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ひいきにかんぱい

宮川ひろ「ひいきにかんぱい」(童心社)を読んだ。
hiikinikanpai
3年の一也のクラスには、給食も食べないし、学校では口もきかないさなえがいる。
先生は「さなえちゃんがどうしたら給食を食べられるようになるか、いっしょに考えて欲しい」と言う。
そこで、一也と佳行とひとみは「ひいき係」を作る。
さなえちゃんを応援する係だ。

ひいき係の根気のよい方法で、
さいごには、さなえはみんなといっしょに教室で給食が食べられるようになる。

宮川ひろは、学校もので、子どものもつ強さや優しさを書かせたら
日本一ではないかと思う。
読み終わった後、温かい気持ちになる。

私も以前「いっしょに遊ぼ バーモスブリンカル!」という作品で
場面性緘黙の子どもを書いた。
給食が食べられない子どもも、出てきた。
教室で話せなくなってしまったり
食べられなかったりする子どもは、少なからずいるのだ。

そんなとき、担任としては、どうしようかなあと考えるわけだが
このお話の内山先生は、上手に子どもたちを導いていていいなあと思った。
導くというより、上手に助けてもらっているといったほうがいいか。
私もよく子どもたちに助けてもらった。
学校という社会の中では、先生より子どもの方が頼りになることは珍しくない。
子どもたちは学校では、一人前なのだ。

「しっぱいに」「うそつきに」「わすれんぼうに」「ずるやすみに」「0てんに」「けんかに」
と、たくさんのものに乾杯してきたこのシリーズ。
次は何に乾杯するのかな。
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テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

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yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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