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ポケットに物語を入れて

角田光代「ポケットに物語を入れて」(小学館)を読んだ。
pokettoni
角田光代が本について、あちこちの雑誌や新聞、あるいは文庫の解説などで述べてきたものを集めて、1冊の本にしてあった。
「斜陽」(太宰治)「最後の晩餐」「戦場の博物誌」(開高健)「忌野旅日記」(忌野清志郎)「黄色い目の魚」(佐藤多佳子)
「あなたがいる場所」(沢木耕太郞)「もう切るわ」(井上荒野)など
60人の作家の本について語っている。

特に力を入れて書いてるなあと思ったのは開高健。
わたしは正直開高健についてはほとんど知らない。
戦争のルポルタージュを書いてる人だよなあ…くらい。
でも、この本を読んで
俄然開高健に興味を持った。
この人の本を読まないと、死んでも死にきれない気になってきた。

また、松谷みよ子の「モモちゃんとあかねちゃん」についてのエッセイもすごい。
「わたしが見ているこの現実が、唯一の世界ではないというのが、七歳のわたしがこの作家に教わったものすごく馬鹿でかいことで、それは今も、私が小説を書くときの軸になっている」
ああ、もう一回読み直さなきゃ、と思った。

本好きを名のる人間なら、是非このエッセイ集を読んでみてほしい。
ここに挙げられた作品のどれもが、読まなければ人生の大きな損失なのではないかと思うような
そんな紹介なのだ。
角田光代というのは、本当に作品を読み込む能力に長けていて
それを、みごとに文章に表現する。
すごいな。
この人に読んでもらえた本は幸せだ。
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コメント

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
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ありがとうございます。
トラックバックの仕方が、イマイチわかっていない山本です。
一応、やったつもりですが……
出来てないかも!
すみません!!
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「ポケットに物語を入れて」角田光代

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プロフィール

yamamoto etsuko

Author:yamamoto etsuko
「神隠しの教室」(童心社)で、第55回野間児童文芸賞受賞。「先生、しゅくだいわすれました」「がっこうかっぱのイケノオイ」「ポケネコにゃんころりん」シリーズ、「テディベア探偵」シリーズ、「夜間中学へようこそ」などの著書を持つ児童文学作家。愛知県半田市在住 児童文学同人誌「ももたろう」同人、日本児童文学者協会会員 JBBY会員
〔家族〕 夫 息子その1(人間) 息子その2(人間)、息子その3ルウ(トイプードル) 息子その4モカ(トイプードル)

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