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たぬきの花よめ道中

最上一平「たぬきの花よめ道中」(岩崎書店)を読んだ。
ytanukinohanayome
山にすむたぬきのあさぎり姉さんが、都会にお嫁に行くことになる。
大都会のど真ん中。
へき地もへき地。さいはての町。
人間に姿を変えて、一族そろって電車に乗る。
やっとたどり着いた町には、おかしなものばかり。
「どうしてこんなところにお嫁に行くの?」とたずねる妹に
「だって、すきになったんだもの」
愛があれば、どんなところでもだいじょうぶ。

そうか。たぬきから見たら、都会はへき地なんだなと笑った。
都会の様子に目を丸くするたぬきたち。
でも「素敵」とか「便利」とかじゃなくて
「おかしなもの」「へんなもの」。
こんな中で暮らしていくのは、たしかに不自然で不便そう。
愛があるからだいじょうぶ……って昔聞いた気がするけれど
花嫁さんって、みんなそんな覚悟を抱えて行くのかも。

町田尚子の絵が、すごく素敵。
たぬきたちの目が、なんとも言えず愛らしい。
都会の桜並木の下、提灯に赤い番傘で進む花よめ行列の絵は
ホントに美しい。
そして、祝言の場でのたぬきの多さにびっくり。
こんなにたぬきが!

昔は山にすんでいた動物が、
最近は都会に出没していると聞いたことがある。
たぬきとかハクビシンとか台湾リスとか。
夜になると、出てくるみたいだが
眠らない町では、生きていくのも大変だろう。

あさぎり姉さん、お幸せに。
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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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