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ヨーコさんの言葉

佐野洋子「ヨーコさんの言葉」「ヨーコさんの言葉 わけがわからん」(講談社 北村裕花・絵)を読んだ。
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佐野洋子の文に北村裕花が絵をつけたイラストエッセイ。
もともと紙芝居風にNHKで放送していたものを書籍化したらしい。
佐野洋子と北村裕花の絵がぴったり合っている。

佐野洋子については「100万回生きたネコ」などの絵本作品しか知らない。
だから、作者のイメージは、作品に出てくるネコとくらしているおばあさん。
もしくは、偏屈なおじいさんだ。
「神の手」「言葉」「カラオケセットと井戸端会議」「お月様」など
エッセイの雰囲気は、
そのどちらにも似ている気がする。

「私が一番嫌いな写真は、人間が月面を歩いている写真だ。
テレビで見たときも「あんた何しにいってるの、用もないのに」としか思えなかった
………(中略)
ほら、月は昔を思い出すためにあるのだ」

「私、わかりません。わかりませんけど、私「正義」というものが大嫌いです。
……(中略)
なにもしていませんが、絶対に、昔の国防婦人会の側に回らない、
淡谷のり子になると、固く決心しています」

「眠れない夜の私の楽しみは
自分の葬式をあれこれ想像することだった。
なんといっても死は人生最大のドラマである。」

正義について、死について、才能について、別れについて
男と女について、結婚について
様々なことについて語っているが
私は、どれを読んでもほっとした。
別に、癒やし系のこともいっていないし(あなたはあなたでいいんだよ、的な)
結構過激なことも淡々と語っているのだけれど
それでも、気持ちが楽になった。

ネットで動画を検索したら、NHKの「ヨーコさんの言葉」、いくつも出てきて
一つ5分ほどなので見てみたが
私は、本の方がよかった。

もう1冊あるらしいので、今度探してみようと思う。

話は変わるが
今、隣の部屋では
夫と息子その1が、それぞれ真新しいドラクエを手に
ゲームに没頭している。
彼らの夏は、ドラクエで終わるであろう(予言)
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非常食

我が家では、災害に備えて非常食が常備してある。
ときどきチェックし、賞味期限が切れそうなモノは食べるようにしている。
今日は、これ。
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水なら60分。お湯なら15分待てばできあがり。

お味は…………
まずくはないけど、そんなにおいしくはない。
わずかに塩味がついてるから、最初の一口はイケるかなと思ったけど
だんだん、いやになってきた。
味が単調だからかな。
今日は、これだけじゃなくて、昨夜のおかずのこりもいっしょに食べていたのでよかったけど、
これだけ食べていたら、かなり、辛いと思う。
ただ量はあるから、おなかはふくれる。
まあ、非常食とはそんなものかもしれない。
あと3袋もあるから、あしたも食べなくちゃ。

前に食べた缶入りのパンは、普通においしかった。
大きなリッツの缶も何回か食べたが、リッツそのもの。長期保存用でも味はかわらなかった。
アルファ米のものは、やっぱり限界がある。


水も、そろそろ期限が迫ってきたので
ケースで買い換えた。
実は期限切れのモノもまだ、何箱もあって、
これは飲めなくても、別のことで使えるだろうから置いてある。
もともと水は腐るわけではなく、ペットボトルが消耗し、周りの匂いなどを吸収してしまうため
期限が決めてあるのだそうだ。
つまり、水そのものではなく、ペットボトルの期限なのだ。

今回も、必要となることなくお役目を終えようとしている非常食。
何事もなくよかったな、と思いながら食した。
でも、いざというとき、
おいしくないものを食べているともっとかなしくなりそうだから
おいしそうな非常食を買ってこようっと。

今年もマンゴーが!

今年も義兄夫婦から、宮古島のマンゴーが届いた。
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義兄夫婦の長男が、宮古島の人と結婚し、向こうに住んでいるため
毎年、今くらいの時期に会いに行く。
その際、マンゴーを送ってくれるのだ。
早速一個、食べることにした。
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ご覧ください。この輝くマンゴーを。
ものすごおおおおく甘い!

毎年大量にもらうマンゴーを
私は、切ってから冷凍にし、毎朝、シリアルに乗せて、一夏かけて食べる。
夫も息子もマンゴーは食べられないので
これは、全部私のものなのさ。ふっふっふ。

花広場のひまわり畑

南知多の観光農園「花広場」にいってきた。
ここは、いつも何らかの花が見られるのだが
今は、ひまわりの季節だ。

行ってみたら、いつになく人が多い。
また、テレビででもやったのかもしれない。
と、思っていたら、あちこちで交わされる会話の多くが中国語。
おお、ここにも中国からのお客様が。
よく考えれば、セントレアが近いから、不思議ではない。

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う~ん。今日のひまわりはイマイチだ。
ちょっと咲きそろっていない。
広大な敷地にはいくつも畑があり、
時期をずらして、満開の畑が移り変わっていくので
また2週間くらい後に来たらちがうと思うけど、
とにかく今日は、イマイチ。
一昨年くらいにきたときは、
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格段に迫力があったのに。

一人5本、ひまわりを切って持ち帰れるので
畑の中にはいって切ることにした。
夫の分とで10本とっていい。
畑の中央に近い方が花が大きい気がしたので
ずかずか入っていった。
しかし、ひまわりはわたしよりうんと背が高いし、
葉っぱはでかいし、
茎は太いし、
畑の中でリアル迷子になった。
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危険を冒してとったひまわりがこれ。

こんとんじいちゃんの裏庭

村上しいこ「こんとんじいちゃんの裏庭」(小学館)を読んだ。
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中学三年の悠。悪い子ではないが、人に優しくできない。
コンビニで通行のじゃまになる店員を蹴飛ばし、警察沙汰になってしまう。
警察が家に来て、話しているうちに認知症の祖父がどこかにいってしまい、あげくに交通事故に遭う。
その事故が原因で、祖父は脳に損傷を受け、寝たきりになり、意思の疎通もできなくなる。
そんな状態のなか、事故の相手から損害賠償の請求を受ける。
交通事故は、祖父のせいなので、車の修理代等を払えというのだ。
そんなことって、あるのか?
憤った悠は、事故について調べ始める。

悠は、はじめはとんでもないやつかと思ったら、読み進めていくうちに、全然そうではないことに気づく。むしろ、いい子だ。面倒をみる気のない母や父に代わり、電車とバスを乗り継ぎ、祖父の病院に行き、洗濯をする。なかなか、そんな中学生はいない。教師に反発し、不登校を続けているが、それは、彼の正義を貫くためだ。
 祖父の事故についてしらべるうちに、悠は、たくさんの大人と話す。ものすごくいい人もいるが、いやなやつ、ずるいやつもいる。でも、そういういやなやつもずるいやつも、それなりの正義をもっていることに気づく。一方的に誰かが正しい世界などなく、自分が正義と思い込んでいたものは、ただの傲慢に過ぎないこともあることを知る。
 わくわくするおもしろさではなく、考えさせられるおもしろさだった。
 
書き手として、思ったのは、どこまで取材したんだろうということだ。
認知症の症状。これは、まあ、なんとかなるだろう。
おじいちゃんのいる病院は、三重県の榊原温泉付近。
御在所の方かもしれない。
もしかしたら、似たようなところがあるのかな。
でも、見に行かないと、書けない。
警察の対応。事故発生状況略図。
事故の無料相談所。そこでは、どんなことをいわれるのか。そして、最後の落としどころはどこなのか。
こういうことを、想像ですますわけにはいかないから、調べたのに違いない。
実際警察に行ってみたのかな。弁護士事務所は?
これ、調べていくの、すごく時間がかかりそう。 

村上しいこといえば、「れいぞうこの夏休み」などを代表とする
おもしろくてたのしい幼年童話の人だった。
でも、「ダッシュ」あたりから、書く幅が広がって、
「うたうとは小さないのち、ひろいあげ」では、胸が痛くなるような小説を読ませてくれた。
そして、今回のは、また、ちょっと感じが違う。

次々に新しい世界を切り開いていく村上しいこに脱帽!


今日は、プランターのパプリカを収穫。
きれいなパプリカができた!papurika



豆の上で眠る

湊かなえ「豆の上で眠る」(新潮社)を読んだ。
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二つ違いの姉妹万佑子と結衣子。お話の語り手は、妹の結衣子。姉の方が、母に溺愛されていることを感じている。それでも、姉のことが好きだった。姉が読んでくれる「えんどう豆の上にねたおひめさま」の話がお気に入りだ。
万佑子が3年生、結衣子が1年生の夏、二人は神社の裏で秘密基地を作った。体の弱い姉は疲れてしまい、先に帰った。妹に「あんまり遅くなっちゃだめよ」といって。そのあと、姉、万佑子は、行方不明になった。必死の捜索にもかかわらず見つからない。何日も過ぎ、警察がひきあげても、母はあきらめきれず、結衣子を使ってあちこちの家を捜索させる。その結果、結衣子はともだちをなくしていく。そして、いなくなってから2年後、姉は戻ってくる。でも、結衣子は、どうしても違和感を感じる。この子は、姉ではない。

過去と現在が交互に描かれていく感じは「リバース」に似ている。
万佑子がいなくなってからの経過は、事細かで、
母の狂気や、壊れていく結衣子の心や、周りの人間たちの様子が
目にうかぶようにわかる。
万佑子がいなくなったことは大きな事件だが
そこからは、長々と母の「万佑子さがし」が続き
大きな展開はないのに、読ませる。
これって文がうまいからだろうか。

結末は……
「いやミス」の女王だから、きっといやな終わり方なんだろうなと思ったが
いやっていうより、すっきりしない。
動機が後付けな感じ。

湊かなえは、以前「さわこの朝」という番組で作家になったいきさつを語っていた。
「子どもが生まれて忙しくなると思ったら、よく寝て、手がかからなかったので、この寝ているあいだに何かできそう」で、脚本を書き始めたというのを聞いて、マジですか? と思ったけど
そのあと、脚本のコンクールで入選して、受賞パーティーに行った際
他の受賞者には仕事の話が来るのに、自分には「お土産何買うの?」みたいな話しかしてくれない。
理由をたずねると、彼女が淡路島に住んでいるからだといわれた。
「脚本家は、現場でどんどん台本を書き直さなくちゃいけないこともある。必要なときに、さっと東京に来られない人に、仕事は任せられない」からだといわれたそうだ。
今、この時代に、どこに住んでいるかで仕事が制限されるなんて……。と悔しい思いをした彼女は、「絶対に脚本にできない小説を書いてやる」と思ったそうだ。全編、主人公の語り。「告白」
なんて負けず嫌いな人だろうと思ったが
「家族を犠牲にするなら、小説は今すぐにでもやめていい」ともいっていた。
(やめられないよ、絶対)

後味の悪いミステリーを書く人と知りつつ、
「夜間観覧車」「告白」「Nのために」「リバース」気がついたら、湊かなえ原作のドラマや映画、たくさん見てる。
知らないうちに、湊かなえがやみつきになってるのかもしれない。

奈良美智展

昨日は、豊田市美術館で行われている奈良美智展を見てきた。

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副題の for better or worse は「どのような運命になろうとも」という意味だそうだ

入ってすぐに、彼のコレクションの人形や、レコードジャケットが展示してある。
そのあとは、絵画を中心に
初期の作品から展示されている。

絵画には詳しくないので、立派なことは書けないけれど
この人の描く少女の目は、人をひきつける。
じっと見られている気もする反面
何を見ているのだろうと思う。
目が、口元が、見ているものがなんなのかを語ってくれる気がするので
つい、それを読み取ろうと足が止まる。

中に小屋があって、それも作品なのだけれど、
入ろうとしたら、「整理券がいります」と止められた。
整理券は、30分に一回くらい配布しているらしい。
結局、絵を見終えてから列に並び、再入場して見た。
どこかで案内していたのかなあ。

奈良美智、絵は知っていたけれど、それ以外のことは何も知らなかった。
青森出身で、大学は愛知県芸。大学院を出るまで、長久手にいたのだそうだ。
年齢的にも近いので
わたしが、こちらの大学にいたら(このあたりは大学が多い)、どこかですれ違っていたかもしれない。
後ろにいた若い女性二人組が
「ねえ、この人、いくつ?」
「1959年生まれだから、70歳くらい?」
引き算くらいちゃんとしろ、 と突っ込みたかったが
20代の女の子から見たら、50代も60代も70代もかわんないんだね、きっと。

夫は、絵には全く関心がないのだが
運転手として、毎回、連れてこられる。
いつも、全身で『関心がない」ことをアピールするのだが
昨日は珍しく
「まあまあ、よかったかな」
と、いっていた。
それは、かなり、すごい。

メリーゴーランド新聞

童心社のHさんが、「メリーゴーランド新聞」というのを郵送してくださった。
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四日市と京都にある「メリーゴーランド」という書店さんの出している新聞らしい。
そこに「夜間中学へようこそ」(岩崎書店)の紹介が載っていましたよ、ということで送ってくださったらしい。
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他社の本なのに……。
ありがとうございます。

このメリーゴーランド新聞、よく見てみると、とても面白い。
全部で8面あって
本の紹介のほかに「ひげのおっさんのコーナー」とか
書店員さんの報告とかお気に入りとか
イベントのレポートやお知らせが、手書きの文字でつづられてて
サインペンや色鉛筆でかいたイラストが添えられてる。
すごく、あたたかくて、おしゃれで、楽しい。

そして、よく見てみると、ここでやってるイベントがなかなかいい。
昨日からは「荒井良二」の個展をやっているし
9月には谷川俊太郎&江國香織がくるらしい。(しかも会場はお寺の本堂!)
5月には、五味太郎さんも来たらしい。

四日市店の方ならそんなに遠くないから、一度いってみたいなあ。

子どもの本専門店「メリーゴーランド」のHPはこちら
メリーゴーランド

約束

息子その3ルウの六種混合ワクチン接種のために動物病院に行った。
ワクチンを打つのはルウだけだけど
モカもつれていった。
耳の掃除と爪切りをしてもらうためだ。
診察もしてくれて、健康チェックになるから
どちらが医者にかかるときも、両方つれていくことにしている。

かかりつけの病院は、いくつも診察室のある、けっこう大きめのところなのだけど、いつも満員だ。
イヌもネコもたくさん待合室にいるのに、
どの子も、不思議なくらいおとなしくしている。
みんな、緊張しているのだと思う。
診察室に入るときに、「ぜったいいや」と踏ん張って
ずるずる引きずられていく子もいる。
うちの子たちも、「行きたくありません」という子たちなので
重たいけど、二匹ともまとめてだっこしていく。 

今日は、待合室にタオルに包まれたシーズーちゃんがいた。
飼い主さんが床にしゃがんで、わんちゃんがいすに寝かされていた。
おむつをして、目は多分、もう見えていない。
下半身が、心細いほど小さくなっている。
寝たきりなのだろうな。
飼い主さんの横には、もう一匹元気なシーズーがいて
ちょこんと床に座っておとなしくしている。
頻繁に来ているらしく、看護師さんもみんな顔見知りみたいだった。

こういう子は、この病院ではときどき見かける。
以前にお話しした人は、一日おきに点滴に通っているといっていた。
「大変ですね」というと
「でもね、家族だから。一日でも長くいっしょにいてほしいの」と言われた。

うちのルウももう11歳を過ぎた。
いつ病気になるかもわからないので、他人事ではない。
でも、どんなことがあっても最後までお世話をしたいと思う。
いや、します、絶対。

二匹つれて散歩していると「大変ですね」と声をかけられることもあるが
毎日、散歩をし、ご飯を与え、健康管理をし、愛情を与える。
言葉にはしていないけど
それは、生きものを飼うときの約束だ。
「命」を預からせてもらったのだ。
当然のことだと思う。

以前書いたポケネコにゃんころりんのお話に出てくる動物は、食べ物は口にしない。
「大好きだよ」の言葉がご飯代わりだ。
わたしも、毎日犬たちに声をかけている。
「うちにきてくれてありがとう」
「大好きだよ」

最期の一瞬まで大好きでいること。
これも約束だ。

静岡県推薦図書

童心社の販売促進部のOさんが、メールをくださった。
「ご覧ください」と、浜松のららぽーと磐田店の谷島書店さんの写真が添付されてた。
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どさっとと積まれた「夜間中学へようこそ」
こんなにたくさんの「夜間中学へようこそ」見たの、はじめて。
静岡県の推薦図書になっているのは知っていたけど……。
この本は岩崎書店から出した本なのだけど
わたしが喜ぶだろうと、童心社の方が写真を送ってくださった。
向こうで、「この本、いいですよ」と宣伝もしてくださったらしい。

この前は、知り合いの書店員さんが
岩崎書店の営業の人が、わたしの本を宣伝していってくださったと教えてくれた。
その方も「版元を越えて、応援したいと思っている」と言ってくださっているらしい。

なんてありがたい話だろう。

お二人とも、本当に本当にありがとうございます。

もう一つ、ネットで見て、心が温かくなった話。
息子さんから「神隠しの教室」をおすすめされたお母さんの書き込み。
息子さんは
「ぼく、この本でビブリオバトルのチャンピオンになったんだよ」
と言っていたらしい。
ビブリオバトルで「神隠しの教室」を薦めてくれて
しかもチャンピオンになったなんて
わたしも聞きたかった~。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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