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しっぽ事情

金曜日くらいから気になっていた。
モカのしっぽ。
いつもなら、元気に上をむいてファサファサ振っているのに
なぜか、下に降りたまま。
はじめは、なにか怖いことがあったのかなと思った。
モカは、ビビリなので、ちょっとしたことで怯えるのだ。
でも、そんなときでもしばらくすれば、いつものように上がってくるのだ。

なのに、ずっと下がりっぱなし。
家族も気づいて、「どうしたんだろう」と言い出した。
「モカ、しっぽ痛いの?」
と持ちあげようとすると、小さく「ヒ~ン」と鳴く。
これはおかしい。

で、月曜日、動物病院に連れて行った。
レントゲンをとっても骨に異常はない。
でも、しっぽを触るとおしりを下げて逃げようとする。
痛いことだけは確かだ。
お医者さんといろいろ考えたが、原因はよくわからない。
高いところから落ちたとか、ドアではさんだとか
わたしの見ているところではないけれど
見てないところでなにかあったかもしれない。
聞いても答えないのでわからないが、
しっぽの……捻挫?

痛み止めを処方してもらって、飲ませたら
昨日の朝には、かなりしっぽが上がるようになり
今日はもう全快って感じだ。
今まで以上に振りまくっている。
しっぽって、切っちゃう犬もいるくらいだからどうでもいいんだろうけど
元気になってよかった。


「夜間中学へようこそ」、学習塾Sapixが出している冊子「さぴあ」で紹介していただいた。
「さぴあ」には、以前も「先生、しゅくだいわすれました」を紹介していただいたり
「くつかくしたの、だあれ」を感想文コンクールの課題図書にしていただいたり
大変お世話になっている。
ありがとうございます。


拍手コメントのM山さま
 コメントありがとうございます。ジブリ展、2時間待ちのときもあったんですね!
 うわあ。じゃあ、ラッキーだったんですね。
 豊田市美術館、とてもステキだったので、是非また行きたいと思っています。
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透明犬メイ

辻貴司「透明犬メイ」(岩崎書店)を読んだ。
toumeiken
奏太は、学校に行く途中の道で
犬が追いかけてきていることに気づく。
でも、その姿は見えない。透明なのだ。
ボールを投げるととりにいく。そして奏太の前に差し出すのだ。
「もっとなげて」というように。

透明犬というアイディアがすごい。
これを思いついた時点で、成功だ。
そして、透明な犬が追ってくる気配を感じるところ。
犬をかっている人なら誰でもわかる。
犬の息づかい。道を歩くときの爪の音。
そして、なついてくる犬の愛しさ。

最後は、ちょっと意表をついた。

作者は、1977年生まれ。
これからどんどん書けそうだな。

ジブリの立体建造物展

夫の勤務先は、自分で夏休みを申請するのだが
いっこうにとる気配がないの
「今年は、夏休み、とらないの?」
とせっついたら、昨日、休みをとってくれた。

で、車で1時間ちょっとのところにある豊田市美術館で
「ジブリの立体建造物展」を見てきた。
豊田市美術館は、とっても立派。さすが豊田! お金持ちの市だ。
toyotasibijyutukan
jiburitenn
ジブリ展、テレビでも盛んにCMしてるし、
さぞや混んでいるだろうと思ったが、そうでもなかった。
もちろん混んではいたけど、じっくり見ることはできた。
ジブリ映画に出てきた建造物の模型や背景の原画が展示されていた。
模型といっても小さなジオラマみたいなものだけでなく、
実物大のものも。
「ああ、もっと中までのぞきたい」と思ったのは
「千と千尋」の油屋の模型。
ぐるりと回って、「ああ、この階段をおりるんだよ」とか「ここにハクがくるんだよ」と
映画そのままの建物に感動した。
背景の原画もすばらしかった。
どれも芸術品だった。

愛知県には「愛地球博」のときに建てたた「サツキとメイの家」がまだ残っている。
事前に予約しないといけなので、なんとなく面倒で行ってないのだけど
今回、「建造物展」を見て、実物大の「サツキとメイの家」に行きたくなった。

その後、ただ「新東名」を走ってみたいという理由で
豊田東インターから新東名高速道路に乗り、
岡崎のパーキングエリアでシューマイを食べて、
長篠(あの長篠の戦いの長篠ですよ)でいったん降りて引き返してきた。
これが我が家の夏の旅行。

困ってる人

大野更紗「困ってる人」(ポプラ社)を読んだ。
komatteruhito
難病に冒された作者の闘病記。といっても極めて明るい。
上智大学フランス語学科卒業。
在学中に、ビルマ(ミャンマー)からの難民に興味を持ち、
この先はビルマの研究者になろうと活動していた。
そんな矢先体調を崩す。しかし、そのまま活動を続けているうちにどんどん悪化。
タイでリサーチ活動している間に、どうにも動けなくなる。
その後、やっとの思いで帰国するが、病院に行っても病名がわからない。
高熱、手足の腫れと激痛、潰瘍、自力歩行もままならない状態であちこちの病院に行くが、原因も治療法もわからない。
筋膜炎脂肪織炎症候群・皮膚筋炎という病名がつくのは1年もたってからだ。
しかし、病名がついても、これといった決め手となる治療法もない。
あれこれ試すが、かえってひどくなり危篤状態におちいることも。
しかし、そんな悲惨な病状を語る作者の文章は明るい。
そして、この闘病記の最後には、なんと独り暮らしまで始めるのだ。
全然治ってないのに。

この本をよんでいて、一人で難病にかかると、ホントに大変だと思った。
本人が(まともに動けないのに)、何度も役所に行って手続きをしないといけなかったり、
長期入院の場合、一度は退院しないといけなかったり
おむつや洗剤、シャンプーなどの日用品を手に入れるために
友人をあてにするしかなく、そのせいで人間関係が崩れかけたり。
入院費だって、心配だ。
「ゆっくり体を休めて」なんて、甘いことはいっていられないのが現実なのだ。

この本は2011年の発行。
その後、作者はどうしているのだろうかと気になって調べたら、なんと海外にいた。
難病について医療社会学、歴史社会学の研究をし、アメリカの社会学会に参加していた。
すごい!

シン・ゴジラ

映画「シン・ゴジラ」を見てきた。

すごかった、おもしろかったという人が、わたしの周りにはたくさんいて
すごく期待して観に行った。

今まで怪獣映画は一度も見たことがない。
小さい頃テレビで、「カネゴン」とか「ウルトラマン」とか(あ、ウルトラマンは怪獣じゃないか)は見た覚えがある。
だから、ゴジラも正義の味方(ウルトラ警備隊とかウルトラセブンとか)が出てきてやっつけるのかと思ったが、全然違ってた。
生身の人間が、知恵を絞って、命をかけて戦っていた。
しかし、ゴジラのあまりの頑丈さに、
「これはウルトラマンに宇宙に捨ててきてもらわないとだめだろ」と思った。
ゴジラが東京の町を焼き尽くす場面は、圧巻だった。

ゴジラは、怪獣というより災害だった。
災害の前に、人間はなすすべを持たない。
ただ逃げるのみ。
実際こんなのが東京に現れたら大変だよなあ。
なんで、この時期にゴジラは現れたんだろう。
なにか見損なったエピソードがあったのかな。

ゴジラという生命体の秘密が解き明かされていく過程は、
わたしにはなんのことやらさっぱりわからなかった。
その紙はどこを目印にしておったのですかと聞きたかった。

小出恵介や斎藤工や前田敦子が、ほんのちょい役ででていたのは
この映画に参加したいと自ら申し出たのだろうな。
出演者も豪華で、「シンゴジラ祭り」といった感じだ。

テロップの出演者の最後に「野村萬斎」の名前があって
ええ、どこにいたんだろ?
人の顔は結構見てたのに、と家に帰ってから調べたら
野村萬斎は、ゴジラだった!
野村萬斎の動きを、ゴジラにしたのだそうだ。
へー!!

映画を見ながら、なるほど、このルートだとももたろうのメンバーの家が
確実に何件かはつぶされるな、と思った。
また、石原さとみの早口の英語に
「さすがAEON」と思った。
(でもちょっとルー大柴ふう)

人質の朗読会

小川洋子「人質の朗読会」(中央公論新社)を読んだ。
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先日会った友人が、「すごくよかった」「癒やされた」と力説してくれたので読んでみた。

海外の観光地、日本人のツアー客7人と添乗員が反政府ゲリラに拘束される。
100日以上がたち、ようやく事態が急展開したものの
人質8人は、全員死亡。
その後、アジトに仕掛けた盗聴器のテープから、人質たちは、自ら書いた話を朗読していたことがわかる。
遺族の許可を得、その朗読テープが公開される。
人質たちの語った物語は、8つ。それとその朗読会に耳を傾けていた作戦本部の男のみじかい物語が加わる。

人質たちの物語がそれぞれ章になっているので、短編が9作。
どれも、すこし奇妙な物語だ。
そういうこともあるかもしれないという程度の奇妙。
片目の手作りのぬいぐるみを道ばたで売る老人と少年の話や
やたらに「死んだおばあさんに似ている」といわれる女性。
わたしが一番、気になったのは「B談話室」という話だが、どんな話かと聞かれると説明がつかない。

面白かったかと聞かれると、まあ、面白かったかなあ。
人質の朗読会という設定がすごい。絶対思いつかない。
何ヶ月も拘束され、死ぬかもしれないという恐怖が少しずつ麻痺し、
妙に静かな心になったとき、
人はどんな物語を語るのだろう。
けど、一つ一つの物語は、わたしにはちょっとピンとこなかった。

小川洋子は、有名なのは「博士の愛した数式」だが
そのほかの作品も「ものすごく好き」という人の多い人気作家だ。
わたしも、「小川洋子」ワールドに浸ってみたいと思うのだが
そこはやっぱり「好み」の違いなんだろうな。
もともと単純な思考回路のわたしは、はっきりしたストーリーのものが好きなのだ。
ふんわりと漂うような、水の中にしずんでいくような、静かなストーリーが理解できない。
もう少し年をとって、人間的に落ち着いてきたら
この作品の本当の良さがわかるのだろう。
すみません。
この作品に癒やされなくて。

しゅくだい、大なわとび

福田岩緒「しゅくだい、大なわとび」(PHP研究所)を読んだ。
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三年生では二週間後に、クラス対抗の大なわとび大会をすることになった。
男女に分かれて、クラスで2チーム。一人ずつ中に入っていって、全員はいって飛べた回数を競う。
練習が始まり、そうたはなかなか縄の中には入れない。
タイミングがつかめないのだ。
同じクラスの友だちからは「さっさとしろよ!」と言われる。
かろうじて中に入っても、今度は飛べないのだ。

ああ、わかる、わかる。
この場面、なんども見てきた。
学校ってなぜか冬になるとなわとび大会がある。
大なわとびは、クラスの一大行事だった。
1,2年は8の字跳びで、何人飛べたか競うだけなのだけど
3年生からは、きめられた人数がはいったところからカウントし数を競う。
これが、ホントに難しい。
全員はいるのが一苦労。さっさとはいってくれないと、先にはいった子はつかれてくるし。
そして、飛べない子の居心地の悪さと来たら……。

そんな子どもの気持ちをリアルに書いている。
ああ、これってぼくのこと?って思う子がたくさんいそうだ。

白い自転車おいかけて

松井ラフ「白い自転車おいかけて」(PHP研究所)を読んだ。
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1年生のゆかが主人公。
3年生のお姉ちゃんが大好きなのに、新しい白い自転車を買ってもらったとたん、
お姉ちゃんは毎日友だちと出かけてしまう。
あんな自転車があるから。そうおもったゆかはカギをかくしてしまう。

1年生のゆかの気持ちがよく伝わってきた。
カギをかくして、どきどきするところ。
そのあと、思い切っておねえちゃんの自転車を探しに行ってしまうところなど、
自分も幼い子どもに戻って、素直に読めた。

ストーリー的には、申し分ないのだが
元教員の大人としては
1年生の子が、補助輪付の自転車で公道に出ていくのが不安でしかたがなかった。
どこの学校でもというわけではないが、
低学年は自転車で公道にはでないという約束をしているところもある。
しかも、ヘルメットかぶってないじゃん、この子。
以前、鎌倉で自転車ノーヘル(ヘルメットなしのことをこういう)で走ってる子を見て驚いた。
だから、全国のルールではないのだろうが、この辺りでは昔から自転車に乗るときはヘルメットが必須だ。
昔は、工事のおじさんみたいな白いのをかぶっていたが
最近は、かっこいいヘルメットをみんなかぶっている。
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こんな感じの。
そんなことは、お話の本筋とは関係ない。
どうでもいい。
どうでもいいのだけど、気になる。
ヘルメットのおかげで死なずにすんだ子も
かぶっていないせいで命を落とした子も知っているからだろうか。
表紙絵の愛らしく幼い少女が、ヘルメットもかぶらず公道に飛び出していくのが
気がかりでならない。

バンドガール!

濱野京子「バンドガール!」(偕成社)を読んだ。
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5年生の紗良は、莉桜、葵衣、美宙に誘われてバンドでドラムを担当することになる。
ドラムの演奏なんて初めてだ。
お話の舞台は近未来。大きな地震、火山の噴火などで日本中の原発で事故が起きる。
日本は、大打撃を受け、首都は北海道に移っている。
関東も人口も激減し、子どもたちは、除染された屋内で生活している。
紗良は、母親からもらった音源から「わすれられた歌」という曲を見つけ
バンドでも演奏することになる。
しかし、それは「禁じられた歌」と言われてしまう。

小学生のバンド、というだけで
十分ストーリー展開していけると思うのだが
そこを原発事故で汚染された東京にするというのが
社会派の濱野京子ならでは展開だ。
そんな場所に生きる子どもたちは、そこしか知らない故こんなものだと思っている。
今の子どもと同じように希望も夢もある。
でも、今を生きる読者から見ると、その未来や希望は
閉塞感に満ちて苦しい。
こんな未来が来たら、いやだな。

願いがかなうふしぎな日記

本田有明「願いがかなうふしぎな日記」(PHP研究所)を読んだ。
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五年生のぼく、光平は、おかあさんにしかられ
しぶしぶ部屋の掃除をする。
すると、去年の夏、おばあちゃんからもらった「絵日記帳」が出てくる。
低学年じゃあるまいし、とほったらかしにしていたのだが、気になることを思いだした。
おばあちゃんは、この絵日記帳をくれるとき、言ったのだ。
「望みはこれにかいておくといいよ。かなうから」
日記は、そういう使い方をするものじゃないし、おばあちゃん、そんなこともわからなくなったのかなと思っていた。
でも、一度も使わないで捨てるのは気が引けて、つい、願いをかいてしまう。
「おばあちゃんにもう一度会いたい」
「もう一度石原さんに会いたい」

はじめ題名を見たときは、また願い事をかくと
なんでもほいほい本当になる「はれときどきブタ」みたいなのを想像していた。
しかし、そういうのではなかった。
光平は、次第に「日記を本当にするため」、
「願いのかなう日記」のままにしておくために努力し始めるのだ。

一夏の光平の成長が、さわやかでまぶしい。
面白くて一気に読了。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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