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かぶきやパン

かねまつすみれ「かぶきやパン」(童心社)を読んだ。
kabukiyapan
「とざい、とーざい
ほんじつ 十じをもちまして、
まちのパンや「かぶきや」かいてんと
あいなりまして-ございます
舞台で口上をはじめるのはメロンパン。
つぎにあらわれしは、クロワッサン。
「とわれてなのるもおこがましいが、
うまれはかぶきや、いしのかま……
そのなは、みかづきすけろく!
大見得を切るとすかさず声がかかる。
「いよっ! いきだねえ」
「すてき!」
こんな調子で、パンたちが入れ替わり立ち替わり口上を口上をのべる。

かぶきというと、子どもには縁がなく
とっつきにくい印象を持つが、とんでもない。
この、ことばのリズム。
一度読んでもらったら、次は自分で声を出して言いたくなるはず。
歌舞伎とパンをくっつけるなんて
すごいところに目をつけたなあ。
長野ヒデ子さんの絵が
驚くほどぴったりだ。
よくこんなにパンを歌舞伎調にできたものだ。
大変だっただろうなあ。

この絵本は、童心社と児文協が行っている「絵本テキスト大賞」の大賞作だ。
作者のかねまつさんのデビュー作となる。
かねまつさんとは、数年前にお会いしたことがある。
その後「絵本テキスト大賞」を受賞したと聞いて、よかったなあと思った。


歌舞伎の絵本を見て
息子その2が小学校の4,5年の頃、いっしょに歌舞伎を見に行ったことを思い出した。
「西遊記」だった。
歌舞伎の言い回しや、効果音の作り方(舞台袖で音を鳴らしたり)、衣装が目の前でさっと変わるところ
息子にとってはなかなかおもしろい舞台だったようで
家に帰ってからも、何度もそのことを口にしていた。
歌舞伎って、意外に子どもにうけるのかも。
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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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