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飛ぶ教室49

「飛ぶ教室49」(光村図書)のBOOKSのコーナーに
加藤純子さんが「神隠しの教室」の紹介を書いてくださった。
ありがとうございます。
tobikyousitu46

また、「こどもの本棚」の5月号にも「神隠しの教室」の書評を載せていただけた。

金・土と友達と三人で鎌倉に旅行に行った。
この友人は、4、5年くらいのつきあいになるのかなと思うのだけど
スポーツジムで知り合った人たちだ。
多分、口をきくまでに1年以上かかり、名前を聞くまでにさらに1年
そんなかんじでゆっくり友だちになった。
でも、まさかいっしょに旅行するなんて夢にも思わなかったのだけど
行ってみたら、とても楽しかった。
鎌倉は、同人誌ももたろうの合宿を毎年行うところなので、おなじみの場所。
同人の池田ゆみるさんに案内してもらって、訪れた場所は多々あるけれど
今回は、行ったことのない北鎌倉を中心に回った。
でも、二日目は、友人のたっての希望の長谷寺へ。
nagomijizou
こんなかわいいお地蔵があった。
きっと前来たときもあったんだろうけど、目に入っていなかった。
一緒に行く人が変わると、目に入るものもかわるのかもしれない。

友人ふたりは「御朱印」を集めていて、行く先々で書いてもらっていた。
見せてもらってたら、習字の練習がしたくなった。
御朱印の文字、美しいんだもの。
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クマバチの住宅見学会

先週の日曜、庭に出てた夫が
「なんだか、妙に、蜂が多い」と家に入ってきた。
窓から見ると、確かに黒っぽい蜂が、10匹ほどキンモクセイの木の周りにいる。
黒っぽくで、ころんとしているので多分クマバチであろうと
夫とわたしの意見は一致。
こんなにいるということは、巣を作ったのだろうか。

今まで、アシナガバチの巣は、何度も夫がとっている。
スプレー式の殺虫剤を、夕方や早朝かけて
蜂がいなくなったところで巣を落とす。
しかし、クマバチはない。

ネットで調べると、こちらから危害を与えない限り
クマバチはおそってくることはないらしい。
だったら、巣を作らせてあげてもいいかも。
ただ、窓から見ていると
カラスや他の虫が飛んでくると、追い払っているのだ。
なかなか強い。
わたしはよらないようにしていても
のんきな犬たちは、見に行くような気がする。
どうしよう。

と、思っていたら、
1時間ほどすると、クマバチはいつのまにかいなくなってしまった。
あんなにぶんぶん飛んでいたのに。
なんだったんだろう、あれは。

巣を作れそうな場所を探しに来たんだろうか。
住宅見学会みたいなもの?
それでも、庭に出るときは、おっかなびっくり周囲を点検してしまう。

庭のハナミズキが咲き出した。
鉢に入れたまま、庭の隅にあったのを
母の死後みつけて、地面に植えた。
多分母が元気なときに買って、植えることができなかったものだろう。
小さくて細くて、枯れる寸前だったが
今では2メートルを超えている。
ここ数年で、ようやく花を咲かせるようになった。
hanamizuki02017

明日、明後日と、友人ふたりと鎌倉に旅行の予定。
雨が降りませんように。


木曜日はまがりくねった先にある

長江優子「木曜日は曲がりくねった先にある」(講談社)を読んだ。
mokuyoubiha
国立中学を受験したミズキは、試験には合格したのに、そのあとの抽選ではずれ
公立中学に進学することになる。
志望校に受かれば、そこからが本物の人生と思っていたミズキは、これからの中学生活は冬眠しようと決める。
友達も作らず、授業は寝て過ごす。
しかし、体育祭の三人四脚で組む相手が見つからず、同じクラスで浮いていた富永と鳥羽と組むことになる。
それをきっかけで、なんとなくバラバラのまま一緒に過ごし、三人で理科部に入る。
そこに現れたのは、三年生のとき、転校していったカナタ。
とらえどころのないカナタだが、そのころ、ミズキはカナタに一目置いていた。

試験で受かったのに、抽選って、そりゃあないだろと思った。
本当にそういうのがあるのかどうか知らないが、真実なら誰だって傷つく。
でも、ミズキの一番の傷つきポイントは母親なのだ。

小3のカナタは、なかなかかっこいい。
こんなやつは、なかなかいない。
でも、やがて彼の隠していた秘密がわかったとき、
なるほど、そういうことかと思った。

共感覚、というのがこの物語に出てくる。
初めて聞く言葉だった。
目で見る文字、耳で聞く音に
色や手触りを感じてしまう。
複数の感覚が同時に起こってしまうのだそうだ。
2000人に一人らしいが、だとしたらかなりの数だ。

この前、吃音についても「ほー」と思った。
そのあとテレビで見た「色覚障害」も、自分の知識が浅かったことを知り
今回は「共感覚」
宮沢賢治も共感覚者、なんてことも書いてあったが
またしても、新しいことを知ってしまった。

理科部の活動で石を調べるのだが
ウサギのしっぽみたいな「オーケン石」
黄緑色でブドウの球のような「ブドウ石」
蝋石のなかにポチッと見える「ラズライト」
スマホを傍らに置き、いちいち調べてしまった。
鉱石、おもしろいかも。

リジェクション

佐藤まどか「リジェクション 心臓と死体と時速200㎞」(講談社)を読んだ。
rejakushon
16歳のアシュレイは、誤ってネイルガンで自分の心臓を打ち抜いてしまい、移植手術を受ける。
臓器提供者は、事故死した少年だった。
移植以来、自分がかわってきていることにアシュレイは気づく。
それは、心臓にのこされたドナーの記憶だと思う。
髪をベリーショートにし、バイクに乗って旅にでる。
しかし、たまたま泊めてもらった宿には、死体があったのだ。

リジェクションとは、「拒絶反応」のことだそうだ。

臓器提供者を探っていく物語かと思いきや
そうではなかった。
かわっていく自分を受け入れ、
さらに心臓移植をきっかけに自分をみつめ
生き方を変えていく少女の物語だ。

宿の死体の正体を警察が探りに来て
殺人の共犯にされそうになったり、
ちょっとサスペンスの香りもした。

日本人の作家ではあるが、イタリア在住であるためか
文章が、ものすごく翻訳物っぽかった。
お話の舞台もイタリア。

表紙の丹地陽子の絵がものすごくかっこいい。
装丁がいいなとおもったら、
「夜間中学へようこそ」を担当してくれた中島香織さんだった。
さすが!

水の森の秘密

岡田淳「こそあどの森の物語 水の森の秘密」(理論社)を読んだ。
mizunomori
ある日、突然、こそあどの森は、水の中にしずんでしまう。
スキッパーは、ふたごといっしょにヨットに乗り込み
大人達の様子を見に行く。
大人達はたまたまガラスびんの家に集まっていた。
なぜ、水がこんなに増えてしまったのか。
スミレさんは、水の中に人魚を見たという。
それは、なにか関係があるのだろうか。
スキッパーと双子達は、原因を探りに出かける。

20年間続いたこそあどの森の最終巻。
そうか。
最後は、こんなふうに落ち着くのか、と思った。

こそあどの森が始まったとき
学校以外のものを書く岡田淳に違和感を感じた。
おもしろいのかな……。
半ば疑いながら読み始めたことを覚えている。
長い年月をかけて
岡田淳は、完璧に、「こそあどの森」という全く別の世界を作り上げた。
最初に読み始めたこども達は、もう大人になっているけれど
こころの奥底に、まるでふるさとのように
「こそあどの森」は残っていくのだろう。

作家として、それは、とてもうらやましい話だ。

ぼくは上手にしゃべれない

椎野直弥「ぼくは、上手にしゃべれない」(ポプラ社)を読んだ。
bokuhajouzuni
ぼく、柏崎悠太は、幼い頃から吃音に苦しめられている。
話すことを恐れるあまり、友達ともかかわらないようにして生活してきた。
中学に入学し、最初のHRで自己紹介するときも、仮病を使って逃げてしまう。
話す機会を増やせば、何かがかわるかという一縷の望みを抱いて放送部に入部する。
放送部に先輩は3年生の立花という男子がたったひとり。
あとは、おなじクラスの女子、古部さんだけだ。
けれど、ふたりとも悠太の吃音に驚くこともない。
悠太は、初めて居心地の良さを感じるのだが、そんな幸福も長続きはしなかった。

悠太が話す場面が、何度も出てくるのだが
その吃音ぶりが、ものすごくリアルだ。
読んでいるだけで、息が詰まってくる。
だからこそ、悠太の思いが切実に感じられるのだ。

たくさんの児童に接してきたが
ここまでひどい吃音の子はいなかった。
だから、吃音についてはまったく知らなかったと言っていい。
なんとなく、どもってしまうのは緊張しがちな人で
精神的なものみたいな気がしてた。
そうじゃないんだ。
この物語を読んで、吃音についての認識ががらっと変わった。

ただ「吃音」について書かれた物語ではなく
主人公悠太の成長物語でもある。
最後の弁論大会での悠太の発表には胸が詰まった。

小学生では難しいかもしれないけれど
是非、中学・高校の図書館にいれてほしい。

いろいろ重版

「夜間中学へようこそ」(岩崎書店)と
「神隠しの教室」(童心社)と
「先生、しゅくだいわすれました」(童心社)の重版のお知らせがとどいた。

やった~

「先生、しゅくだいわすれました」は、今回で14版。
すべて、販売部の方々のおかげだ。
ありがとうございます。

今、イタリアボローニャでは、国際絵本ブックフェアフェアがおこなわれているらしい。
私の勘違いでなければ、
ホワイトレイブンスに選ばれた本は、ここに展示されているんじゃないのかなあ。
「先生、しゅくだいわすれました」もあると思うんだけど……。
(もしかしたら、去年はやったけど今年はやってないかも…)
ただ、「ホワイトレイブンス」は別にしても
童心社のブースの写真に「先生、しゅくだいわすれました」は発見。
イタリアまで連れて行ってくださってありがとうございました。

偕成社の編集さんのとった動画がTwitterにあげられてて
世界各国の児童書の出版社のブースが見える。
おもしろそう。
行ってみた~い!
どこでもドアがあったら、行くのにぃ。

けやきの森の物語

丘修三「けやきの森の物語」を読んだ。
keyakinomori
町からずいぶん離れたところのけやきの森がある。
あまりに遠い場所なので郵便配達さえもいやがられている。
そこに新しい郵便屋のラビがくる。
けやきの森には、イノシシや熊ややウサギやキツツキなどすんでいるが
みんな、年をとって、こどもも離れ、寂しい気持ちを抱えている。
そんな寂しさにつけ込むように「幸せの森」計画がもちあがる。
年寄りたちが安心して暮らせる森をつくるので
今の土地を売って、引っ越さないかというのだ。
けれど、なかなか話が進まないと、今度は、カラスの暴力団による嫌がらせが始まる。
ひさしぶりにけやきの森に戻ってきた若者たちと
あたらしく住人になった若者は、
この「幸せの森」計画に隠されたものを探り出す。

主人公を動物にしているが、これは過疎化が進む山村の村の物語だ。
たくさんのキャラクターが出てくるが、
見事にかき分けられているので混同することはない。
お話そのものは、なかなかリアルでハードなのだが
動物たちのユーモアあふれる描写が、それを感じさせない。
522ページの大作だ。

これ、児童劇にして、学校で上演してもらえないかなあ。
こどもたち、喜ぶと思うのだけど。


今日、4月4日は、義母の命日。
今日で一年だ。
あのときは、桜が散っていたけれど、今日はまだ五分咲きといったところ。
明後日の小学校の入学式には、咲きそろうだろうか。
久々に、「桜の下での入学式」になりそうだ。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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