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えっちゃん先生

一昨日の夕方、犬の散歩をしていたら、向こうから
小学生の女の子とお母さんがやってきた。
女の子の方は、まだ小学校低学年といった感じ。
モカを見て「この子目がどこにあるかわかんない」と言っているので
「こっちの子のほうが、もっとわかんないよ」とルウを見せてあげた。
お母さんもニコニコしながら、
「この子たち、トイプードルにしては大きいですねえ」
とか言うので、
「そうなんですよ。ホントはもっと小さくなきゃいけないんですけど」
などと答えていたら、
「あの、以前、先生をしてみえませんでしたか?」
と聞かれた。
え? 教え子か? 
頭の中をルーレットのように教え子の顔がうかんでいく。
が、思い出せない。
まずい!とあせったら、
「主人が、お見かけするたびに『えっちゃん先生だ』って」
ご主人?
よく聞くと、ご主人が中学校の教員時代の教え子のようだった。
ただ、名前を聞いても明確には思い出せなかった。
中学だと、『国語だけのお付き合い』『書写だけのお付き合い』の子が多くて…。
なんとなく、『あの子じゃないかな』と思う子はいるけど、自信がなかった。
近所のマンションに住んでいるとのことで
私が犬の散歩などをしているのを、何度も目撃していたらしい。
そのたびに、奥さんやむすめさんに『えっちゃん先生だ』と言ってくれていたらしい。

私は、中学校の国語の教員として、採用された。
その後、紆余曲折して小学校に勤めることになった。
中学にいたのは、ホントに若い頃で、
死ぬほど突っ張って教員をしていたが、思いっきりナメられてた。
「えっちゃん」とか「えっちゃん先生」と言われてた。

でも、奥さんから
「夫がお見かけするたびに…」という話を聞いて
私はうれしかった。
『えっちゃん先生』という呼び方に、温かいものを感じたから。
奥さんや子供に
『中学の頃の先生』で『えっちゃん先生』なんだと話してくれてたことがうれしかった。

彼のむすめさんは2年生だそうで、
私のことを当たり前に『えっちゃん先生』と呼んでくれた。
「すみません、パパのマネして」
と奥さんは恐縮してくれたけど、
そういうのも、いいなと思った。

今度見かけたら、手を振ってね!Nくん。
顔見たら、絶対おもいだせるから!
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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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