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波うちぎわのシアン

斉藤倫「波うちぎわのシアン」(偕成社)を読んだ。
sian
小さな島ラーラの医者、フジ先生は
ある夜、燃えさかる船の中から赤んぼうを救い出す。
その子は、無事であったけれど、左の手のひらが開かなかった。
まるで小さな巻き貝のように。
フジ先生は、その子にシアンという名をつける。
シアンが4歳になったとき、不思議な力があることがわかる。
シアンの左手に耳を寄せると、誰もが生まれる前、お母さんのお腹の中にいたときの記憶が蘇るのだ。
お祭りでそれを多くの人の前で披露したシアンに
とんでもないことが起こる。

お腹の中の記憶。
音だけじゃなくて、お母さんの見ていたものまで
赤ちゃんはちゃんと見えている。
自分がどれだけ愛されて、待ち望まれてきたか。
シアンの手にひらに耳を寄せたものにはわかる。
うっとりするような設定だ。

斉藤倫の文体は、独特だ。
どこがどうという理由は言えないのだが
詩のようなのだ。
詩で書いた物語。そんな感じだ。
心地よくて、暖かくて、どこかなつかしい。
不思議な感覚に包まれる。

お話の筋とは関係ないけど
ネコのカモメ。
いいなあ。


先日JBBYから届いた冊子。
JBBYbook1

ミロコマチコさんのインタビューや
市川朔久子さんのエッセイなど載っていて
おもしろいなあとペラペラめくっていたら
最後のページに
どーん!
JBBYbook2
こんな大きな広告を載せていただいてた。
うれし~い。
とっておこうっと。

6月15日に、JBBYの総会がある。
昨年は行けなかったけれど、
角野栄子さんの国際アンデルセン賞受賞記念トークもあるし、
今年は行こうと思っている。
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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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