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亡霊クラブ 怪の教室

麻生かづこ「亡霊クラブ 怪の教室」(ポプラ社)を読んだ。
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人間には、憎しみや悲しみやねたみなどの「負」の感情がある。
その感情に飲み込まれてしまったものが行く教室。
それが「怪の教室」なのだ。

留美は、ちょっと太っているけれど、明るくて元気な女の子。
好きな子に「痩せたらモデルになれそう」と言われて、ダイエットを始める。
でも、ある日、からかわれていただけだと知る。
親友だと思っていたちい子も、一緒になって自分を笑っていたのだと思いこんだ留美は、願いをかなえてくれるというけむり石に、「二人とも不幸になればいい」と願う。翌日、二人は交通事故に巻き込まれる。

負の気持ちに飲み込まれた女の子たちの話が4編載っている。
彼らが行き着くのは、「怪の教室」。

こわぁぁ…
ホント、ハンパなく怖い。
出てくる女の子は、ごくごく普通のかわいい女の子なのに
ほんの少し、心のボタンを掛け違えただけで、
みるみる負の方向へと進んでしまう。
そして、取り返しのつかないことになってしまうのだ。

一番怖かったのは、「忍びよる人形、キャシー」
かわいがりすぎてしまった人形には魂が宿り
自分に飽きて捨てようとする持ち主にすがりつく。
「だ…い…す…き」
きゃーっ!! 怖すぎ!!

怖いお話の好きな女の子にオススメの1冊。
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テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

開店! メタモル書店

関田涙「開店! メタモル書店 1 わたしの話が本になる!?」(ポプラ社)を読んだ。
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5年生の莉央は、商店街で今まで見たこともなかった本屋さんを見つける。「メタモル書店」金色の看板の掛かった扉を開けると、そこにはイケメンの兄弟が待っていた。ここは、彼らの店なのだ。莉央は、そこで不思議な本をもらう。普段は開かないけれど、莉央がピンチになったときだけ開くのだ。

「メタモル書店」は、最後まで書かれなかった物語を完成させる本屋さんなのだそうだ。
そして、莉央は「つむぐ人」。物語を作っていく人らしい。
莉央が、もらった本の力を借りて不思議な事件を解決し
それを兄弟が執筆し、本として発売する。

気になったのは、最初に出会ったとき、
なんでこの兄弟は莉央のことをすべて知っていたのだろう?
ひょっとして、莉央も物語の登場人物に過ぎないのかな?
だとしたら、それが一番怖い話だ。

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ジャンル : 本・雑誌

へなちょこ

昨日はネイルをして遊んでしまったのだが
遊んでいる場合ではないのだ、実は。

いろいろやらなくてはいけないことがあるのだ。
原稿もあるし、
講演会の準備もあるし。

いつも調子のいいことをいっているが
じつは結構へなちょこなので
全然仕事が進まない。
やりたいことや
やらなければいけないことはあるのに
実力がついていかない

実は、今年の初めに受けた癌検にひっかかって
精密検査を受けたら
そこでさらに引っかかって、もっと詳しい検査を受けることになって、
ちょっと命の心配をしたとき
一番に思ったのは、書きかけの原稿のことだった。

生検の結果的、すぐどうのこうのというわけではなく
3ヶ月に一度様子を見ていきましょうとなったのだけど
でも、こんなときに原稿の心配をした自分に驚いた。
私にとって物語を書くことが、どれほど大きなことなのかを感じた。

何年か前に多田かおるさんという漫画家さんが
連載途中に亡くなったとき、「心残りだっただろうな」と思った。
最近では「光とともに」の作者も、連載途中で亡くなっている。
作品を完結できないで、この世を去るのは本当に切ない。

私はへなちょこ作家だけど、
へなちょこはへなちょこなりに
せめて健康でがんばらないといけないな。

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今、はまっているもの

2週間くらい前に「ジェルネイル」のキットをネットで購入した。
マニキュアは、前から大好きだったのだが
すぐとれてしまうので
1回やったら3,4週間は持つというジェルネイルに興味があった。

ネイルサロンでやったら、7000円くらいするらしい。
それに、2時間以上、ぼ~っとやってもらうのを見ていないといけない。

だけど、私は人にやってもらうんじゃなくて
自分でやりたいのだ。
爪っていう世界で一番小さなキャンパスに絵が画きたい。
おしゃれというより図工である。

で、やってみた。
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う~ん。
修行が足りないな。
2週間くらいしたら、再チャレンジだ。

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ジャンル : 本・雑誌

うちから車で40分くらいのところに蛍を見に行った。
観光地でも何でもない、田んぼの横の川。
いるのはもちろん、天然の蛍だ。
蛙の声が響く田んぼの横の道を、川に沿ってぶらぶら歩いていくと
ほのかに蛍が瞬いているのを見ることができる。
知る人ぞ知る蛍の名所らしく
ちょこちょこ人とすれ違う。
でも、みんな大騒ぎすることもなく
静かにのんびり歩いている。
たまに近くの葉っぱに乗った蛍を、そっと掌に包んで、こどもに見せている人もいるけど
そういう光景ものどかでいい。


以前「ゲンジボタルの里」みたいなところに蛍を見に行ったこともあるが
人が多いし、いかにも「観光」という感じで
「これは、私が求めているものじゃない」と思った。

今日行った場所は、もう10年以上も蛍の時期になると通っているけど
いつ行っても変わらない。
田んぼも山も川も神社も道も。
田舎だからと一言で言ってしまえばおしまいだけど
変わらないってすごいことだと思う。
だからこそ、蛍も生きていられるのだ。

来年も再来年も蛍が見えますように。

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うんちしたの、だーれ?

末吉暁子「新ざわざわ森のがんこちゃん うんちしたの、だーれ?」(講談社)を読んだ。
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がんこちゃんのともだちのかたつむりのツムちゃんは、朝から元気がない。「もう3日もうんちがでてないから、おなかがおもくて」それはたいへん!とがんこちゃんは「クレマカカリアの葉っぱを食べるといいよ」とおしえてあげる。ツムちゃんは、さっそく葉っぱを食べる。すると、効果覿面! 授業中にうんちがしたくなる。でも、先生に「うんちがしたいの?」と聞かれて急に恥ずかしくなってしまい、言い出せない。

学校のトイレは、昔に比べてすごく居心地のいい場所になっている。
しかも、先生たちは「いつでも行っていいよ」と口をそろえて言う。
だけど、やっぱりちょっとはずかしいものにちがいない。

でも、やっぱり、運動場の隅っこでしちゃダメだよ、ツムちゃん!(笑)
「ここは、先生が片付けておくから」といったヒポ先生、えらい!

それにしても
素直で元気で明るいがんこちゃん、いい子だな~。


かたつむりで思い出したのだけど
以前、かたつむりの教室で飼ったときのことだ。
かたつむりは、にんじんを食べるとオレンジ色のうんちを
いちごを食べると赤いうんちをするのだ。
不思議な感じだったな。

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有川浩

最近の有川浩の活躍ときたら、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

なんて書くと、必ず「有川浩はもう何年も前から大注目の人だよ」と言われるのだが、
でも、このところの有川浩は、
本を読まない人でも「おお、この人が!」と思うにちがいない。

なんと言っても現在公開中の映画、「図書館戦争」「県庁おもてなし課」の両方の原作なのだ。
テレビをつければ「空飛ぶ広報室」なんぞもやっている。

有川浩の名前を知らない人も、ドラマ「フリーター、家を買う」や映画「阪急電車」は知っているかもしれない。

そんな有川浩の特集が載った雑誌「ダ・ヴィンチ」を昨日読んでいた。
先月号。図書館で借りたのだ。
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これまで有川浩については「ベタ甘」とか「ラノベの女王」とか
そんな情報ばかりが入ってきていたが
なるほど、この人は「プロ」だ。
常に読者を意識し、物語を「届ける」ことにこだわってきたのだ。
作家は、世界最小のメーカーだという。

インタビューの中にいい言葉をいくつも見つけた。
「夢という言葉は、現実をサボるための免罪符ではない」
「自分が作家になれたのも、メディアワークスが電撃大賞を運営して賞金を出せていたのも、さかのぼれば先輩作家さんたちが売り上げを伸ばしてくれていたから。読者の人が買った1冊の本が、未来の作家を生み出す投資になっている」
「何かに出会ったときに飛び出していく瞬発力と握力!」


今まで有川浩は、ほいほいと階段を駆け上ってきた作家のように感じていたが
出てくる人は、やっぱり出てくるべくして出てくるのだ。

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突然ですが

数年前から、はまっているトマトがある。

突然ですが、ご紹介を。
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赤糖房とかいて「あかとんぼ」と読む。
このミニトマトが、やたらにおいしい。
甘くて、フルーツみたい。

ただ、他のトマトに比べて
ちょっと高いんだなあ。
1パック398円。
そこが難点。


この前TVで、全国のおいしいトマトの特集でも紹介されてて
「そうか、やっぱ、全国レベルでおいしいんだな」と確信した。


トマトは、家でプランターで育ててもけっこうおいしいのができる。
でも、途中でちゃんと枝を切ったりして世話をしないと
じゃんじゃん枝を伸ばして大きくなって
味のぼんやりしたトマトになってしまう。
生活科でミニトマトを育てたとき、そう言うことも勉強したのに
いつもうっかり切り忘れ、ばかでかいトマトの木ができあがってしまう。

トマトは大きなものじゃなくて
ミニトマトが好きだ。
朝ご飯のサラダを作っているときに、まず一個口に入れる。
それだけで、なんとなく元気になる。

今年はちゃんと世話をしておいしいトマトを、家で作ろう。

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バラ園のお嬢様

毎年、今の時期になると、
「バラが見頃です。よかったら見に来ませんか?」と声をかけてくれる友人がいる。
学校に勤めていた頃、いっしょに図書館の仕事をした先生で
今は退職し、広いお庭でバラのお世話をしたり、お茶を点てたり(お宅に茶室がある!)、海外旅行をしたりと
うらやましいほどステキな生活をしている。

お宅もモデルハウスにしたいほど美しいが
お庭は、個人のお庭というレベルを超えている。
既に「バラ園」である。
「見学料とって、公開したらどうですか?」と提案する私。
「ふふふ」と流されてしまった。
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130種類くらいのバラがあり、
しっかりと手入れされている。
庭中が、バラの香りでいっぱいだ。
バラがこんなにいい香りがするということを
私はこの家の庭で教わった。
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バラといっても大きさも色も様々だ。
私の顔くらい大きいものもあるし、小さな控え目のバラもある。
赤、黄色、えんじ、白、色が混ざっているものも。
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こんなかわいい形のバラもあった。
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こんなにきれいに咲かせるためには、どれくらい手入れをしなければいけないのだろう。
私は、それほど植物に詳しいわけではないけれど
長いこと学校で畑仕事(理科とか生活科とか)をしていた加減で
手間と愛情をかけたぶんだけ、植物は育つと知っている。
バラは、手間と愛情を肥料として、きれいに薫り高く咲いていた。

このお庭の持ち主は、私の友人知人の中では、単独トップの天然のお嬢様だ。
彼女の立ち振る舞い、好み、言動、すべてが生まれながらのお嬢様だ。
私は、彼女と知り合って、「お嬢様は、いくつになってもお嬢様なんだ」と知った。
本物のお嬢様は、年齢を超越するのだ。
といってもお嬢様然としたツンとした人ではなく
心優しいバラ園のお嬢様だ。

帰りには、丹精して育てたバラを惜しげもなく切って持たせてくれた。
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長く楽しめるようにと、蕾のたくさんついた枝を切ってくれた。

でね、
「これも持っていって」とタマネギとか
もらい物の御菓子とかも袋に入れてくれた
お嬢様の癖に(笑)

庶民の心のわかるお嬢様なんだな。

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こんばんは

DVDでドキュメンタリー映画「こんばんは」を観た。

山田洋次監督作品「学校」のモデルにもなった墨田区文化中学校夜間学級を一年半にわたって記録した長篇ドキュメンタリーで、監督は森康行。

戦争や貧困や不登校などが原因で中学校を卒業することができなかった人を対象にした夜間中学は、15才から91才。国籍も様々な人たちが勉強しに来る。
偏差値をあげることを目標とするのではなく
生活するための知識を学ぶことを目標としている。

生活のために、小学校のころから働き続けてきた80代の男性は
工場の借金が一息ついたところで
「おじいちゃんは、今から道楽をする。黙ってみていて欲しい」と家族に頼み
長年の夢であった夜間中学に通い始めたという。
「学校に通っていなかったから、ろくに漢字も読めなくて
 医者に行っても、問診票に書き込むことができなかった」
そんな過去を、しみじみと語る。

戦禍を逃れてきた外国人の姿もある。

不登校で、何年も学校にいていなかった男の子が
静かにひっそりと勉強している。
それを暖かく見守る同級生の老人たち。

夜間学校には「学びの原点」があった。

いつか、夜間中学のことを書いてみたい。

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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