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MOE40周年記念

MOE40周年記念「人気絵本のひみつ展」を見てきた。
場所は、名古屋栄の松坂屋。
moe40
平日なのに、結構混雑していた。
さすが人気作家。
ヨシタケシンスケのコーナーは、展示に文が多いので
みんな立ち止まって読んでいてなかなか進まない。
島田ゆかの絵は、初めてまじまじ見たが、うまい人なのだなと思った。
お店など、すっごく細かいところまでかいていて
よく見るとユーモアたっぷりでおもしろい。
こんな絵本なら、一日中見ていられそう。
酒井駒子の絵は、「よるくま」の頃から好き。

MOEのバックナンバーもならんでいて、
あった、あった。
わたしがMOEの童話賞をいただいたときの本。
1991年の10月号だ。
これでデビューできると思ったけど、
何度も何度も書き直しても、結局OKはでず
デビューしたのは1997年。
全く別の作品だった。
そういう点でMOEは、わたしにとってほろ苦い思い出だ。

わたしが受賞して間もなく、MOEは版元がかわった。

40年というものの、MOEは、その間に偕成社→MOE出版→白泉社と版元がかわっている。
偕成社、MOE出版の頃は、もっと児童文学寄りの雑誌だった。
イラストコンテストなどもあり
今活躍しているイラストレーターさんが、アマチュアとして応募していた。
毎月楽しみだった。
白泉社になって、人気絵本を中心とした雑誌になった。
プーさんや、赤毛のアンや、ムーミンなど、とっつきやすい雑誌になった。
同時に、しばわんことかバムとケロとか新しいキャラクターを次々生み出してきた。
今回ひみつ展に出品している方々は、白泉社になってから
登場するようになった方々だ。
最近は、MOE絵本屋さん大賞も
書店で大きく紹介されるようになっている。
版元がかわったり、雑誌のコンセプトが変わったりしても
「MOE」が、絵本世界の水先案内人として果たしてきた功績は大きいのだろうな。

せっかく名古屋まで行ったので
大きな本屋さんをのぞいてみた。
栄のジュンク堂。
そしたら
jyunkudo2
「今、空に翼広げて」が!
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新刊「がっこうかっぱのおひっこし」「二年二組のたからばこ」うっかりしてたけど、右端に「おかわりへの道」も!
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「夜間中学へようこそ」「犬がすきなぼくとおじさんとシロ」「神隠しの教室」「先生、しゅくだいわすれました」

8作品も並べてくださっていた!
すごーい!
うれしーい。
栄のジュンク堂さま、ありがとうございます。
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おねえちゃんて、すっごくもやもや

いとうみく「おねえちゃんって、すっごくもやもや」(岩崎書店)を読んだ。
moyamoya
お母さんが、ココちゃんのお父さんと結婚して
ナッちゃんとココちゃんは、姉妹になった。
「おねえちゃっんって」シリーズの第5弾。

もうすぐナッちゃんは、誕生日。
なのに、ココちゃんの様子がおかしい。
ナッちゃんはもやもや。
お母さんも何か隠してる。
でも、それは……。

今回は、ちょっとネタバレっぽいなと思った。
このパターン、「ノンタン」なんかでも読んでるし。
子どもはすぐ、はは~んと気づくだろう。
でも、子どもって「わかってるよ。あれでしょ?あれ」
「ほ~ら、やっぱり」
というのも好きなんだよね。

安定の面白さだ。

この前まで行ってたクラスでも、図書の時間、このシリーズを読んでいる子がいて
シリーズ、全部読んだと言ってた。
「新しいの、でたんだよ」といったら
「読みた~い」って。
人気シリーズでうらやましい。

さて、今、三重県の書店さんで、フェアをやっていただいている。
こちらが、コメリ書房鈴鹿店さん。
komerisuzukaten
看板が大きい!

こちらが津市別所書店修成店さん。
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看板に小さなイスがくっつけてあるのは、
学校の雰囲気をだそうと思ったとのこと。
どちらも童心社のOさんの企画で
この立派な看板は、童心社さんが準備してくださった。
童心社の本だけじゃないのに……。

書店さんにも童心社さんにもOさんにも、
大大大感謝!
ありがとうございます!

あの子の秘密

村上雅郁「あの子の秘密」(フレーベル館)を読んだ。
anokonohimitu
あっという間にみんなの中にとけこみ
だれとでも仲よくなれる転校生明來(あくる)。
彼女は他人の体に触れると、その人の感情を読み取ることができる。
だから、それを利用し人に嫌われないように心がけている。
一方、誰にも心を許さない小夜子には
秘密の友達がいた。
それは自分の心が生み出した黒猫。
学校でも家でも、一日中、この猫と心の中ではなしている。
黒猫は、小夜子以外には見えないはずなのに
明來には見えてしまう。

明來と小夜子は、一見全く別のタイプの女の子に見えるが
他人に心を明かさないという点でよく似ている。
そんな二人の少女が、少しずつ互いの内面に気づいていく。
ミステリアスな展開で、一気に読めた。
本書がデビュー作ということだが
新人とは思えない作品だ。

心が読める人間なら
心が生み出した猫も見ることができる。
なるほど。理屈はわかる。
心の中に自分が作り上げた友達やもう一人の自分がいるという話は
現実的にはよくある。
特に少女期に、そういう「イマジナリーフレンド」を持つのは不思議ではない。
友達のいない小夜子が、そういうものを抱えていてもおかしくない。
その友達は、自分の分身だから
自分が言ってほしいことをいうし、自分が不安に思っていること指摘する。
友達ができたとき、心が満たされたとき、精神的に成長したとき
イマジナリーフレンドは自然に消える。

しかし、この物語では消えない。
イマジナリーフレンドは、独自に思考を持ち、独自の判断をする。
ちょっと「多重人格」の構造を思いだしたが
そういうことではなく
小夜子の心から生まれたけれど、黒猫は、もう確固たる別の存在になっている。

今までに読んだことのないタイプのお話だなと思った。

ただ、気になったのは今後この猫は、どうなるのだろう。
小夜子の精神バランスは?
もちろん、この終わり方は心地よい。
こうであってほしいと思う。
しかし、この先は?
何かに命を与えてしまうと、その最後まで気になる。
この物語の続編は
児童文学ではなく、大人の本として出してもいいかもしれない。
大人になった小夜子と明來の物語として。


非常勤講師の仕事が終了して4日目。
毎晩、学校の夢を見ている(苦笑)
あんまり本気になってしまわないように
一定の距離を置いてお付き合いしてきたつもりだが
自分で思ってたより、あの子たちに愛着がわいていたみたいだ。
今日は、終業式。
みんな、いい冬休みを。

サインください

非常勤の仕事が、いったいいつまでになるのかよくわからないまま
小学校勤務を続けてきたが
お休みしている先生の状態が安定してきたようなので
とりあえずは、2学期いっぱいで区切りをつけさせてもらうことになった。
なら、19日を最後にしようと、自分で決めた。
でも、とくに何もいわず
3学期になって、担任の先生が来たら
「あ、悦子先生いないんだな」と気づく感じで持っていおうと思っていた。
しかし、そうは問屋が卸さなかった。(古い)
学校の先生たちは、気遣いする方たちばかりなので
わたしのいないうちに、子どもたちに話し、急遽お礼の手紙なんぞ準備してくださっていた。
つまり、バレていたのだ。
今朝、学校に行ったら「先生、今日でお別れなの?」と聞かれた。
「そうだよ。よく知ってるねえ」とあっさり答えたら
「サインして!」
 サイン……考えているうちに、
「サインしてほしい」子たちがわやわや集まってくる。
しかし、色紙や本など持っているはずもなく
みんな「折り紙」か「自由帳」の切れっ端だ。
これは、絶対ゴミになるパターンだ。
「これ、書いても、あんたたち絶対落とすか無くすかでしょ。
 で、掃除の時間に床にいっぱい山本悦子が落ちてることになるんだよ」
といったが、誰一人として
「じゃあ、いい」とはいわない。
しかしだからといって、
「落とさない」も「大事にする」とも言わない。
落とす気満々だ。
まあ、なんでもいいか。
と、五分後にはゴミになるであろうサインを書く。
「英語で」というから英語で書いてやると
「やった! アスリートのサインだ!」
って(笑)なんのこっちゃ。
中には「これ、お父さんに見せたら、きっとメルカリで売るって言うよ」という子もいたが
残念ながら、自由帳の切れ端に書いたサインには
1円の値もつかないであろう。
英語だったり、漢字だったり、ひらがなだったり、イラストだったり
せっそうのないサインをもらい、
こどもたちは満足したようだった。
一体いくつのサインが家にたどり着けるか。
まあ、1,2枚だろうな。
大学生くらいになったとき、
「小学校のときさ、なんでか知らないけど
 作家の人が、3ヶ月くらい来てたんだよなあ。
 あれって本が売れなくて、ヒマだったのかなあ」
とか思い出してくれたらおもしろいな。

10年ぶりの学校は、結構楽しかった。
昔と変わったところもたくさんあったので、
正直、「え? そんなことするの?」とか
「今、そんなん?」って思ったこともたくさんあったけど
覚えておいて、作品に生かそう。

3ヶ月、ネタ、拾わせていただきました。
ありがとうございました。

野間賞の授賞式

昨日は、野間賞の授賞式だった。
昨年も歴代の受賞者の一人としてご招待いただき参加させてもらったのだけど、
現在は、小学校で臨時職員として働いている身。
そうそうお休みももらえないのでやめておこうかとも思ったのだけど
今年の受賞者は、仲よくさせていただいている戸森しるこさん!
これは行かねば、東京へ。

せっかく上京したので、帝国ホテルの喫茶店で
少しだけ仕事の打合せをしたのだけど
ブレンドコーヒー、一杯1480円!
いや、払っていただいたのでいいんですけど。
ここに来てもらって、申し訳ない気が……。

今年から野間賞は「野間出版文化賞」が新設され
野間三賞ではなく、野間四賞になった。
野間出版文化賞は、新海誠監督、作家の東野圭吾、「りぼん」「なかよし」の二誌、そして特別賞に乃木坂48の白石麻衣さんと生田絵梨花さん。
おそらく、というか絶対に白石麻衣ちゃんねらいのテレビカメラが
会場の後方にもうけられた台の上にずらり。
麻衣さんは、この世のものとは思えないくらいきれいだった。
いいもの、見させてもらったわぁという感じだ。
受賞者全員がならんで写真をとる際
東野圭吾氏が高々かと花束をかかげ
一気に主役になっていた。
まあ、主役に間違いはないんですけど(笑)
さすが、東野圭吾。かっこいいな。

肝心の戸森さんは、スピーチも堂々とした物で
「これから戸森しるこの第2章です」とおっしゃってた。
1章の締めが、「野間児童文芸賞」って、凄すぎだな。

祝賀会は、普段会えないいろいろな作家さんや編集者の人に会えて楽しい。
こういう場に招待してもらえるってうれしい。
自分も頑張ろうって思える。


しかし、帰りの新幹線の中で問題が起こった(大袈裟)
昨日、わたしは、張り切って着物を着ていった。
たまに着ないと着方を忘れるし
こういうときくらい着ないと、ずっとタンスにしまいっぱなしになってしまうから。
着物をお召しになる方はわかると思うが
着物を着る際は、とにかく補正をする。
おなかに、胸に、こしに、タオルを巻きまくって
ひたすら丸太ん棒のようにするのだ。
きのう、わたしのおなかには、二つ折りにしたタオルが2本、
肌襦袢、長襦袢、伊達締め、帯板、帯が重なっていた。
新幹線の中は暑く、じんわりと汗をかいてきた。
暑い、と同時にかゆい。
帯の下……おなかがかゆい。
他の部分なら、なんとかかくことは可能だ。
しかし、帯の下は、なんともならない。
指も入らないし、もちろん、上からなにをしたってなんともない。
けど、かゆい。
我慢できないかゆさだ。
タオルを巻き付けた紐をしめすぎたせいかもしれない。
ああ、帯を取りたい!
同人仲間の蓼内さんにラインでそのことを告げると
「たたけ」という指令がきた。
たたく。効果は期待できないが、気が紛れるかも。
しかし、座席でたたいているとかなり不審なので
連結のあたりまで出て、トントンたたいてみた。
気は紛れるが、吐きそうだ。
会場でワインも飲んだし。吐いたら悲惨。
しかたない。もっと別の方法で気を紛らわそう。
座席に戻り、「新しい話のネタを考えよう」と思ったが
だめだ。かゆさに勝てない。
これは、もう頭を無にするしかない。
頭の中で歌を歌おう。
なんにしよう。そうだ。年末といえば……。
わたしの頭に浮かんできたのは「第九」
♪ダイネッツォベルゲッテルフンケン♪
高校のときうたったことがあるのだ。
覚えている箇所だけを、何度も何度もくり返す。
新幹線の中で和服を着た女が
頭の中で第九をリフレインしているとは誰も気がつかないだろう。
しかも、それはかゆさを紛らわせるため。

効果があったのかよくわからないが
新幹線の中で帯をほどくことなく
無事に帰宅。
来年野間賞のパーティーに行くときは、着物はやめよう。

あらいぐまのせんたくもの

大久保雨咲「あらいぐまのせんたくもの」(童心社)を読んだ。
araigumanosentakumono
おばあさんがコインランドリーで洗濯をしようとすると
あらいぐまの子どもが来て
「ぼくのハンカチもいっしょにあらってほしい」いう。
アライグマのハンカチには
『かなしみ』」というシミがついてしまって
あらってもとれないのだという。
そこで、おばあさんはいっしょにな洗ってあげる。
あらいながら、「カナシミ」について聞いてみる。

かわいらしい話だなあと思った。
あらいぐまのかなしみが、
「たあいもない」よりほんの少し重くて
でも、全然深刻じゃないのがいい。
子どもの頃って、こういうことで悩んだよなあ。
あらいぐまの子のかなしみを
上手に洗い流すヒントをくれたのはおばあさん。
「なかなおりは、きみとキツネにしかできないよ。
ああ、二人がこんどあう日が、たのしみだねえ」
あらいぐまは、今度おばあさんの家に
木の実を届ける約束をした。
おばあさんの家、知ってるのかな。
もしかしたら、前から顔見知りなのかな。
だったら、おばあさんとあらいぐまの続きのお話も読んでみたいな。
絵は、相野谷由起さん。
このあらいぐま、すごくかわいい。

それにしても、あらいぐまかあ。
森に住んでいる設定なのだよねえ。
昔は、あらいぐまといえば動物園にしかいなかったけど、
今は本当にいるんだよねえ。
「あらいぐまラスカル」の影響で、ペットとして輸入されたものの
手に負えず、放置されたあらいぐまが野生化して。
だから、町の中のお話に
あらいぐまが出てきても、全然違和感がない。
日本が舞台の動物がでてくる幼年物といえば
いぬ、ねこ、サル、ウサギ、キツネ、たぬき、くらいだったけど、
これからはあらいぐまも有りだな。

あした、また学校で

工藤純子「あした、また学校で」(講談社)を読んだ。
asitamata
6年の一将は、2年生の弟将人が
大縄飛びの練習のことで荻野先生から厳しくしかられて泣いていたことを
友達から知らさせる。
朝練に来なかったことでしかられたらしい。
そのせいで、友達からも「大会に出るな」と言われて、将人は学校を休んでしまう。
そのことを将人の幼なじみ咲良が、代表委員会で議題に出す。
様々な反応が出る中で、橋本先生が
「学校は誰のものか」と問いかける。

「学校はだれのものか」という問いかけに「親の物」「先生の物」という答えは、まず出ない。
百人中百人が「子どものもの」というだろう。
しかし、「子ども」とひとくくりにされても困る。
全員違うのだ。
「みんなが気持ちよく過ごせる学校」といっても、難しい。
例えば、マラソン大会ひとつを取り上げても、
「走るのが大すき」という子もいれば「走るくらいなら学校を休みたい」という子もいる。
先生に励まされて「よし、がんばるぞ」と思う子もいるし
「イヤなことばかりいってくる。ああ、学校なんて憂鬱だな」と思う子もいる。

この物語では、一将以外も、いろいろな環境の子どもがでてくる。
大人も様々な立場の人間が出てきて
多面的な見方がされていく。
読者は、「そうか、そういう見方もあるのか」「みんな同じじゃないんだな」と認識することができるだろう。
ひとつの事件をきっかけに、
それぞれの子どもが「学校はだれのもの?」と考えていく様がリアルだった。
大人(教員)から、指示されるままに
理不尽なことにも気づかず、考えもしなかった子どもたちが
「考える」ということをし始めるのがいいと思った。
「黙っていても、ぼくらの思うような学校にはなりません」と
親や地域の人や教員たちに呼びかける一将の成長は胸を打つものがあった。

元教員のわたしは、「学校側」の人間なので
学校からも地域からも行事を丸投げされ、朝、勤務時間よりもはやく登校し
大縄飛びの練習をさせている萩野先生が、とてもかわいそうな気がした。
「勝つ」ことに拘るのは、教師として正しい姿勢ではないとは思う。
けど、主婦が朝30分早く学校にくるのって、大変だよぉ。
そこまで一生懸命やらないよ、普通。
いい先生じゃん、荻野先生。

これは、お話の本筋とは離れるが、
「地域の行事」を参加者集めから、練習まで学校に丸投げしているだけでなく
教員にまで大縄飛びへの参加を要請し、最後に訓示を垂れる地域の実力者がこわいなあと思った。
大縄飛びでは、教師がアキレス腱を切る事例が本当に多く
つい見本を見せたくなるが
絶対にやらないように何度もいわれてきた。
子どものために動いてくださる地域の方は、本当にありがたい存在なので
学校側は、できる限りの協力をおしまない。
それで土、日がつぶれても、ケガをしても文句はいわない。
地域の人たちの中には、学校の先生は学校の子どものためなら
なんでもやるのが当然と思っている人たちもいる。
逆に学校側も、保護者に「こどものためなら当たり前でしょう」という
出方をすることもある。
「子どものため」という水戸黄門の印籠は、けっこう危ない。

がっこうかっぱのおひっこし

新刊「がっこうかっぱのおひっこし」(童心社)の見本ができてきた。
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1年生のけいくんは、
6月になってもまだ友達ができない。
休み時間にクラスみんなでやるドッジボールにも入れなくて
こっそり中庭の池で鯉にエサなんかやってる。
でも、そんな池が改修工事をすることになる。
池にすんでいる生き物も一時おひっこしだ。
「明日からは、池にいけない」
そう思うとけいくんの目からは涙がこぼれてくる。

2011年に課題図書にしてもらった「がっこうかっぱのイケノオイ」の続編だ。
市居みかさんの描くイケノオイは、相変わらずチャーミングだ。
表紙を見たとたん、懐かしい気持ちになった。
イケノオイ、久しぶりだね。

本の後ろ側の袖を見たら、
こんなふうになってた。
sode
「山本悦子の本」だって。
ふふふ。
こういう作家扱い、秘かにうれしい。
作家は、呼び捨てだよねえ、基本。
そして、ああ、こんなに童心社から出してもらったんだなと
改めて思った。
ここに書いてある本だけじゃなくて
ポケネコにゃんころりんシリーズ10巻もある。
16冊も出してもらってるんだなあ。
童心社様、本当にありがとうございます。
これからも、何卒よろしくお願いします。

ある日、透きとおる

三枝理恵「ある日、透きとおる」(絵 しんやゆうこ  岩崎書店)を読んだ。
sukitooru
木の葉が体を通り抜けていったとき
私は、自分には体がないことに気づく。
自分が誰なのか
いつからこうしているのか思い出せない。
でも、それ以外のことは何でもわかる。
例えば、楽器の名前、吹奏部のこと。
マリンバを聞いたときは、懐かしい気持ちになった。
自分は誰なのか。
なぜ透き通っているのか。

タイトルが、いいなと思った。
何だろうとひきつけられた。
中学生の女の子たちが主人公だけれど
文体は大人っぽく
大人の小説でもいい気がする。
でも、時折でてくるしんやゆうこさんの
幼さの残る登場人物のイラストが
物語を児童文学に下ろしてくれる。

誰しも、「なりたい自分」と「現実の自分」の狭間で悩み
心の中に「もう一人の自分」を隠している。
ふと、この前テレビで見た多重人格の人の話を思い出した。
まあ、この物語の主人公は
体から意識が離れるだけでなく
空を飛んだり、好きな場所に行ったりしているので
それとは違うけれど。

表紙のしんやゆうこさんの絵が
題名にふさわしい透明感に満ちている。

SFっぽいのもまた書きたいなあという気持ちになった。

神戸の思い出

先日の同人誌フェスタの講演会の写真、楠章子さんがTwitterにあげてくれていたので拝借。
kansai1
ホワイトボードが、かわいい

当日、いらしてくださったしんやゆうこさんに
サインをお願いしたら、後日送ってくださった。
sinnyasannsain
しんやさんのお人柄を表すような優しいサイン。
ありがとうございました。

翌日、ももたろうの仲間と異人館の通りを散策した。
12月に入ったので
サンタさんが、あちこちに!
koubesanta
サンタが町を襲撃しているようにしか見えない(笑)

帰ったら、「鬼ヶ島通信」70+3号が届いていた。
oni73
今回も、豪華は作家陣がそろっている。
わたしの「ボーダレス(仮)」は第3回。
今回は、鬼の執筆道場で入選者が出た!
何年ぶりかなあ。
もしかしたら、「ももたろう」新メンバー登場になるかも。
プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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