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時速47メートルの疾走

吉野万理子「時速47メートルの疾走」(講談社)を読んだ。
jisoku47
プロローグは、罰ゲームの始まりの場面。逆立ちをして校庭1周するというもの。
それを受けているのは、クラスの応援団長を務めた町平。
おとなしい生物部員。じゃんけんで負けて応援団長になった。
それを見つめる美鈴。
罰ゲームを言い出した大門。
そんなつもりじゃなかったのに、結果的に町平をこんな窮地に立たせてしまった慶一。
1 立ちすくむ人(慶一) 2見守る人(美鈴) 3見守りたくなかった人(大門) 4疾走する人(町平)
の4章にわけ、それぞれの目線から、この罰ゲームに至るまでの物語が語られている。

おもしろかった。

今年度のピカイチかも。

中学生の、自意識過剰な、独りよがりのプライドとか、羞恥心とか
そういうのがものすごくリアルに描かれていた。
そうだ。こんなんだった。
中学生って、ややっこしかった。
と自分の中学時代を思い出した。

4章が一番好き。
頭がよくてイケメンでなんでもできる慶一の
最後の選曲が笑える。
是非最後まで読んで、笑ってほしい。
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こんな感じ

昨日、童心社のOさんから
「先生、しゅくだいわすれました」のポップが届いた。
画像は、前に送っていただいていたが
実物を見るのは初めて。

折って、手持ちの本を置いてみた。
pop2
ほ~ら
こんなふうになるんだよ。

このポップ、
もう本屋さんに飾ってもらってるのかな。
見に行こうかな~。

ぼくの彼女はサイボーグ

昨日、原稿につまって、どうしよっかな~とか思っているとき
YAHOOのトップページを見たら
GyaOで「ぼくの彼女はサイボーグ」を配信してた。

主演は、綾瀬はるか。
大好きな女優さんだ。

ちょっとだけ見てみようかな。
と、見はじめたら、結局最後まで見てしまった。

小出恵介ふんするさえない男ジローが自分の誕生日を一人で祝っていると
そこに謎の女性(綾瀬はるか)が現れる。
彼女は、ものすごい大食漢で、おまけに「ここは私が払うわ」と言ったくせに無銭飲食をする。
二人で町を逃げ回り、最後はジローの家のそばまで行く。
そのあと、彼女は謎めいた言葉を残して去って行く。
一年後、またしても彼女が現れるが、今度の彼女はサイボーグ。
ジローを守るために来たのだという。

日本人の役者さんを使い
日本語で話し、日本の地を使った「韓国映画」だった。
はじめ、中国を舞台にしてるのかと思った。
京劇の場面とか出てくるし、中華街だったから。
でも、所々出てくる店の看板とか、バス停の字を見る限り日本らしい。

綾瀬はるかはかわいい。
スタイルもものすごくいい。
ボディスーツを着てるときなんて、どきどきするほどかっこいい。
タイムトラベルものも大好きだ。
ジローを救うため、体がちぎれるまでがんばるはるかサイボーグ(名前がない)は、健気で泣ける。
最後まで見てしまったのは
ひとえに綾瀬はるかのかわいさ故。

だけどさ、こんな突っ込みどころ満載の映画ってある?

ストーリーは、ひねってひねって、ひねりすぎて、よくわかんないことになっている。
どこが起点かわからない。
こういうタイムトラベルものって、最後、「ああ、そういうことだったのか」と思うものなのに
「どゆこと?」と頭の上にいっぱい「?マーク」が乗っかってしまった。

細かいところを言えば
ジローが子どもの頃の故郷にタイムトラベルする場面
2008年から20年くらい前の設定なのに
あんなのどう見たって、昭和初期じゃん。
もしくは昔の中国の山奥の村でしょ。

それから、あのクラブでのダンス。
ロボットダンスもヘンだったけど
小出恵介や、他の客の踊ってたダンス、なに?
こめかみの横で手をひらひらさせるダンスって、なに?
モンキーダンスみたいに、手を体の前でぐるぐる回してる人って、存在するの?

女子校に銃を持った男が狼藉した事件
犯人が、人質を片腕に構えているのに
遠慮なく狙撃って……ありえないだろ!
人質に当たっちゃいそうだったじゃん!

無銭飲食や、万引き、しすぎだし。
「彼との思い出を作りたかった」って。おいっ!

韓国で、韓国人の俳優さんでとればよかったのに。
そしたら、お国の違いで済ませられたのにね。

で、ついでに言うなら、ああいうのはサイボーグじゃないと思うんだけど…。

だけど、文句言いながら見るのも、それはそれでいいかもしれない。
「なんじゃこりゃ」とガハガハ笑いながら、見たら、楽しい気がする。
綾瀬はるかファンなら、かなり満足するほど美しく撮られている。

朝日小学生新聞

朝日小学生新聞〈2月1日)の「ドキドキ書店へようこそ」の今月の3冊に
「先生、しゅくだいわすれました」〈童心社〉が選んでもらえた。
asahishougakusei
選者は、東京こども図書館司書の鈴木晴子さん。
ありがとうございます。

崖の上のポニョをテレビで見て…

今日、「崖の上のポニョ」をテレビで見た。
津波、津波と何度も繰り返すのを見て
いつ作ったんだっけ? と調べたら2008年だった。
2011年以降だったら、公開されなかったかも。

久々に見たら
水の底に沈んだ町とか
水の底で笑ってるおばあちゃんたちとか
後で上に上がってくるんだけど
それでも、以前とは同じ目で見られなかった。
別の解釈で見てしまった。
災害に遭った町の人を助けに来るヘリとか
やけに生々しく感じた。


前に「あまちゃん」で、あまちゃんの映画の公開日に震災が起こり
「寄せては返す波」がダメだと公開が中止になった場面があったけど
それに近いものを感じてしまった。

もうすぐ4年だけど
でも、あんな大きな出来事を忘れることはできないなと
改めて思った。

お知らせですが

ももたろうの元同人の堀田さんのデビューが決まった。
理論社から3月発刊予定〈理論社HP)
ikutayokoku
「いくたのこえよみ」

「ももたろう36号」(2012/4/1)に載せたときは「イクタのおしえ」というタイトルだった。
「ももたろう」掲載時から、評判のいい作品だった。

今は同人を離れたとはいえ、ずっと仲間だったし
今だって友人だし、
すっごくうれしい。
やった~!
3月に本が出るのが、すごくすごく楽しみ。

もうひとつお知らせ。
先週、童心社のOさんが、「先生、しゅくだいわすれました」のポップの画像を送ってくださった。
shukudaipop
下の方を折って、立ち上げる。
私のお気に入りのフレーズを入れてくれた。
これがついて並ぶのかあ……むふふ
想像するだけで楽しい。

辺獄のシュヴェスタ

現在、「月刊! スピリッツ」(小学館)で連載中の竹良実「辺獄のシュヴェスタ」がすごい。
hengoku
2015年2月号(小学館)にスタートし、現在2話目。

舞台は、魔女狩りが盛んに行われていた16世紀の神聖ローマ帝国。
不条理に命を奪われる過酷な時代を生き抜く少女・エラの物語だ。

一話目では、その身に激しい火を飼っているといわれたエラが、売られるところから始まる。
すんでの所で逃げだしたエラは、
薬作りを生業とするアンゲーリカに救われる。
1話目については、スピリッツの公式サイトでは試し読みページが設けられている。
(ただし途中まで)

読んでいて、鳥肌が立った。
新人作家のはずだが、とんでもなくスケールが大きい。

作者は、第265回スピリッツ賞を受賞して
今回が、初めての連載。
受賞作も「規格外の新人」と絶賛されていた。

実は、竹良さんは、ももたろう同人のTさんのお子さん。
美術の勉強をしており、海外留学もしていた。
版画の世界では、将来を嘱望されていたのに
「漫画家を目指す」と聞いて、
そのときは、正直違和感を覚えた。
「畑違いではないか」と思ったのだが
とんでもない!

巻頭カラー52ページでの
堂々としたデビュー。
全然、関係ない私までも誇らしい気分だ。

豆まき

昨日は、節分。
恵方巻きは食べない(だって、元々そんな風習、こちらにはないんだもん)けど、豆まきは必ずする。
しなくて悪いことが起こったら
「あ~、あのとき豆まきしなかったからだ!」と後悔することがあるやもしれない。
昨日近所のスーパーで豆を買おうとしたら、売り切れていた。
そうか。やっぱり豆まきは国民的な行事なのだ。
やっぱり、うちでもやらなきゃ。

てことで、豆を求めて別の店に。
なんとか手に入れることができた。


かつては夫が鬼のお面をかぶり、息子たちが笑い声をあげながら豆をぶつけるなど
なかなか楽しい行事ではあったが、
こどもたちも大きくなった今、かなり盛り上がりには欠ける。
さすがに誰も鬼のお面はかぶらない。
いっそ犬にかぶせようかと思ったが
そんなかわいい鬼に豆はぶつけられない。

とりあえず近所に聞こえない程度の声で、「鬼は外~」と庭に豆をまく。
小さなこどものいる家ならいざ知らず、
大人だけの家で叫ぶと、なにやら悲壮感が漂う。
「山本さんち、あんなに必死で豆まきしてるなんて、こまってるのかな」とあらぬ噂が立つかもしれない。

で、遠慮がちに外にまいたあと
今度はすべての部屋に「福は内~」と豆をまく。

……と

そのまいた豆を、二ひきの犬たちが競うように食べる。
もう、福が来る間もないほどのスピードで食べまくる。
これで果たして福は来てくれるんだろうか。

福は、犬たちのおなかに入った。

今朝は、庭にばらまかれた豆を一個一個拾った。
このままにしておくと、庭に出たとき、犬たちが食べまくるから。
昨夜、あんなに食べちゃったからね。
大豆って消化に悪そうだし。

豆を拾いながら
去年も一昨年もその前も、こうやって豆を拾ってたなあと思った。
去年も一昨年もその前も
なんにもなかったわけじゃなくて
それなりに悪いこともあったけど
それでも立ち直れないほどの禍いもなかったし、
けっこう笑って過ごせた。
いいこともたくさんあった。
それで十分だ。

うん、来年も豆まきは忘れずやろう。


らくごで笑学校

斉藤洋「らくごで笑学校」(偕成社〉を読んだ。
rakugodesho
小学生の子が落語に挑戦するという話ではなく
小学校の生活を、斉藤洋が創作落語調に語るというもの。

入学式の校長先生の話にはじまり
遠足、授業参観、運動会、林間学校、怪談、卒業式と続く。
参観日の担任と児童の打ち合わせの話がおもしろい。
事前に問題を打ち合わせてあるので
「答えは46800円」というのを「1ドル100円で換算すると…、120円なら…」と、あり得ないほど優秀な答えが出てくる。
また、「答えがわかる子は、パー。わからない子はチョキで手を挙げる」と約束してあるのだが
途中で、なんだったかわからなくなる子が出てきたり
それをまた、先生が必死にごまかしたり。

どの話もおもしろかったが
ただ、オチが小学生には、やや難しい。
「双曲線」とか「沙汰」とか。
まあ、そういうところはこどもは軽くスルーしてくれるかもしれないけど。

プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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