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ももたろう45号

同人誌ももたろう45号ができあがった。
momo45gou
今回は、冒頭に末吉暁子先生の追悼文を載せている。
同人全員が執筆した。
読んでいたら、いろいろなことを思いだして涙がこぼれた。

ちょうど300ページになった。
けっこう厚い。
掲載作品は14編。

わたしは、本来なら、ずっと連載している「学舎は、その胸に君を抱きしめる」の続きを載せないといけないのだが
この秋の出版に向けて、改稿を続けていた結果、
掲載文とずれが出てきてしまった。
これ以上、連載を続けることはできない。
それで、以前岩崎書店から出版した「ななとさきちゃん ふたりはペア」の続編
「ななとさきちゃん いっしょにプール」という作品を載せた。
「ななとさきちゃん」は、お気に入りなので、続きが書きたかったのだ。
「学舎は、その胸に君を抱きしめる」の方は「神隠しの教室」と改題し
童心社より、出版の予定。
はっきり日にちなど決まってきたら、またお知らせいたします。

ももたろう45号、興味を持たれた方はこちらをご覧ください。
1冊500円+送料 です。
バックナンバーもあります。

明日は、ももたろう同人の池田ゆみるさんのデビューのお祝いの会。
場所は有楽町の国際フォーラム。
わたしは、会の司会を担当することになっている。
噛まないように、がんばろうっと。

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テーブルがおかのモンスターの日

5月に旅立たれた末吉暁子先生が、最後に執筆された作品「テーブルがおかのモンスター」を読んだ。
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元気なフォークの男の子フォーキーは、テーブルがおかのかたすみのマグカップの家に住んでいる。
「モンスターの日」、フォーキーは、モンスターたちと出会う。
クッキーこうもりやチョコがいこつ。マシュマロモンスターもいる。
一番ドジなマシュマロモンスターのぼうしをひろってあげたことで
フォーキーは、モンスターたちとなかよくなる。

この絵本は、AFCC(アジア児童コンテンツ・フェスティバル)というイベントのために企画されたバイリンガル絵本。
見開きの片側に英語、もう片側に日本語で文章が書かれている。
英語訳は平野キャシーさん。絵はシンガポールのイラストレーターのデイヴィッド・リューさん。
シンガポールの作家と日本の作家がそれぞれ一作ずつ絵本を作り、現地で販売されたもの。
日本では販売していないのだが
末吉先生のご主人が、現地から取り寄せてくださった。

物語の冒頭に
「この本を夫末吉健と、娘押川理佐に献呈します」と書いてあって
胸がつまった。

奇しくも、末吉先生のご葬儀のあった6月2日、
巨大絵本に仕立てた「テーブルがおかのモンスターの日」を
大きな水槽から披露するというイベントが、シンガポールであったそうだ。
suisoukara
娘さんの理佐さんが「こういうの大好きな人だから、しっかり見に行ってたことでしょう」とおっしゃっていた。
わたしも、きっと見に行っていると思う。
「ふふふ、ごめんなさいね。皆さんをお呼びしたのに。
 どうしても見たくなっちゃって」
いたずらっぽい笑顔が目にうかぶようだ。
(イベントの写真は、末吉先生のHPの掲示板よりお借りした)

見頃みたいですよ

わたしのブログで、南吉記念館の彼岸花の開花情報確かめている方がいるようなのでお知らせを

新美南吉記念館のHPの彼岸花情報によると(彼岸花情報
かなりの場所で、今、見頃みたいです。
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今週末が、最後のチャンスかな。
行くならお早めに。

残念な生き物事典

今泉忠明監修「残念な生き物事典」(高橋書店)を現在読書中。
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読書中としたのは、ストーリーはないので、
時間のあるときに、いくつか読んで「ふふふ」と笑い、またあとで、と言う感じだから。
進化の過程で、なんでそうなっちゃたかなあいう残念な能力を身につけたり
残念な生き方をすることになった生き物のの事典。

例えば
「ダチョウは、脳みそが目玉より小さい」とか
「ワニが口をひらく力はおじいちゃんの握力より弱い」とか
「イルカは眠るとおぼれてしまう」とか
「キツツキは、頭に車が衝突したくらいの衝撃を受けている」とか

1ページに一種類の生き物が紹介されているのだが
残念な生き物そのものもおもしろいけど
文章もおもしろくて、わらってしまう。
夫とふたり、本屋さんでならんで立ち読みしてて
「タメにはならないけどネタにはなるね」と購入した。

今、教員を続けてて、クラスを持ってたら、絶対「学級文庫」に並べる。

彼岸花の季節

毎年、この季節になると、「そろそろかな」「いつ、行こうかな」と気になる。
南吉記念館横の矢勝川沿いの彼岸花。
天候に左右されるので、いつも花の時期が読みにくい。
特に今年は雨続きだし……。
でも、そろそろかなと思い、出かけた。
2016higanbna2
まだ、蕾が多く、7分咲きくらいかな。
2016hganbana1
このあたりは、そろそろ満開。
昨日は、花嫁行列があったらしい。
このところ毎年あるが、やらせではなくて本物の結婚式。
花の時期や天候を考えると、かなりの大勝負だと思う。
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昨日は、時間によってはかなりひどい雨降りだったのだけど、
このときは、やんだらしい。
すごいな、この夫婦。持ってるな。
(写真は、半田市の観光協会のブログからお借りした)

いい人ランキング

吉野万理子「いい人ランキング」(あすなろ書房)を読んだ。
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中二のクラスで「いい人ランキング」が行われ、桃は1位に選ばれる。
しかし、それはいじめの始まりだった。
「いい人なんだから」とパシリにされ、面倒なことを押しつけられ
挙げ句の果てに、遠足のバスではパーキングエリアに置き去りにされる。
妹の毬が姉の窮状を見かね、いじめから脱する方法を教えてくれる師匠を紹介してくれる。

この物語では「いい人」が、いじめ開始の合図になっている。
もともと「いい人ランキング」は、桃をいじめるために錬られた計画なのだ。

作者は、どうしてこんなに中学生の女の子の気持ちがわかるのだろう。
すごいなぁ。
いつも餌食を探している中学生の心の動きもよくわかった。
もともと人は「いじめ遺伝子」をもっているという説もうなずける。

作者が脚本も手がけることが、関係しているのだろうか。
物語の運び方といい、このままドラマにしたらいい気がした。
土曜の九時枠。
師匠は、イケメン中学生希望。

おかしな金曜日

国松俊英「おかしな金曜日」(偕成社)を読んだ。
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五年生の洋一は、かもめ団地に母親と一年生の弟の健二と住んでいる。
父親は1年前に家を出たきり帰ってこない。
母親が駅ビルで働き、生計をたてている。
しかし、ある金曜日、母親はこどもふたりになにも言わないまま、家を出ていく。
母親の職場にたずねていくと、男の人と大きなカバンを持って出ていって
それきり出勤していないと教えてくれる。
洋一は、家にあるお金や食料をかき集め、母親がいないことがばれないように生活していく。

1978年の作品だ。
岩崎書店のOさんに教えてもらった本で
半田図書館の閉架書庫からだしてもらった。

2009年、「ぽけねこにゃんころりん3 初恋は海のかおり?」(童心社)で
子どもたちをアパートに置き去りにして
恋人のところに行くお母さんの話を書いた。
その時は、そういうことを書いている児童書を読んだことはないと思っていた。
しかし、大間違いだった。
それより31年も前に、こんな作品が書かれていたのだ。

登場する子どもたちは、みんなたくましくて、賢い。
昔の子どもたちの方が、今のこどもより視野が広く、おとなだ。
(これは現実でも、そうだ)
最終的に、洋一は弟を連れ、児童相談所へむかう。
お母さんが戻ってきて「ごめんね」なんていうラストは
現実でも物語でもありえないんだな。

妖怪一家九十九さん 遊園地の妖怪一家

富安陽子「妖怪一家九十九さん 遊園地の妖怪一家」(理論社)を読んだ。
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人気シリーズ「妖怪一家九十九さん」の第五弾。
遊園地の中を怪しいやつがうろついているという情報を受け
九十九さん一家は、夕方の遊園地に調査に出かける。
あやしいヤツというのは、観覧車に表れた緑のクマ、コーヒーカップに乗っていたピンクのウサギ、ジェットコースターの先頭で両手をバンザイしていた変身ロボット。
(わたしから見れば、そんなやつらより、九十九さん一家の方が
何倍もあやしいと思うのだが……)
あやしいやつらの正体を暴くべく
ぬらりひょんのパパ、ろくろっ首のまま、大入道のおじいちゃん、やまんばのおばあちゃん、さとりのさっちゃん、一つ目小僧のハジメくん、あまのじゃくのマアちゃんが、調査に乗り出す。

この妖怪家族の中でわたしの一番のお気に入りは、やまんばのおばあちゃんだ。
わがままで、食いしん坊で、奇想天外。
今回もアトラクションにでてくるサメを、無理矢理地上に引きずり出し、というかへし折り
バリバリたべちゃたりするのだ。
子どもたちよりも誰よりも手がかかる。
そして、おじいちゃんもなかなかのモノだ。
観覧車に嫉妬して「わしならもっと大きくなれる」って。おいおいっ!

富安陽子というのは、なんで何を書いてもこんなにおもしろく書けるんだろう。
安定感、というのだろうか。
富安陽子にハズレなし。


おおっ! 今、光った! カミナリだ!
雨が一段とひどくなってきた。
ただいま台風接近中。
こんな状態だけど、暴風警報は出てないから
子どもたちは、まだ学校にいるんだろうなあ。

ひみつの校庭

吉野万理子「ひみつの校庭」(学研)を読んだ。
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葉太の小学校では、入学すると担当の木を与えられる。
ノートもわたされ、卒業まで木を観察するのだ。
葉太も入学してしばらくは見ていたが、木の葉っぱが枯れてしまったのを見て
怖くなって見にいかなくなった。
でも、ある日つくえの中に、担当の木「ハカラメ」のはっぱを見つけ
何年かぶりに見に行きはじめる。
観察を続け、ノートがおわったとき、校長先生からかぎをもらう。
それは校庭の奥の木戸のかぎ。
その中には、ふしぎな植物園と秘密が隠されていた。

「ひみつの」と題名につくだけで、けっこうわくわくする。
表紙絵にある扉のむこう、そこはどんな世界なのだろう。
読み進めていくうちにわかってくる事実は、予想だにしなかったものだった。
ほ~と思った。

それにしても、出てくる植物がみんな魅力的で
いちいちネットで調べてしまった。
生涯一度だけ花を咲かせるアオノリュウゼンツラ、
二千年もの間二枚の葉をのばし続けるウェルウィッチア、
そして、この植物の持つ力が、物語を支えている。

作者は、もちろん図鑑などでも調べたのだろうが
よくこの植物に目をつけたなぁ。

どこに行ってたの?

9月6日のことだ。
ずっと書かなければと思っていた読者さんへのはがきを書いた。
ポケネコのファンレターだったので、はがきににゃんころりんの絵をプリントアウトし
手紙はもちろん手書きだ。

図書館に本を返しにいくつもりだったので
そのついでにポストに入れようと思った。
家を出る際に、郵便番号を書いたか確認したので、持って出たことに間違いはない。
車の助手席に、はがきと本を乗せた。
先に図書館に行って、本を返し、次にポストの前ではがきを出そうとしたら、なかった。
助手席の下も見たが、ない。運転席の下もない。
イスのすきま、ドアの横も見たが、どうしてもない。
本といっしょに持っていったのかもしれないと、図書館に行き
「はがき、なかったですか?」と聞いたが、ない。
返した本の中を調べ、館内を探したが、ない。
「見つかったら連絡しますね」と司書の方が言ってくれた。
駐車場もさがしたがない。

もう一度車の中をさがした。
座席の下やすきま、這いつくばってさがした。
クッションなどはおいていない。
床にもごみ箱くらいしかないが、からっぽだ。
思いつくところは、すべて、しつこくさがした。
たいしたことはかいてないが、読者さんの住所と名前が書いてあるのが気になった。
助手席だけでなく、運転席の下も、後部座席のすきまも、背もたれも
考えられるところは、すべてさがした。

次の日、わざわざ司書さんがメールをくれた。
あれから、みんなで児童書の棚をすべて見てくれたという。
本当に申し訳ない。
しかし、これだけ探してないのなら、あきらめるほかない。
落としたときに、風にとばされたのかもしれない。
もう一度はがきを印刷し、今度は書いたらすぐポストにだした。

先週の木曜には、車を点検にだした。
もしかしたら車の変なところに引っかかってて
はがきが見つかるかもと思ったが、そんなことはなかった。

で、本日。
普段は、夫婦で出かけるときは夫の車なのだが
ガソリンが少ないといったので、わたしの車で出かけた。
運転は夫。わたしは、助手席にすわった。
目的地で普通におり、用事を済ませ、
帰りに助手席側のとびらを開けた。

すると

助手席のまん中に、置いてあったのだ。
はがきが。
読者の方へのはがきだ。
よごれも
おりじわも
いっさいない。
まるで、いま、ここに置いたみたいにきれいなままだ。

なくなってから12日。
ほぼ、毎日車は乗っている。
助手席は、ものを置いたりしてるし
いやでも目につく。
一昨日図書館に行ったときも、そこに本を置いた。
もちろん、なにもなかった。
もし、今日、わたしが助手席に乗ったときそこにあったなら
わたしの重みで、しわがよっているはずだ。
でも、まっさらなのだ。

夫かと思った。
たまたま車の中で見つけて、助手席に置いたとか。
でもちがうのだ。
そんなことをしようと思ったら、かなり面倒くさいことをしないといけない。
(わたしの目を盗んで車までもどるとか)
それに、そんなおもしろいことをしたら
だまっていられない性格なのだ、夫は。
わたしがだまされた時点で、得意満面だ。

でも、だとしたら、このはがきはどこから出てきたの?

どこに行ってたの?
ねえ、今までどこにいたの?
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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