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怪談えほんその2

あんなに怖いと言ってたのに、また読んでしまった。
京極夏彦「いるの いないの」
irunoinaino
古い日本家屋って、それだけでこわい。
そんな家に預けられた僕は、はりの上が気になってしかたない。
そして……。

猫が怖い。やたらにいるのだ。
あっちにもこっちにも。
かわいくないやつが。
おばあちゃんが怖い。
何だ、この返事は。
「みなければいい。みなければいないのとおんなじだ」
違うよ!
そして最後のページ。

ぎゃー!

もう一人で眠れない。

怖すぎ……。
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怪談えほん

岩崎書店の怪談えほんを2冊読んだ。
1冊目は、宮部みゆき「悪い本」
waruihon
タイトルに漢字が使われている時点で、子ども向きのものではないのだなと思ったが、その通りだった。
これを子どもに読み聞かせたら、夜中に泣くだろう。
内容としては、何も起こらない。
ただ、「あなたには悪い本が必要になるときがくるよ」と言ってるだけ。
ラストの「あなたがわたしをわすれても わたしはあなたをわすれない」の一文で
呪いをかけられたような気分になる。

2冊目は「マイマイとナイナイ」(皆川博子)
maimai
何が怖いって、絵が怖い。
宇野亜喜良の絵だ。
お話は、ちょっとなんと説明していいのかわからない。
とにかく不気味だ。
見えないくらいに小さな弟をクルミの殻に入れて
そのクルミを、自分のつぶれた目に押し込む。
うぁ~、やめてくれ~。
この本もまた、子どもが読んだらうなされそうだ。

このシリーズは、他にも京極夏彦や加門七海、恒川光太郎なども手がけており
なかなか魅力的なラインナップだ。

岩崎書店のHPを見ると、なぜ怖い本をだしたのかという説明が丁寧にされている。
なるほどなあと思う。
でも、その怖さとこの怖さは同じなのか?
よくわからないけど、これを子どもに読ませていいのか疑問。

大人のえほんと思って読めば、全然問題ないけど
子どもに読み聞かせるとなると、不安。
教室で読み聞かせたら、絶対保護者から苦情が来るな。

ブビリア古書堂の事件手帖

「ブビリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち」(三上延)を読んだ。
bubiria

 北鎌倉の片隅にひっそりとたたずむ「ブビリア古書堂」。店主は、栞子さんという若い女性だ。人見知りでおしゃべりの苦手な人だが、本の話になると止まらない。俺(五浦)は、幼い頃のトラウマが元で、読書をすることができない。そんな五浦が、ひょんな事から、この古書堂で働くことになる。
 この巻では、栞子さんは怪我をして入院中だ。しかし、ベッドの上にいながら、まるで見ていたかのように、古書にまつわる謎を解き明かしていく。

この前、美浜の文章サークルにお邪魔したとき、メンバーの方に「面白いです」とお薦めしていただいた本だ。
栞子さんのキャラクターが、とっても魅力的だ。
古書にまつわる謎、ということで血なまぐさい事件などは出てこない。
四つの章には、それぞれ古書の名前が付いている。
「夏目漱石全集・新書版 岩波書店」とか「小山清 落穂拾ひ・アンデルセン 新潮文庫」とか。
そして、それぞれの古書にまつわる事件が語られていく。
さらりと読めるストーリーだった。
「太宰治 晩年」の初版本にまつわる事件で、大きな傷を負ってしまった栞子さんだが、今後の五浦との展開が気になる。

ストーリーとは関係ないけど
私も栞子さんに、本の話を聞かせてもらいたい。

おまえさん上

宮部みゆきの「おまえさん 上」を読んだ。
omaesanjou
人気シリーズ「ぼんくら」の第3弾だ。おなじみの同心井筒平四郎と甥っ子の弓之助が登場する。
煮売屋のお徳の店の前で死体が発見される。どうも夜のうちに辻斬りにあったようなのだが、死体を片付けても跡が消えない。これは、よほどの遺恨があるにちがいと大騒ぎになる。
その下手人もあがらぬうちに、こんどは、生薬屋の主人が殺される。その切り口から、同じ下手人ではないかと言うことになるのだが……。

読んでいくうちに、話はどんどん思いがけない方向へと転がっていく。ぼんやり読んでいたのでは、ついて行けない。
何しろ登場人物が多いのだ。しかもどの人物も捨ててはおけないような過去や思いを抱いている。
登場人物の一人一人が、ちゃんと人生を背負ってきているのだ。

今回は、おでこの三太郎の過去が明らかになる。
子どもですら、重たい過去を背負っていることに驚かされる。

506ページ。しかも、まだ「下」が残っている。
しかし、宮部みゆきは読み出したら止まれない。
今日本で一番のストーリーテラーだと思う。

イメージ

「イメージと違う」と言われることが多い。
教員時代は「先生にみえない」とよく言われた。
ピシッとしてないからだと思う。

主婦としては、「生活感がない」「家事してるの?」と言われることが多い。
「ご飯作れるの?」と聞かれたことは、一度や二度じゃない。
私は、結婚しているふうにも、子どもがいるともみえないらしい。
まあ、「いかにも日本のお母さんねえ」と言われるよりいいけど。

作家としても、初めて会ったとき「へえ」という顔をされることが多い。
以前は、「童話作家って案外普通なんだ」の「へえ」だった。
新聞などの取材を受けたときのことだ。
セーターにジーンズなどの格好をしていると、
「童話作家さんというから、もっとかわいい格好をしているかと思ったんですが
案外普通なんですね」
と言われた。
メルヘンっぽいふりふりの格好をして現れると思ったらしい。(どんなだ)
童話作家のイメージは、
ぶりっこで、ふりふりで、色でたとえるならパステルカラーらしい。

美浜の文章サークルに初めて呼ばれたときは
「和服をぴしっとした年配の方がみえるかと思っていました」と言われた。
(ちなみにそのときもジーンズだった)
また「もっと気むずかしい感じの方かと思ってました。イメージと違ってました」
作家のイメージは、気むずかしく、ストイックで、和服らしい。

また、「童話を書いている」というと、
「子ども頃の心を失わない、純粋な方なんですね」みたいな
気持ちの悪いことを言われることもある。
「熊さんやうさぎさんの世界で生きてる、かわいい人なんだね」と言われた時は
「はあぁ?」と聞き返しそうになった。(いや、実際に聞いたかも)
「心のきれいな人なんだろうな」と言われたときは
コーヒーを吹きこぼしそうになった。

世の中にはいろんなイメージがあって、
私は「教員」のイメージからも「主婦」のイメージからも
「作家」や「童話作家」のイメージからもはずれているらしい。

まあ、いいんだけどね。


たかこ

「たかこ」(作 清水真裕 絵 青山友美)を読んだ。
takako
ある日、たかこが転入してくる。十二単に大きな扇。しもぶくれの顔。たかこは、平安女子(?)なのだ。
おっとりと平安言葉で話すたかこ。音楽の時間はリコーダーじゃなくて琵琶を奏でる。「ぼく」は、次第に仲良くなっていくのだが、たかこがみんなと違うことをよく思わない子たちもいる。

このお話は、「日本児童文学」の第二回「絵本テキスト」募集の優秀作だそうだ。
昨年度のMOEの絵本大賞の8位と新人賞に選ばれている。

どこのクラスにも、たかこみたいに、みんなと違う子っている。
空気も読めないし、人にあわせることもしない。
別に悪い子じゃないのだけど。
でも、さすがにたかこほど目立たないけどね。

小学校の図書室に置いておいたら、人気が出そう。
「いとうつくし」とか「いとおかし」とか
平安言葉がはやりだしたら楽しい。

ももたろう36号

児童文学同人誌「ももたろう36号」ができあがった。
momo36
今回は、新しく同人になったはまだけいさん、小宮山恭子さんの作品も掲載されている。
さすが、ふたりとも「鬼ヶ島通信」の創作道場で入選しただけあって手慣れたものだ。

どの作品も面白かったが
私は、月野あかりさんの「イクタのおしえ」が心に残った。
地味な転校生イクタが、実は、他人の心の中が読める「こえよみ」の技を身につけていると知って
おれ・尾崎は思わず弟子入りを申し込む。そしてイクタの教えに従って、修行を始めるのだ。

私は「ななとさきちゃん ふたりはペア」という作品を書いた。
1年生と6年生が、1年間ペアを組むという学校で、
ななはさきちゃんとペアになる。
「背が高くて、優しくて、きれいなお姉さん」ができることを期待してたななのまえに現れたのは
背の低い、地味な感じのさきちゃん。
しかも、やることなすこと失敗ばかりで、他の子から「ななちゃんのお姉さんて、ドジだねえ」と言われてしまう。

以前、勤めていた学校では、1年と6年はペア学年だった。
人数のかげんで6年生が二人の1年生の面倒をみたり、逆に一人の1年に二人の6年生がついたりすることはあったが、基本的に、1対1で、1年間おつきあいする。
いっしょに遠足に行ったり、休み時間に遊んだり、縄跳びを教えたり
時間を合わせていっしょにプールに入ったりする。
私は、6年の担任であることが多かったので6年生の奮闘を、いつも見ていた。
たった5歳しか違わないのだが
1年と6年は全然ちがう。
1年は、驚くほど小さくて幼い。
自分のペアの子が決まり、1年生の手を握ったとき、6年の顔つきが変わる。
6年生は、いじらしいほど、1年を大切にするのだ。
時々「そんなに甘やかしちゃダメ」と注意しなければいけないほど
全力で、1年生を守るのだ。
でも、なかには、どうやっていいかわからない子もいる。
1年を守らなくちゃと思うあまり、やたらに肩に力のはいる子もいる。
大人の私は、そんな6年を愛おしく思ってみていたが
1年生は、どんな目で自分のペアを見ていたのだろう。

今回のお話は、そんなことを思い出しながら書いた。

是非、たくさんの方に読んでいただきたい。
購読希望の方は、こちらへ。
継続でなくても、試しに今回だけという方でもOK!
よろしくお願いします。

かなと花ちゃん

富安陽子の「かなと花ちゃん」を読んだ。
kanatohanachann
お人形の花代は、茉梨ちゃんに野原に忘れられてしまう。何日待っても茉梨ちゃんは迎えに来てくれない。そこに現れたのは加奈ちゃん。不思議なことに花代と加奈ちゃんは、話ができるのだ。いっしょにうちに帰ろうという加奈ちゃんに、花代は言う。「お人形は買ってもらったお家の子になるの。あたしには茉梨ちゃんというお母さんがいるの。あなたのうちの子にはなれないの」そこで加奈ちゃんは、茉梨ちゃんが迎えに来てくれるまでお姉ちゃんになって面倒をみてあげると提案するのだ。

お人形、私も持ってた。
よそのお家からもらわれてきた大きなお人形。でも、このことは仲良くなれなかった。
幼稚園の時、お年玉で買った「おしゃべり人形」
「ママ~ おなかすいたあ」とか「お姉ちゃんがいじめるのぉ」とか
5種類くらいの言葉を話す子だった。
小学校の時、「ミリオンベビー」という本物のあかちゃんみたいなお人形も買ってもらった。
この子には「恵ちゃん」というなまえをつけてた。
他にも、タミーちゃんとか、リカちゃんとか持ってたな。
昔の女の子は人形が好きだった。
今の子はどうなんだろう?

人形は好きだけど、でも、反面怖いなと思うこともよくあった。
じっと顔を見ていると、今にもなにか言い出しそうな気がした。
粗雑に扱ってはいけない気がしてた。
人形はただのおもちゃじゃない。
そんなふうに感じてたのだ。

だから、加奈が花ちゃんと話をしたり
不思議な体験をしたりすることに違和感は感じなかった。
私が子どもだったら、
きっと自分の人形に尋ねていただろう。
「あんたも本当は話せるの?」
そして、自分もお人形と冒険をする夢を見ただろうな。

赤毛の女医 アン

福田隆浩「赤毛の女医 アン」を読んだ。
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この本、ももたろう同人のはまださんのブログで紹介してあった。
なかなか面白そうだし、作者があの「ひみつ」の福田隆浩だったので読んでみた。

准看護師のひとみは、電車の中で赤毛のカーリーヘア(って、今も言うのかな?)の派手な女性と出会う。実はこの女性は、ひとみが勤めることになった診療所の医師アン先生だった。破天荒でこどものようなアン先生に、他の看護師たちは反感を持つ。ひとみも驚きの目で彼女を見つめているのだが、やがて、「実は名医なのでは?」と思い始める。

テレビドラマにしたら面白そうだなあと思った。
アン先生は、天海祐希がいいな。
ちょっときれいすぎだけど。

破天荒で型破りな医者が実は名医という設定はありがちだけど。
でも、面白かった。

続きがあるみたいなので、読もうと思う。

うぐいす

朝、犬の散歩の時、ウグイスの声を聞いた。
今年初めての ウグイスだ。
結構上手に鳴いていた。

いつも我が家の庭にも来るのだが、
今年はまだ来ていない。
2,3日のうちには来るのではないかと思う。

不思議なもので、ウグイスの声を聞くと、一気に春が来た気持ちになる。
そして、とてもうれしくなるのだ。

うれしくなって気づく。
そうか。春を待っていたんだな、私。
冬の間は、さして「冬って嫌だな」と意識したりはしない。
でも、春の兆しが見え始めると、
一気に春が恋しくなるのだ。

人間てそんなものなのかもしれない。
渦中にいるときは、それが辛いとか苦しいとか思わないけど
終わりが見えてきたとき、初めて気づくんだ。
どれだけ我慢してきていて、
どれだけ終わりを待ち望んでいたかに。

ま、私が、春を待つのは、そんなたいそうな事じゃないけどね。



ろくに原稿も書いてないのに
どうも右手が腱鞘炎みたいだ。
ろくに原稿を書いてないせいかもしれない。
バチが当たった…と世の中では言うんだろう。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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