肺炎

巷では、マイコプラズマ肺炎が流行っているとか。天皇陛下もマイコプラズマ肺炎だったらしい。
何を隠そう、私、マイコプラズマ肺炎で入院したことがある。
息子その2が小学校5年のときだったから、もう十年以上前になる。
息子の肺炎がうつったのだ。
「大人には普通うつらないんですけどね」と医者は言った。普通じゃないってことなのか……。
熱が出たのが1月2日。その日は、38度程度だった。緊急医で注射を打ってもらい、これで熱が下がるかとおもいきや、その日の夜中に40度7分まであがった。41度まであと少し、などといってる場合じゃない。それまで「正月早々、何を熱を出している」と冷たい態度だった夫も、態度を急変させ、あわてて救命救急のある市民病院に連れて行ってくれた。(話はそれるが、そのとき救命センターにいた看護師さんが教え子で「先生、なに、大熱だしとるの」と言われた)
熱は、3日間40度からさがらなかった。4日目に39度台に下がったときに「ああ、楽になった」と思い、38度台まで来たときは、自分の中では全快したような気分になった。身体が高熱になれてしまっていたのだろう。

その年の冬休みは肺炎で終わり、3学期の始業式に退院できなかった私の元に、子供たちの「冬休みの日誌」が届いた。私の代わりにクラスをみてくれた先生が「病院にいるのも退屈だろうから」と届けてくれたのだ。肺炎で入院している人間に仕事を届ける了見はいかがなものかと思ったが、自分のせいなのでしかたない。夫に赤ペンを届けてもらい、病室で丸付けをした。苦い思い出だ。

ニュースを聞いていると、「マイコプラズマ肺炎は、大人がかかるとひどくなる」とのことだった。なるほど、やっぱりあれはひどかったんだな、と再認識する。熱が40度を超えた3日間、多分、かなりの脳細胞がやられたのだろうな。年をとって、物忘れが激しくなったら、「あのとき、マイコプラズマにさえかからなかったら」と言い訳しようと心に決めている。


黒猫娘さま
 応援ありがとうございます。
 8巻は、珍しく取材を頑張ったので、自分でも出るのが楽しみなんです。 

ショック!

車で1時間ほどの病院に入院している友人を見舞った帰り道、お仏壇のお線香が残り少ないのおもいだした。ふと横を見ると、ドラッグストアがある。忘れないうちに買おうと、対向車が過ぎるのを待って右折。と、ガガガガガ、ガタン、ガタン。すごい衝撃。縁石があったのが目に入らなかった(>_<)

これは、どこかへこんだかも。とりあえず駐車場へ、と思ったら、ガタンガタンガタン。こりゃあ、だめだ。車の外に出て、周囲を点検すると、前の右タイヤが見事にへこんでいる。
「だいじょうぶですか?」
横のガソリンスタンドのお兄さんが、声をかけてくれた。
「今、縁石に乗り上げてましたよね。あそこ、よくやるんですよ」
とタイヤを見ながら、
「このタイヤの縁の方をこすったんですねえ。でも、ホイールは曲がってないですね。これごと交換となるとショックが大きいですけどね」
「ううん、もう十分ショックが大きいです」
と私。
「すぐ、直せますよ」
 その言葉通り、30分も待たずにタイヤを交換してくれたので助かった。
 ついでにオイル交換もすすめられたが、
「今日はもう帰りたいから。またショックから立ち直ったら改めて来ます」
とお断りしたら、笑われた。
「事故したわけじゃないから、全然大丈夫ですよ」
 お兄さんが、終始にこにこしてくれてたので、けっこう救われた。

それにしても……。
もっと気をつけろよ、私!

でも、思う。 
神さまは、こんなふうに、時々ちょっとしたアクシデントに遭遇させて、「だから、気をつけろよ」と注意を促しているのではないか。
バックして駐車場の柱にぶつけたときも
同じくバックして、木にぶつかったときも
幅寄せしすぎて、ミラーを破壊したときも
家庭訪問先で庭石に思い切りこすったときも、
それから……
あー!! どんだけ注意されたらいいんだ! (T_T)

小道の神さま

竹内もと代「小道の神さま」を読んだ。
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小学校5年生のそよかは、図書館の帰り道、何となく気になる小道を発見する。思い切って行ってみると、そこには見慣れぬ商店街があった。まるで過去にタイムスリップしたような古ぼけた、ひなびた商店街。そこで会った小さな男の子に招かれるように入った古道具屋で、三面鏡を買い戻したいと話す男の人を見かける。実は、その男の人は、そよかと深い関わりのある人物だったのだが。

私の住んでいる街は路地が多く、子供の頃は、行ったことのない路地を見つけると必ず入ってみた。道の先には見慣れぬ家並みがあったり、行き止まりになっていたり、びっくりするほど大きな家が建っていたりした。防空壕を見つけたこともある。いつもの道をほんの少し外れただけなのに、そこは見知らぬ世界だった。
 小道の先にある不思議な世界。
 これって、どんな子供でもわくわくする話にちがいない。

 このお話の中には「道祖神」が出てくる。私の記憶にある道祖神は、男女の神さまが手を取り合って座っているものだが、このお話の道祖神はどうも子供らしい。これをきっかけに「道祖神てどんなものだろ?」と興味を持つ読者も多いのではないだろうか。

水漏れ

最近ずうっと気に病んでいたことがあった。
それは、水漏れ。
台所の蛇口が、「これでもか!」というまで閉めないと、ぽたぽた水漏れする状態になっていた。
毎回、水を使うたび、腱鞘炎になりそうなくらいしっかり蛇口を閉めないといけない。
少しでも手を抜こうものなら、ポタ…ポタ…ポタ…。あー!!イライラするっ!!

水道屋さんを呼んで直してもらった方がいいことはわかっていた。
でも……苦手なんだ。知らない人に家に来てもらうの。
絶対笑われそうだが、ホント、いやなのだ。

あれこれ悩んでいると、2階のトイレの水も漏れていることに気づいた。
ずっとちょろちょろ水が流れているのだ。
タンクのふたを開けてみても、どこが悪いかわかるはずもなく
ネットで調べても、どう考えても私には対処できそうにない。

で…
昨日「水の救急車」というところに電話した。
昨日は夫が休みだったので、急に強気になれたのだ。知らない人、どんと来い。
さすが「救急車」と銘打つだけあって、1時間もしないうちに来てくれた。
台所もトイレもその場でさっさか直してくれた。すごい。さすがプロ。
あんなにグジグジ悩んでいたのがうそのように、すっきりさっぱりだ。
でも水道自体が古いので、本体から取り替えなくてはならない日も遠くないと言われた。

家を建てて、25年。ぱっと見、そんなに古い気はしないが、最近、あちこちが壊れ始めている。
屋根も、壁も、天井も、お風呂も、台所のシンクも気になる。
家も、年を取ってきたんだなあ。
もちろん住んでいる人間も。

はぁ~

ポケネコにゃんころりん最終ゲラ

昨日、「ポケネコにゃんころりん8 影だけのねこの秘密」のゲラが届いた。
今回はイラストが入っているので、これが最終ゲラになるのだろう。
先日沢音さんにお会いしたとき「今回はイラストが少ないんですよ」とおっしゃっていたが、ゲラを見る限り全然そんなことはなく、いつも通りたくさん絵を入れてくださっている。
今回は、折り鶴に挑戦しているにゃんころりんの表情がすっごくかわいい。
自分の作品にこんなことをいうのも変だけど、こんなかわいいねこなら飼ってみたいなあ。


話は変わるが、さっきYahoo!のニュースを見て、英会話講師のリンゼイさんを殺害した市橋被告の逃亡記が映画になることを知った。逃亡記を出版したときも、「どういう神経してるんだ」と思ったが。映画化? 目を疑った。なんでそんなことするんだろう。被害者の親御さんの気持ちを考えないんだろうか。私は、自分の子供が殺され、その犯人の逃亡記が映画化されたら、耐えられない。それをたくさんの人が見に来て「いい映画だったねえ」とか「おもしろかったね」とか言うなんて! 
確かに物語性はあるかもしれない。でも見る者は、必ず主人公の目線に立って映画を観るのではないか。それは、犯人の擁護になるのではないか。こんな映画は作って欲しくないと個人的には思う。

あの時間に、クスノキの上で

「あの時間に、クスノキの上で」(中尾三十里)を読んだ。
annojikanni
 四年生のある日、私(あおい)の両親は離婚する。お父さんのことが大好きだったあおいは、おとうさんときちんと話がしたくて会いに行く。そこでもう別の人生を歩み始めているお父さんに気づき、ショックを受ける。そして、スーパーキッドに変身し、お父さんのことはサラサラ忘れて暮らしていこうと決める。しかし、2年後、思いがけない事態が起こる。
 
 親の離婚は、今や全然珍しくない話だ。一人親で育っている子はクラスに何人もいたし、また親が再婚すると言う話だって、全然珍しくなかった。私たちがこどもの頃とちがって、今の子供たちは、友達がそういう状況になってもわりとすんなり受け入れ、名字が変わることをいぶかしがったりはしない。
 でも、じゃあ、当事者の子供も平気かといえば、決してそうではないだろう。
 親が別れるのに、平気な子供などいるはずもないのだ。
 それでも、子供は自分の気持ちにカタをつけなければならない。時代がどれだけ変わっても、子供は、やっぱり無力なのだ。

 お話の主人公あおいは、自分の気持ちにけりをつけたつもりであったが、父親の再婚に心が揺れる。そして、父親の再婚相手の子供も同じように揺れている。二人の気持ちの決着の付け方が、自然でいいなと思った。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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