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CDジャケット

「神隠しの教室」のイラストレーターさんの丸山ゆきさんが
「ブルクミューラー 25の練習曲」というCDを送ってくださった。
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山本美樹子さんというピアニストさんのCDで
丸山さんがジャケットをかいている。
中もこんな感じですてき。
cd1
CDにおさめられているのは
「アラベスク」「タランテラ」など、ピアノに疎いわたしでも聞き覚えのあるピアノ練習曲。
優しいピアノの音色に、丸山さんの絵がぴったりはまっている。

丸山さん、ありがとうございました。

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明倫小学校へ

昨日は東海市の明倫小学校の4,5,6年で授業をさせてもらった。

meoirinshou

4,5年ではブックトークをした。
中・高学年向きのものを紹介したのだが
「先生、しゅくだいわすれました」は、すでに多くの子が読んでくれていた。
授業後には「神隠しの教室」や「夜間中学へようこそ」を求めて、図書室にたくさんの子が来てくれたそうだ。

6年には、「作家」という職業にまつわる話を中心に「夢」について話した。
1学年1クラス。
人数が少ない分、掌握しやすく、楽しく話ができた。
最後の質問タイムで、
「わたしは『神隠しの教室』を読んで、自分も行ってみたいと思ったんですが、 山本さんは、行ってみたいと思いますか?」
と聞かれた。
そんなことを聞かれたのははじめてだったので、驚いた。
わたし自身は、書いている最中、誰もいない校舎を一人で歩いている夢を何度も見ているので
もう、行きたいとは思いません、と答えた。
授業の後、みんな、集まってきてくれてたので、サインをしたり、質問に答えたり、しばしのふれあいタイム。
この学年の子は、低学年のとき「がっこうカッパのイケノオイ」を読んだという子が多かった。

今回の明倫小学校訪問は、司書さんの熱いラブコールによるものだ。
ずいぶん前から、何度もHPにメールをくださっていて、
どうしても学校に呼びたいと、先生方に話してくださったらしい。
ふだんから、図書室で、わたしの本をお薦めしていてくださっているようだった。
学校にいったら、抱きつかれそうな勢いで(笑)、歓迎してくださった。
ありがたいことだ。


夜、童心社の販売促進部のOさんからメールがあった。
「こんな注文書ができました。」
chumonsho
書店さん用の注文書だけど、
う、うわわわ~、顔写真つきかぁ。
ちょっとビビった。
「この際、顔も売りましょう!」とOさん。
顔売ってもいいけど、販売促進にはならないと思うよ。

読売新聞取材&南吉記念館

今日は、わざわざ東京から読売新聞の方が取材に来てくださった。
名古屋まで行きます、と行ったら
「新美南吉記念館も取材したいので」
とのことだったので、
半田まで来ていただいて
いっしょに新美南吉記念館へ。

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暖かかったので、記念館の庭のベンチで取材をうけた。
写真は「『はい、ノルウェー』と言ってください」といわれた。
口角が上がって、いい笑顔になるんだそうだ。
みなさま、お試しください。
その後、わたしもいっしょに記念館の中へ。

kinenkan2
手前に見えるのは「おじいさんのランプ」に出てくるハンの木。

何度も来ている場所だけど
今日は、館長さんの解説付きだ。

館長さんの説明はとても面白かった。
今まで南吉のことはけっこう知ってる気持ちでいたけど
ぜ~んぜん知らなかったじゃん、わたし。
そして、いろいろなことを聞いているうちに
わたしの中の南吉像がどんどんかわって
すごくリアルな人間になった。
養子に出され、若いうちになくなった南吉を寂しい人と思い込んでいたけど
困難な状況に陥るたびに
南吉を愛するいろいろな人たちに助けられている。
そして、ちゃんと恋もして
ラブレターなんかも出し(しかもそれを公開され!)
死んだ後も、南吉の全集を出すため、
人生を捧げてくれた友人までいた。
きっと魅力的な人間だったのだな、南吉は。

いままでわたしに案内されてここにきた
童心社のHさん
元ももたろうの堀田けいさん、すみません。
連れてきただけでなにも解説してなかった。
岩崎書店のOさん、
「南吉記念館に行ってみたいんです」とのことですが
もし来てくださったら、
ちゃんと説明できますよ、今なら!

日曜日の人々

高橋弘希「日曜日の人々(サンデーピープル) 」(講談社)を読んだ。
sundaypepele
思いを寄せていた従姉の奈々の自殺の真相を知るために動き出した航が行き着いたのは、
心を患う人たちの自助グループ、REM。
「寝室」と名付けられたマンションの一室で
集まってきた人たちは、自分の思いを「朝の会」で告白する。
それらは記録され、集められている。
題名は「日曜日の人々」。
その中には自死の間際にかけてきた電話での「朝の会」の
やりとりもテープおこしされ、おさめられている。
おそらく奈々の「朝の会」も。
入会半年以上の会員なら、誰でも読める。
それを読むためにREMに通ううちに、航はREMの人たちと深く関わっていく。
拒食症、盗癖、リストカット、性的暴行、家族の自死、恋人の自死
彼らの話はどれも重く、苦しい。
次々と死へ向かっていくメンバーたち。
自殺念慮をもった人たちと関わっていくうちに、航も次第に死に取り込まれていく。

野間文芸新人賞受賞作品。

文章はうまい。
ついつい引き込まれる。
でも、そうしているうちにわたしも、航同様「死」に引き込まれそうな気持ちになった。
それにしても、このREMの人たちの「朝の会」の告白の
リアリティと重苦しさはなんなんだ。
奈々の告白は、本当に苦しくて、読むのをやめようかと思った。

ネタバレになるので、くわしく書くのはやめるが
終盤の場面では、あまりの詳細な描写に気持ちが悪くなってきた。
この人、なんでこんなことわかるんだろう。
何を見て生きてきたの?

物語の迫力は、すごい。
でも、合う人と合わない人がいるだろう。
合う人でも、元気なときに読んだ方がいい。
「心が弱ってるときには読むのをお控えください」と帯をつけるべきかも。

記者会見のとき、やたらに「座間の事件のことで……」と
物語との関連を聞かれていたが
わたしが読んだ限り、全然違った。
ネットで「自殺志願者」を募る場面をも出てきたが
それは、かなり前から起きていた事件で
「座間」とは関係ない。


それに、わたしはこのラストには希望が見えると思う。
「死」の世界から生還した航の未来は
決して明るくはないけれど、ほんのり、足もとが見えるくらいには照らされている。

星の子

今村夏子「星の子」(朝日新聞出版)を読んだ。
hosinoko
中学3年のちひろは、赤んぼうの頃、極端に体が弱かった。父親の知り合いが「それは水が悪い」といい、「特別な水」をくれる。それで体をふくと、ちひろの症状がみるみるよくなった。これをきっかけに、両親はその水を販売している新興宗教へとはまっていく。気づけば、父親は仕事を辞め、母親は身の回りを構わなくなっている。二人はおそろいの緑色のジャージを着て、頭の上には常に水をひたしたタオルを乗せている。姉のまさみは、そんな家庭に嫌気がさし家出し、行方知れずに。でも、ちひろ自身は、あっけらかんとしている。「あそこの家のことつきあってはダメ」といわれ、学校で浮いていても、貧乏で家がどんどん小さくなっていっても、修学旅行に行けないかもという不安があっても、それを悩んではいない。なにも不満に思ってはいないのだ。両親と一緒に、宗教の研修会にもいくし、なじんでいる。お話の中に、みんなの憧れの存在のお兄さんとお姉さんが「だまして水晶を売った」「女の人から訴えられているらしい」とかいう会話が出てきても、研修旅行先の建物の一つが「集団リンチがあってから閉鎖されている」なんていううわさを聞いても、さらりとスルーしている。
親子の中は非常によくて、両親ともちひろを大切に思っている。他人から見れば奇異に映るであろう両親をちひろも愛している。

最後の場面で、親子が寒い中体を寄せ合い流れ星を見るシーン。
いつまでたっても三人が同時に流れ星を見られない。
流れ星なんて一つも流れていないんじゃないかと思った。
全部錯覚なんじゃないの?

野間文芸新人賞の記者会見を見ていて、興味を持ったので読んでみた。
とても読みやすかった。
そして面白かった。でも、なぜだろう。後味が悪い。
作者は、新興宗教を崇めていないし、否定もしていない。
そういうところが微塵もない。
淡々と、まるで主人公ちひろそのもののように
起こったことを書いているだけだ。

記者会見のとき、新人賞のみ、その場で選考経過などが報告された。
選考委員のかたが
「このお話のあらすじをいえる人はいないんじゃないか」とおっしゃっていた。
なるほどなと思った。
ストーリーにそれ程起伏はないし、事件というほどの事件も起こらない。
なんだろう。不思議な世界。
一気に読んだ。

作者の今村さん自身、とても不思議な雰囲気の人だった。
個人的に会話は全く交わしていないけれど
贈呈式のときに、控え室で声をかけることができたら
お話をしてみたい。

怖い話

最近何が怖いって、「老化」ほど怖いものはない。
以前は、日帰りで東京に行って、翌日は朝からちゃんと仕事に行っていたのに
最近は、東京から帰ってくるとどっと疲れていて
翌日は、人として役に立たない状態になっている。

日曜日、疲れがとれないまま、スーパーに買い出しに行き
その際出さなければいけない封筒をもってでかけた。
が、出したかどうかの記憶がない。
車の中にも残ってないし、車を止める際、駐車場の隅っこのポストまで遠いなと思った記憶はあるが
投函した記憶がない。
これは疲れのせいなのか、認知症の症状なのか。
何せ、怖い。

そして、今一番わたしを悩ませているのが「怖い話」だ。
なぜか、ここ数ヶ月「怖い話」の執筆依頼が多い。
怖い話は幽霊のものばかりじゃないし
実際、わたしは幽霊の話は書いていない。
にもかかわらず、怖くて怖くて、執筆中何度もふり返って、背後を確認してしまう。
誰も、いないよね……?
怖い話って自分が怖いから、ちっとも進まない。

先日、記者会見のための上京したときのことだ。
記者会見は、都内の有名なホテルで行われたのだが
そこに泊まれるような身分ではないので
近隣の最安値のビジネスホテルを予約した。
行く前になって、場所をきちんと確認しておこうとネットでホテルの名前をいれると
「○○ホテル 幽霊」「○○ホテル ミイラ」「○○ホテル 事件」
と候補が続くではないか!
なにがあったの? このホテル!
真剣にビビった。

でも、まあ、実際に泊まったら、なにもでなかったし(笑)
フロントの人も感じよく、部屋は超狭いけど、きれいだったので
今度東京に行くときもここに泊まろうとおもう。

第55回野間児童文芸賞!

ご報告いたします。

「神隠しの教室」(童心社)で
第55回野間児童文芸賞を受賞しました!


昨日は、野間三賞(野間文芸賞、野間文芸新人賞、野間児童文芸賞)そろっての記者会見。kishakaiken11
野間文芸賞は髙村薫さん「土の記」、
野間文芸新人賞は今村夏子さん「星の子」と高橋弘希さん「日曜日の人々」

髙村薫さんが最初に記者会見を行ったのだが
オーラはすごいし
質疑応答のやりとりもレベルが高く……。
記者さんたちもすごいなあと眺めていた。

次にしゃべったわたしは、気のぬけたサイダーみたいだった。
kishakaiken22
近所の小学校の子にほめられた話とかしちゃったし。

わたしの後に記者会見された高橋さん、今村さんもただ者じゃない空気感満載で

つくづくわたしってフツーの人だなあと思った。
最初に会場に行ったとき、担当編集者さんに間違えられたし(笑)
(講談社の方は、『お若かったから』とフォローしてくださったけど
 フツーっぽかったんだろうなあ)

でも、そんなフツーのおばさんがこんなすごい賞をいただけてうれしい!

場違いきわまりないわたしに、最上級の配慮をしてくださった講談社の皆様
ありがとうございました。


今日は、ももたろうの仲間と
鎌倉にある末吉暁子先生のお墓参りに行った。
受賞の報告にだ。
先生がご存命なうちに報告したかったけど、
でも、きっと喜んでくださってますよね。
よかった。
報告に行けて。

昨夜は、ホテルに帰ったら、、TwitterとLineが鳴りっぱなしで
みんなの情報の早さに驚いた。
そしてみなさん、なんでこんなに喜んでくれるんだろうと思った。
『うれしくてたまりません』『本当に本当にうれしい』と書き込んでくださる方がいっぱいいて
涙が出てきた。
ももたろうのHPの掲示板にかかれた仲間の書き込みも胸にしみた。
作家って、編集者さんやイラストレーターさんや販売の人はもちろん仲間だけど
それ以外は基本的に一人で孤独な仕事なはずなのに
こんなにも自分のことのように喜んでくれる人がいて
全然一人じゃないじゃんって思った。

幸せだな、わたしって。
賞をいただいたことも、喜んでくれる人がいることも。

大田小からの手紙

先月行った大田小学校の6年と2年の子どもたちからお手紙をいただいた。
ootashoutegami2017
6年生は、みんな、ものすごくきちんと書いてくれていた。
時候の挨拶から始まり
感想
結びの挨拶……
「手紙の書き方」の学習の成果が見られた(笑)

2年生の手紙は、その点けっこう自由で、楽しかった。
「先生、しゅくだいわすれましたごっこをしています」とか
「こんどは、かんどうてきな本も書いてみてください」とか。
「さいのうがあるとおもいます」とか。

6年生も2年生も本に興味を持ってくれたことはすごく感じられた。

学校では、外部から人を呼んだり
どこかに見学に行ったりするたび、こういう「お礼の手紙」を書かせるのだけど
けっこう大変なんだよね、先生としては。

先生方、いつも、ありがとうございます。
ちゃんと全部読んでいますよ。
納戸に専用の箱があって、あちこちの学校から送られたお手紙
全部とってありますからね。

書評座談会

昨日は、杉並区の中学生による書評座談会に参加してきた。
「夜間中学へようこそ」が、課題図書だったからだ。
今回は杉並区の中学校14校から120名が参加したそうだ。
ある参加者さんの保護者の方は
「この会は参加希望が多くて、学校で抽選なんです」とおっしゃっていた。

まずは6人パネラーさんが自分の感想を言う。
どの子も、読みが深く、驚かされた。
「以前、先生に平和ボケしているといわれた意味が今わかった」
「人生が続く限り、人は学べる。学び続けなければいけない」
「努力は、その人を強く美しくする」
「戦争は遠い昔のものではない」
「失敗はわるいものではなく、失敗によって成長するのだ」
「世界は今、地球という船になる必要がある」
などなど、聞いているだけで胸が震えた。
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(壇上の生徒さんのお顔は、すべてモザイクを入れさせていただきました。りりしいお顔を紹介できず残念)

パネラーの人たちの発表が終わった後は
3つのテーマについて、意見を出し合った。
客席に中学ごとにすわっていて
意見がある学校は、校名の書かれたうちわを掲げる。
すると、壇上の司会者が指名してくれるのだ。
一つ一つのテーマに、どんどん意見が出されていく。
どの子も、臆することなく自分の意見をいっていく。
すごい!

わたしは、生徒さんたちの白熱したディスカッションのあとお話をさせてもらった。
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話すことはある程度考えていったのだが
生徒さんの意見があまりに素晴らしかったので
その感想を言っているうちにどんどん時間が過ぎてしまい
気がつくと、もう持ち時間が過ぎていた。
結局、尻切れトンボのような終わり方をしてしまった。
ただ、その後、まるでわたしのいえなかったことを補うような質問が出て
ちょっと追加でお話ができてよかった。

それにしても、この杉並の中学生のレベルの高さはなんだろう。

この会は、今回が59回。
毎年楽しみにされている会だそうだ。
昨年の講師は、吉野万理子さん、その前はドリアン助川さん。
元教員の立場から言わせてもらうと
どうやったら、こんな大がかりな会が続けられるのか不思議なくらいだ。
先生方は、杉並区の地域や家庭の環境が昔からよいとおっしゃっていたが
そればかりではないだろう。

自分の本をこんなにもじっくり読んで
感想をいただいたのは初めての経験だった。
こんな機会を与えてくださった
杉並区の図書部会の先生方、ありがとうございました。

カレーor牛丼

今、うちの台所ではカレーが煮えつつある。
今日の夕飯&明日の昼食用。
ごはんも、雑穀米をかなり多めに仕込んである。
時間が来れば、炊飯器様がおいしく炊いてくれるだろう。

明日の杉並区の書評座談会のため
今日の午後から東京へ行くのだ。
いわゆる、前乗りってヤツですな。

で、今夕飯を作っている。

わたしが東京に行くときは、たいていカレーか牛丼を作っていく。
だから、東京行きが続くと
カレーと牛丼が、何度も繰り返される。
実は、来週も東京だ。
だから、今度は牛丼。
牛肉が高かったら、豚丼。
貧しい食卓。


今日はいいお天気だ。
きっと新幹線から富士山もよく見えるに違いない。
行ってきま~す。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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