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きくち駄菓子屋

かさいまり「きくち駄菓子屋」(アリス館)を読んだ。
kikuchi
両親の離婚で、母親の実家でおばあちゃんと暮らすことになった浩介、10歳。
大人は「新しい町に早く慣れてね」なんて軽くいうけれど、浩介にとってはたやすいことではない。
クラスメートにうまく溶け込めず
一緒に暮らすことになったおばあちゃんともしっくりいかず
どこに行っても気の休まらない浩介が
唯一、一息つけるところがきくち駄菓子屋。
無口で愛想のないおじいさんが一人でやっている。
そこでは、なにも買わなくても、話さなくても安心していられる。
おじいさんは、浩介が落ち込んでいるときは
クジを引かせてくれる。
お金の代わりに涙をここに置いていけといってくれる。

家族ではなく、
友だちでもなく
学校関係者でもない
そういう第三者だからこそ、そっと寄り添えることもある。

自分が入院するときに
孫に、店番をたくすおじいさん。
「毎日来る子がいる」
「その子には、この店が必要なんだ」
ぐっときた。

かさいまりというと
絵本か幼年童話というイメージだったが
こういうものも書くんだな。


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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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