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消えた時間割

西村友里「消えた時間割」(学研プラス)を読んだ。
kietajiknwari
ある日、校舎に強い風が吹き込み、ロッカーの上に置いてあった墨汁がこぼれる。
運悪くその墨汁は、みんなに配布されることになっている「時間割予定」にかかってしまう。
このクラスでは1週間の授業の予定を、時間割にして前の週の金曜日に配るのだ。
その『時間割」に点々と墨がついている。
墨のついている場所は、みんなちがっていて、
真子のプリントは月曜の図工の持ち物「絵の具」の文字が、
菜々子のプリントは月曜の体育の「鉄ぼう」が
翔太は「火曜日の算数」が墨で消えている。
すると、それぞれ、なにかおこって、絵の具が必要でなくなったり、鉄棒をしなくてすんだり、算数の授業をうけられなくなったりするのだ。
つまり、墨汁で消えた部分の時間割がなくなったのだ。

なぜ墨汁がついた部分の時間割がなくなったのか
それは、物語の中でちゃんと説明されている。
総合学習で地域のことをしらべているという伏線が
ちゃんとここで生かされている。

すごく大きな事件ではないけど
ちょっとした謎解きの要素も加わり、おもしろい。
それぞれのこどもたちが、ちゃんと年齢にふさわしい書き方をされている。

たまたま、先日もおなじ作者の本を読んだ。
そのときも、教室の様子をうまく切り取る人だなあと思ったが
今回、作者のプロフィールを読んでなるほど、と思った。
35年も教員として勤務されている。
そりゃあ、うまいはずだ。


今朝の中日新聞に、評論家の野上暁さんが載っていたので、思わず熟読した。
nogamisann
野上さんが企画した本「手塚マンガで憲法九条を読む」(こどもの未来社)についての記事だった。
そういえば、編集者時代、手塚治虫の担当だったとおっしゃってた。
今回の本の編集は、元ももたろう同人の堀切リエさんだそうだ。
憲法改正が取り沙汰される今だからこそ、たくさんの人に読んでほしい。
わたしも、絶対読もう。決めた。



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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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