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ももたろう51号と彼岸花

ももたろう51号ができあがった。
momo51200
全230ページ。
やや厚めだ。
わたしは今回短編を出したのだけど、
長編(連作含む)に挑戦している人が多い。
なかなか読み応えのある一冊なので、
読んでみたいという方は是非、ももたろうHPからメールでお申し込みください。
(ももたろうHP
1冊送料込み600円。振込用紙を同封させていただきます。
一回買ったら自動継続なんてことにはならないので
試しに読んでみませんか?

さて、新美南吉記念館横の矢勝川沿いの彼岸花は、今が見頃。
昨日は川沿いを人力車の花嫁行列が通っていった。
これは、本物の花嫁行列で、毎年募集が入る。
higanbana20191
もう来週末は無理かな。
見てみたいなという方は、今週中に。
higanbana20193
higanbana20192
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今年も大田小へ

今日は東海市の大田小学校に行ってきた。
ここ6年、毎年2年生と6年生に話をしている。
もう秋の恒例行事になった。

2年生では、いつも自著の紹介を少しして
子どもたちに「どれを読んでほしい?」と聞いて
希望の多い本を読み聞かせする。
といっても、たいてい「イケノオイ」か「先生しゅくだい」だ。
今年もそうであろうと思っていたら
なんと、今年、圧倒的に多かったのは「犬がすきなぼくとおじさんとシロ」!
どうも他の本は、読んでいる子が多かったようだ。
それで、新作に白羽の矢が立った。
ootashou20192
実は、まさかこれが選ばれるとは思わなかったので
一度も音読していなかった。
どの本も丸々読んでしまうと、授業時間におさまらない。
どこを口頭で説明して手短にすますか
どの部分をはしょるか
また、どこで質問をしたり、動作化させたりするか
あらかじめ家で音読してだいたいの時間を体に入れておかなくてはいけない。
さて、うまく読めるか?
案の定、ラスト2ページでチャイムが鳴ってしまった。
「ここで終わったら、おこるよね?」と聞いたら
「早く読んで」「聞きたいよ!」と苦情が出たので、5分ほどオーバーして読み終えた。
でも、最後までみんな集中して聞いてくれた。
後で担任の先生から
「普段は自分からなにかをしたがらない子が、感想の手紙を最後まで一生懸命書いていた」
というメールをいただいた。

ootashou20196
6年生は、「わたしのこと覚えてる? 2年生のとき、読み聞かせに来たよね」という問いかけから始まった。
始めは忘れていた子も「がっこうかっぱのイケノオイ」を見せたら
「ああ」と思いだしたみたいだった。
この子たちは、本当に反応が楽しかった。
うなずくし、つぶやくし、笑ってくれるし。
「先生、しゅくだいわすれました」が、最初「こんなお話は苦情が来るからやめたほうがいい」とすすめられたのに
たくさんの子が読んでくれて
韓国語にも訳されて
「ホワイトレイヴンス」というブックリストに優れたこどもの本として選ばれたと言ったら
拍手までしてくれた。
終わってから、話した子たちも「おもしろかったぁ」といってくれて
とてもうれしかった。
担任の先生たちが、子どもたちと同じ目線で、熱心に聞いてくださったのが印象的だった。


大田小学校からの帰り道は、毎年満たされた気分になる。


さて、話は変わるが
来週からしばらくの間、小学校の非常勤講師として務めることになった。
といっても、担任ではなく週12時間だけ。
療養休暇に入った先生の代わりに
授業を半分(国語と算数だけ)受け持つ。
(後は別の先生たちで分担)
講師がいなくてすごくこまっているというSOSが入ったのだけど
とても行けない、絶対不可能といったら
半分だけでもいいからといわれて、それなら行こうかと腰を上げた。
療養休暇に入った先生は
やっとお子さんができた妊婦さんだと聞いたので
すこしでも安心させてあげたいというのもあるし
まあ、
結局、学校が好きなんだな、わたし。

でも、久々の教壇なので、ちょっと緊張。
うまくいくかな~。



きつねの時間

蓼内明子「きつねの時間」(フレーベル館)を読んだ。
kitunenojikan
小学6年生のふみは、美術予備校の講師を務めている母親と二人暮らし。
料理が好きで、週に何度かは夕飯を作る。
特に得意なのがインドカレー。
たくさんのスパイスをきっちり分量を計って作る。
タマネギは、15分かけてていねいにきつね色にする。
この時間がふみは好きで「きつねの時間」とよんでいる。
ある日、死んだと教えられていた父親が、生きていると聞かされ
ふみの心は揺れ動く。

同人誌「ももたろう」の同人仲間、蓼内明子さんの2作目。
「ももたろう」に掲載した作品。
掲載時のタイトルは「きつね色に変わるまで」で
わたしは、このタイトルもすごく好きだった。
昨年、児童文芸家協会の新人賞「つばさ賞」を見事受賞した。

ふみは、円形脱毛ができている。
気がつくとそこを指でさわってしまう。
そして、物語中盤では、円形脱毛は二つになってしまっている。
どんなに平気って思っていても
体が反応してしまうんだな。
この作品を「ももたろう」で読んだとき、蓼内さんに
「子どもの円形脱毛は、結構多いんだよ」と教えてもらった。
そうなのか。
蓼内さんは、自分でもうまく言い表せない
子どもの心理状態を書き表すのが
ものすごくうまい。

表紙絵と扉絵もすごくセンスがいい。
カバーを外すと、カバー絵とはほんの少し違う絵が現れる。
間違い探しのように
違いをさがすのもちょっとたのしい。

犬がすきなぼくとおじさんとシロ

岩崎書店「犬がすきなぼくとおじさんとシロ」の見本が届いた。
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見た瞬間「ああ、きれいな本だな」と思った。
手触りもいい。
何よりも、シロ(白くないけど)の表情がいい。

犬を飼いたいと思っていた海斗は
ホームレスのおじさんの飼い犬シロと仲よくなる。
でも、ちょっとしたことでおじさんと気まずくなってしまう。
シロに会いにいかない日が何日か続いたある朝
目をさますと雪が積もっている。
シロの様子を見に行った海斗は、驚く。
シロは、小さな小屋に半身だけ身を入れて、震えていた。
足の付けには大きな雪玉が……。
そこで……。

これは、光村図書出版の児童文学誌「飛ぶ教室」53号(2018年春)の
「好き」の気持ちの特集で書き下ろした作品を
2,5倍(3倍かな)くらいに加筆したもの。
こうして、本の形にできてよかった。

発売は9月13日。
皆様、どうぞよろしくお願いします。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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