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日曜日の王国

日向理恵子「日曜日の王国」(PHP研究所)を読んだ。
nichiyoubinooukoku
小学5年生の繭は、突然学校に行けなくなる。いじめられたわけでもないし、いやなことがあったわけでもない。それでも、行けないのだ。
平日は、家の外にはでられない。学校を休んでいるのに、外にでたら変な目で見られる。
でも、日曜日だけはだいじょうぶ。
お母さんが出勤になった日曜日、繭は、外の道に矢印があるのに気づく。
どうしても気になって見に行くと、その先にも……。
矢印をたどって着いた先には、「日曜日舎」という画材屋さんがあった。
そして、中では不思議な人々が絵を描いていた。
日曜日だけのスケッチクラブ。繭もそこに通うことにする。

ファンタジーは、異世界に行く入り方が問題なのだと言われたことがある。
その点においては、この物語の入り口は、実に自然だ。
窓から見える矢印。それをたどっていく過程で、もう不思議ははじまっている。
その先にどんな世界が待っていようとも、
読者に何の違和感もない。

絵を描くことで、自分を見つめ始める繭。
「繭の中身はなんなの?」
マグパイの問いかけに答えられない繭。
最後に繭が暗闇の中でであう「蝶の群れ」、
「繭」「蝶子さん」「お母さん」
一見バラバラだったものたちは
実は、絡み合っていて、
やがて一つの答えを導き出す。
答えに向かって、一つずつ丹念におかれていった置き石の存在が
最後に生きてくる。
なるほど、そういうことねって。
星空に描かれる大きな大きな作品、
わたしも見てみたい。

「雨ふる本屋」でも感じたのだが
日向理恵子の物語は、
エンデやノートンやあまんきみこや安房直子のような
「上質なファンタジー」の香りがする。

ただ、わたしが気になったのは繭の今後だ。
原因、お父さんとお母さんにもあることは
薄々感じられるので
二人が変わっていけば繭も変われるのだろうか。
それとも繭自身の問題なのか。
フリースクールを見に行くことは決まっているのだけど
繭自身が、なぜ学校に行けないのかわからないと
この先、また壁に当たるのではないかと、
教員上がりのわたしは、気になってしまう。
その辺を探り始めると、かわってしまうのかもしれないけど。

今日は、2匹の犬たちを獣医さんに連れて行き
狂犬病ワクチンとフィラリアの検査&予防薬
耳掃除、つめきり、
最近モカが体をかいているので
念のために2匹分のノミ、ダニ駆除薬をもらったら
我が家の2週間分の食費が飛んでいった。Σ(´Д`*)
ペット保険には入ってるけど
予防接種にはきかないからなあ。
しかたない。
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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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