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イニシエーション・ラブ

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」(文藝春秋社)を読んだ。
inusieshon
最近、松田翔平と前田敦子が主演で映画化されたらしい。
「最後の5分でミステリーになる」とか
「ああ、もうこれ以上は説明できません」とか
番宣がやたらに意味深。
たまたま息子その1が持っていたので貸してもらって読んだ。

物語は80年代。サイドAとサイドBにわかれる。
Aでは、さえない大学生鈴木夕樹が、歯科助士の成岡繭子と合コンで出会うところから始まる。
鈴木は、女の子とつきあったことがなく、
おしゃれにも無関心だ。
繭子は「コンタクトにした方が」とか「車はあった方がいい」とかいろいろ注文をつける。
それでもそういうことすら新鮮でうれしく感じる鈴木。
二人の初々しい恋物語だ。
Bは、鈴木が静岡支店から東京本社にうつされるところから始まる。
鈴木は、静岡に繭子一人を置いていくことに戸惑いを覚えるがどうしようもない。
毎週末、車で静岡に戻ってくる。
しかし、東京本社で知り合った魅力的な同僚にも心を惹かれ始める。

まあ、ありがちな遠距離恋愛の話ね、と思うが
最後の2行でひっくりかえる。

ってことなんだが
世の中ではこれを「ミステリー」と呼ぶのかってとこで驚いた。

仕掛けがあると聞いていたので
最初から注意深く読んでいた。
それが悪かったのかな。
かなり、はじめの方で(二人がつきあい始めて呼び方を決めるところで)
「ふ~ん」と思った。
それから「男女七人夏物語」と「男女七人秋物語」が、ちょこちょこでてきて
時を告げてくれるので、
モノを書く人間の性で裏を読んでしまった。
他にも、いろいろヒントがばらまかれている。
だから、最後に「おおっ」とはならなかった。
残念。
なにも考えずに読んだら楽しめたかも。

それでもこれってベストセラーらしいので
80年代を知らない若い人たちには受けるのかもしれない。
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本の帯

昨日「先生、しゅくだいわすれました」の6刷りの見本が届いた。
本帯を見て、「おおっ!」と思った。
honnoobi
未来屋書店さんのおすすめだぁ。
うれし~い
この前も話したけど、「書店さんのオススメ」あこがれなんだよねえ。
その横のは「西日本読書感想画コンクール」の指定図書の帯。これもうれしい。
この本を読んで、みんなどんな絵を描いてくれるんだろう。
内容が内容だけに(宿題忘れたらうそつこうなんて)
推薦図書とか指定図書とかないだろうと思ってたのだけど
ちょこちょこそういうお知らせも届いていている。
やっぱり、うれしいお知らせだ。
そして、なんとなんと8刷り決定のお知らせもいただいた。
販売部のOさんが、頑張ってくださっているらしい。

nenne
原稿を書きながら、ふっと横を見たら
モカが、今朝息子その2からもらったばかりのぬいぐるみを抱いて寝てた。
すごく気に入ったみたいで
ずっと耳をクチャクチャ噛んでたんだよねえ。
ぬいぐるみ抱いて寝るなんて、小さい子みたいだなあ。

ルウの悲劇

夕方の散歩の時
道を歩いてたら、何かがポトンと落ちてきた。
なに?
道路を見てもなにもない。
でも、今確かに……。

と、よ~く見ると、あった。
koko
ルウの頭に、鳩のフンが!

こんなことってある?

空はこんなに広いのに
ルウの頭はこんなに小さいのに
鳩のフンはもっと小さいのに
これってどれくらいの確率で起こるもの?

atamani
モカは、なぜかうれしそう。
散歩の間中、ルウの頭をクンクンしてた。

ルウ、不運。

arawareta
「洗われた……」

ポケネコが……

4月から、非常勤講師として
たま~に学校に行っている。
その学校の職員室に
バーンッ!
mangaga
マンガ版のポケネコが掲示されている!
最初にお会いしたときに「4月からポケネコのマンガが連載されます」と話したことを
校長先生が、ちゃんと覚えていてくださって、
毎週はってくださっているのだ。

マンガを描いているのも私じゃないかと
勘違いされそうな不安も
若干あるけれど……
でも、応援してくださる気持ちがありがたい。

校長先生、ありがとうございます。

ランチのアッコちゃん

柚木麻子「ランチのアッコちゃん」(双葉社)を読んだ。
ranchinoakkochan
派遣の澤田三智子が主人公の短編が二つ。
ちょっとだけそれが関係してくるお話が二つ。

失恋でお弁当を食べる気力もない三智子に
上司の黒川敦子(アッコちゃん)が、お弁当を譲って欲しいと頼む。
三智子のお弁当をいたく気に入った黒川部長は、
「1週間、ランチを取り替えっこしよう」と提案する。
と言っても手作り弁当は三智子だけ。
黒川部長は、自分の1週間決めているランチのローテーションを三智子に指示するのだ。
もちろん、代金は黒川部長もち。
その1週間のランチメニューが独特で
「アッコさんて、どんな人?」と聞きたくなる。

うん、まあ、おもしろかった。
読後感がさわやかなのは、イヤな人が出てこないからだな。
主人公たちは、なんだかんだいいながら、前向きでたくましい。
そして、アッコさんも魅力的だ。

で、このお話を読んだ後、
自分のお昼ごはんの準備をした。

長いこと、お昼は給食だった。
子どもたちと食べるし、早く食べて連絡帳と日記のチェックをしないといけないし
そうこうしているうちに、お茶碗をひっくり返したり
いきなり吐く子がでたり。
そんな世話をしながら「そろそろ歯みがきタイムだよ! 歯ブラシの準備はいい?」
食べた気はしなかった。
でも、栄養士さんの知恵と給食センターの人の力で
バランスのいい食生活を送っていた。

しかし、仕事を辞めたらだれもお昼ごはんを作ってくれない。
自分だけのお昼ごはんというものは
こんなにも「どうでもいいもの」だとは知らなかった。
基本、昨夜のおかずの残り&冷凍ごはん(を温めたもの)
おかずが残ってなければ、ふりかけ、もしくはラー油、
せいぜい頑張ってシラスごはん。

昨日も残りのおかずはなかったから
いつものように、冷凍ごはんを温め、シラスでもかけるかと思ったのだが
ふと思い立って
自分だけのためにバターをたっぷりとかしたスクランブルエッグを作った。
パセリ(息子その1がこの前大量に買ってきた)も刻み乗せた。
それから冷凍庫に眠ってたカルビ(焼き肉をやったときの残り)を3枚解凍して岩塩を振って
さっと焼いてみた。
おお、いい感じだ。
後は、水菜とキュウリとレタスとトマトでサラダを作り
大きめの白いお皿に乗せたら
ゴージャスなランチのできあがり~。

自分のためだけにランチを作るのって
もしかしたら初めてかもしれない。
世の中の主婦の多くは「食事=家族のため」なんじゃないかって思う。
自分だけなら、あるものでいいって。

でも、大事な自分のために
時にはおしいしいランチを作ってもいい。

けいたくん、よかったね

二度ほど、このブログでも紹介した
重い心臓病を患う「けいたくん」についての報告。

5月15日、移植手術を行うことが出来たそうだ。
けいたくんを守る会
一時、出血が多く危険な状態になったそうだが
今は、安定したらしい。

ドナーになられた方のご冥福を祈るとともに
その人の分まで
頑張って生きるんだよ、けいたくん。

感想文

今、柚木麻子「ランチのアッコちゃん」(双葉社)を読んでいる。
まだ、途中なのだが
中に「感想文を丸写しにする」というエピソードが織り込まれていた。

で、ふと思い出した。

わたしの「WA・O・N 夏の日のトランペット」の感想文。

といっても、書いた子から見せてもらったわけでも
コンクールの審査員をしたわけでもない。
小学校の図書室で「感想文入選作品集」を見たのだ。
一体どのコンクールなのかわからないが
感想文の作品集にしては、きちんとした体裁の本だった。
書架にあっても見劣りしないハードカバーだった。
へー。こんなのあるんだ。
手にとってぺらぺらめくったら、
なんと最優秀賞が「WA・O・N」の感想文だった。
おお、すごい。
なんで作者に知らせてくれなかったんだろ。
どんなことを書いてくれたんだろと読んでみて、びっくりした。

後書きだった。
私が書いた「WA・O・N」の後書きそのまんまだったのだ。
細い川の流れが他の流れと交わり、大きな川を作っていく。
それは人の人生そのものだ。
今の私を作っているのは、劇的な大きな出会いではなくて
たくさんの友人や教え子たち(ここはかえてあった)の小さな出会いだ
みたいなことを書いたのだ。
私はこの後書きを遠足で「木曽三川公園」へ行ったとき思いついた。
だから、川、川とむやみやたらに川の話が書いてあるのだ。
で、そのまんまのことが、感想文に書いてあった。
前後3行くらい、自分のことが書いてあったが、(どこでこの本にあったとか、これからもこうしたいとか)
8割方は、わたしの後書きだった。

これ、書いた子、怖かっただろうなあ。
とりあえず、後書き書いて提出しといたら
最優秀とっちゃって、しかも、こんな立派な本に載せられちゃって。
恐怖だな……。
気の毒に。
生きた心地しなかっただろう。
私なら、この作品集を地中深く埋めたい。

そんなの見破れない審査員がどうかしてると思うよ。
前後と文体がちがうし、
それに小学6年がそんなこと思うはずないじゃん。

以前中学で教師をしていたとき、
夏休み明けに感想文を読んでいたら
「窓際のトットちゃん」のがあって、なかなかうまく書いてあるのだが
「わたしたち巴学園のこどもたちは」の一文が混入していたので
すぐに「書き直し」の通達をした。
おまえはいつ巴学園に入学した
努力は感じられるが
「気づかないだろう」と私を甘く見たことがNGだった。
だますなら、上手にだましてくれなくちゃ。

誕生日の夕飯

今日は、誕生日。

息子その1が、夕飯を作ってくれた。
毎度おなじみのハンバーグ。
hanbagutoaine
息子その1のできるほぼ唯一の料理。
中に、味噌とマヨネーズの隠し味入り。
今回は、かなり焦げて、息子からSOSが入った。
「焦げてるのに、中が焼けてない!」

ま、電子レンジにかければなんでことないんだけど。

先日の母の日、息子その2からもらったワインとチーズも開けた。
ワインは、私の好きな白ワイン。

ハンバーグもワインもチーズも
本当においしくて

多分、これは幸せの味だな、と思った。

バラのお庭

毎年、5月の中頃
Rさんのお家にお邪魔する。
Rさんは、以前いっしょの学校に勤務していた先輩だ。
生まれながらのお嬢様のRさんは、
少し早めに退職されて、
今は、バラを育てたり、旅行に行ったりして優雅に暮らしてみえる。
お庭のバラがすばらしく、毎年今頃の季節になると、
「バラを見にいらっしゃらない?」
ときわめて上品に誘ってくださる。

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お屋敷の近くに行くと
もうバラの香りが……。
広いお庭いっぱいに100種類以上のバラが咲いている。

バラの名前は、長くてなかなか覚えられないが
毎年、一つずつくらいは覚えて帰る。
今年覚えたのは、これ。
bara273
「ゆめおとめ」
小さなかわいいバラだ。

バラの香りをいっぱいに感じながら
お茶をいただき
おしゃべりをし
帰りには
惜しげもなく切ってくださったバラを
持ち帰る。
bara274
家に帰って、玄関に飾ると
しばらくの間、出入りするたびに
優雅な気持ちになる。

で、うちでもバラを育てようかとか思ったりもするのだが
結局うちで育てているのは……
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ミニトマトとピーマン!
最近すっごく大きくなった。

うちの庭にはせいぜいこれだよなあ……。



重版出来!

松田奈緒子「重版出来!」1~4巻(小学館)を読んだ。
jyuunan1
新人編集者黒沢心を中心に、マンガに関わる人たちの
様々な思いや出来事を描いている。

前、「ももたろう」の同人仲間の赤羽さんが
この本のことを紹介していて、ちょっと興味はあったのだが読んではいなかった。
でも、昨日、赤羽さんと電話で話したら、
この本の話になり
「モノを書くものとして、是非読んで! 泣けるから!」
と熱くオススメされたので
その後本屋さんに行って1巻から4巻まで(5巻まで出てるんだけど、なかったから)
大人買いして一気に読んだ。

なるほど、泣ける。
やっぱりつい、「漫画家さん」(書き手)の立場から読んでしまうのだけど
自分の行く道が見えない苦しさとか
他人の才能をうらやんでしまう自分の卑しさを感じてしまうこととか
初めて本が出たときの
何ものにも代えがたい感動とか。
赤羽さんの教えてくれた名言もなるほどと思った。
最後は「人間力」だとか
なにもない人間から見たら仕事の愚痴は「自慢」だとか。

そして1冊の本を作るために
ものすごくたくさんの人が関わっているのだと再認識した。

私自身、「ポケネコ」シリーズを通して
「本はチームで作っている」ことを勉強させてもらった。
最近、童心社の営業の方とも会って
さらにその思いは深くなった。
でも、このマンガを読んでいると「デザイナーさん」とか「印刷所」の人とか
書店員さんとか
私の想像以上に、いろいろな人が関わっているんだなと思った。
そういう人たちにも会いに行きたいと思った。

5巻、別の本屋さんに行って
買ってこよっと!

GW中に、童心社に届いた読者の手紙を
Hさんが転送してくれた。
でも、その手紙は、岩崎書店の「ななとさきちゃん」の感想……。
前にも手紙をくれた子なので
山本悦子さんへの手紙は童心社と思ったらしい。
子どもらしくてかわいい。
お手紙の裏に、絵もかいてくれていた。
nansakinoe
なかなかうまくてびっくり!
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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